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教育・研究

デジタルアーカイブ技術の考え方

従来のデジタルアーカイブ手法の問題点を考え、新しいデジタルアーカイブ手法を提案します。


従来のデジタルアーカイブの問題点

従来のデジタルアーカイブの問題点

□デジタルアーカイブとは

現在、世界中に価値の高い文化財や美術品が存在します。これらは全世界の人々にとって共通の財産であり、これらを後世にまで残していく必要があります。

しかしながら、これらは事故、風化、犯罪などによって傷んだり、滅失したりする可能性があります。また、価値の高い文化財や美術品は、自由に閲覧したり持ち運んだりすることができません。そのため、文化財の情報を半永久的に残して、いつでもそれらを見ることができないかと考えられ、それらをデジタル化する研究がなされるようになってきました。

こういった文化財や美術品をデジタル化して記録することをデジタルアーカイブ(アーカイブ=書庫)と呼びます。

□これまでのデジタルアーカイブ

美術品などを記録する場合、視覚的な情報が重要となるため、これまでは写真やビデオといった画像情報として記録されてきました。特に近年ではデジタル画像技術が大幅に発展したため、デジタルカメラやイメージスキャナなどを用いて比較的容易にデジタルアーカイブができるようになってきました。

□従来のデジタルアーカイブの問題点

美術品を画像記録した場合、写真撮影では照明環境や観測位置が撮影環境に固定されるという問題が生じます。つまり、撮影したときと違う照明条件や見る位置では画像再現できないことが大きな問題であることに気づきます。

□今後のデジタルアーカイブ技術の方向性

最近では照明条件や視点に依存しない3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)技術に基づいたデジタルアーカイブ手法が求められるようになってきています。しかし、美術品を3次元的に記録するためには様々な情報を獲得しなければなりません。

この情報獲得のヒントになるのが光の反射です。人間は、物体表面で反射した光によりものを見ているため物体表面の光反射が正確にわかれば、その物の見え方が分かります。

実は3DCGというのは、この光反射をコンピュータでシミュレーションすることなのです。つまり、ある物体の光反射のプロセスが分かれば、その物体を精密に3DCGで再現することができるようになります。

我々が目指す日本刀のデジタルアーカイブもこのような光反射を計測することにより精密な情報を記録していきます。
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