2019年度・2020年度の取り組み
2019年度より、長野大学は上田市と協働して「信州上田学事業」を推進しています。
上田を地域探求の学習フィールドとし、学部の枠を超えて地域の課題を発見し、地域課題と向き合いました。
多様な地域資源(自然・歴史・文化・産業)、人的資源に触れ、学生それぞれが主体となり「地域の課題とは何か」を自ら問うことのできる能力を育成することがねらいです。
この地域協働型教育を具体化するものとして、「長野大学VISION」、「中期計画」に「信州上田学」の創出を掲げました。同時に上田市政においても「上田の魅力を知り、ともに地域を築く体験を通して若者定着へと繋げる」「信州上田学の推進」が位置づけられました。これにより、上田市や、教育委員会、他の教育機関と手を携えて、幼保小中高大一貫して地域を担う人づくりに本学として取り組むことで、学園都市上田にふさわしい、公立大学らしい展開を目指しています。
1.長野大学における「信州学」「信州上田学」の授業やまちなかキャンパスにおける講座
「信州学」は、信州を対象とした学際的な地域学。広大な県土を持つために生活・文化等に多様な地域特性を備える長野県を対象に、地理・歴史を中心に信州の特性や魅力を学び、社会科学的な分析をとおして信州の未来像を描く学際的なアプローチ
▶信州上田学授業
地元企業や行政、地域の講師との交流を通じて多角的な現実に触れ、学生のみずみずしい感性で自ら課題を捉え、グループワークを通して解決策をプレゼンテーションするワークショップや演習をおこなう、アクティブな学習プロセス
2.大学を含む地域の匠の人材バンクの構築とそれを活用したライフステージ(幼保、小、中、高、市民)ごとの信州上田学
・幼児から大学生、生涯学習まで、ライフステージごとの一貫した地域学教育の実施
・古来より豊かな自然と共生し、産業を起こしてきた在野の経験知を教える「地域の匠」として地域の方々を登録した人材バンクの構築と活用
3.若者のアイデアを生かし、ともに上田を築いていくための「上田未来会議」の実施
「第二の故郷となるキャンパス生活を」 学長 中村 英三
信州上田学の概要は、三つの柱からなっています。
1つめは、長野大学における「信州学」「信州上田学」の授業やまちなかキャンパスにおける講座
2つめは、大学を含む地域の匠の人材バンクの構築とそれを活用したライフステージごとの信州上田学
3つめは、若者のアイデアを生かし、ともに上田を築いていくための「上田未来会議」の実施
つまり、学生の皆さんが主役ということです。
地域の方々とともに、この授業を通じて、「上田の魅力を知り、ともに地域を築く体験を通して若者の定着へ繋げる」教育の実践を行っていきたい、学園都市上田にふさわしい公立大学の役割を果たしていきたいと、考え方として持っています。
全国各地から来てくれている皆さんにとって、上田が生涯の中で第二の故郷といってもらえるキャンパス生活を送っていただきたい。「信州上田学」を介して、地域の方々から、上田で過ごすこと、上田とはこういうところだと、しっかり学んで欲しいと思います。
前期「信州上田学A」(まちあるき探検 )、後期「信州上田学B」(オムニバス形式)が開講しています。新型コロナウイルス感染症対策のため、前期はオンライン授業、後期は対面授業とオンライン授業の併用に変更しています。それぞれの授業の様子を動画で紹介しています。
◆◆11月18日(水)「信州上田学」オンラインセミナー ✖ シャトー・メルシャン椀子ワイナリーを開催しました。◆◆
日時:11月18日(水)14:30~16:00
会場:長野大学・オンライン配信
講師:シャトーメルシャン椀子ワイナリー 小林憲弘ワイナリー長
テーマ:「シャトー・メルシャン椀子ワイナリーについて」
*冒頭で、学生報告「椀子ワイナリーに行ってみた‼」を行いました