知財(特許)を活用した地元企業との商品化プロジェクト
特許技術を活用し、森俊也ゼミ生と地域企業とが協働で商品や事業を開発するプロジェクト。富士通株式会社が開放する特許技術をもとに、顧客の使用状況・使用場面を想定しながら学生が新たな商品を考案します。その考案したものについて、学生と地域にある中小企業とが協働で、商品の特徴や独自性、市場性、採算性などを検討し、試作およびテストマーケティングを行い、商品化・事業化を目指すプロジェクトです。
信越地区大会で全国大会の出場権を獲得し、全国大会では、大賞となる「ICTビジネス研究会大賞」を受賞。同時に、スポンサー賞の「電算賞」も受賞。
商品の特徴に関するプレゼンテーションを研究し、堂々と発表。
「女性起業家賞」を受賞。
賞状を手にして。
発表前の表情です。
森ゼミ「ランチパック」がトップバッター
いよいよ報告が始まりました。緊張の中でスタートです。
コンセプトは、これ!
モックアップも含めて紹介し、具体的な使用イメージを提起します。
使用例の紹介です。旅の思い出をどのように残すのか。
プロモーションも実際の場面を想定しながら提起します。
一方、森ゼミ「みもりIB」チームの報告です。
今までにない新感覚の絵本の提案です。
まずは、絵本の紹介です。
ただ、この絵本はただの物語ではありません。この絵本は、この物語の中に何か世の中の問題を考えるきっかけが隠されています。
この絵本の「新感覚」ぶりを説明しています。
環境について、ドイツでは真に保全を、日本では節約を。意識には違いがありそうです。
この旅の技術を表面に出しながら、それに意味づけをしています。
4つのPを設計しつつ、採算、販売予測をしています。実現できそうか探っています。
「ランチパック」チーム、「みもりIB」チームともに質問に丁寧に答えました。
終了後の全体写真。それぞれのチームに良さがあり、参考になりました。
森ゼミのみでの集合写真。本当に皆さん、お疲れさまでした。報告に際しての気づき、他のチームの良さを参考にしながら、今後、商品化に向けて頑張っていきましょう。
アワード長野地区大会が始まりました。各チームともに真剣に検討してきました。
特許を開放いただいた富士通の広瀬部長様より、この度の技術の紹介です。
長野大学地域づくり総合センター長の松下先生より、地区大会の趣旨および審査員の紹介です。この度は全国大会に準じて、実現可能性、事業計画の具体性を含む5つの基準で審査します。
第1チームは、長野県のみならず全国で起きている自然災害に着目し、被災した方やどのような状況にあるのかに思いをはせて商品を考案しました。
この環境の中でありがたい、つくる、そして楽しいという価値をその中で重視します。
第2チームは、環境問題を自分事として取り組むことができるような商品を企画しました。
絵本と実際の環境問題を紐づけし、環境問題を実感し、行動を変えてもらうことが狙いです。
第3チームは、観光を単に見て回るという視点ではなく、非日常や特別感を味わい、それを思い出として残したいという文脈で商品を企画しました。
香りと記録・記憶がセットになった商品を提案!
厳正なる審査の結果、最優秀賞は、第2チーム(チーム名は、画像を参照)。
優秀賞は、第3チーム(チーム名は、画像参照)
優良賞は、第1チーム(チーム名は、画像参照)
実行委員会・関野委員長(システムプラン会長)よりこれまでを振り返り、挨拶をいただきました。
終了後の集合写真です。それぞれのチームのよい点を学び合い、さらに発展させていきましょう。
アイディア発表会後、積極的な意見交換が行われました。
第1チームは、環境問題に着目しつつ、実際にこの問題が自分事になるような対象に焦点をあて、植物性のプラスチックを活用しながら検討してきました。
その検討の末に考えたのが、「クリエイト フィルム」。
その使用状況・場面として考えたのが、私たちが利用するスキー場であり、
この度台風の被害で実感することとなった被災地や避難場所を設定しました。このシチュエーションであると、植物性プラスチックの特性を活かし、今までにない商品が生まれそうです。
第2チーム。こちらも環境問題に焦点をあてながら、日本のエコ行動と環境問題先進国のドイツのエコ行動の違いから、環境問題を自分事にすることの重要性とその対応について説明します。
日本や長野県でも環境問題への取組みは始まっているものの、どうしても節約等を重視している傾向です。
このような環境問題を自分事とするために、絵本という形にして、その絵本を読みながら、QRを用いた印刷技術により実際の問題をスマホ等で投影するという商品を考えました。
これまでの楽しむ絵本から、自分たちの行動を見つめ直す絵本の提案です。
第3チーム。観光地へのヒアリングにより、その場所にきた方々の悩みをもとに課題を設定。
見てまわるということが「観光」。訪れた地がその人の思い出になるようなプログラムや仕組みを考えました。
その際に活用する技術がQR埋め込みの印刷技術。それぞれのターゲット層を想定した設計が可能そうです。
上田の地ならではの真田十勇士を商品のコンセプトや商品名を検討し、「真田十パス」(上田をコアな情報をもとに交通機関を利用しながら周遊できるパスポートであり、その地の人々とのふれあいや思い出を記録できる仕組み)を考案。上田において「一を使って(知って)十を知る」ような仕組みをつくり、他の地域にも広がるような仕組みになることを期待します。
第1チーム、その他。商品の形状等を説明しています。
第2チーム、その他。観光問題はツーリストの気持ちから。
第3チーム。この絵本は、これまでの楽しむという文脈から、「実感できる」という文脈を重視しました。
発表後のワークショップ。企業において実際に事業を展開することを意識しつつ、
4つのPを明らかにし、マーケティングミックスをどのように進めていくのかを検討しました。当日は、株式会社マクアケの坂井様より、新規事業を推進していくうえでの様々なアドバイスをいただきました。記して、御礼を申し上げます。
標記産業展において、知財活用プロジェクトにおいて取り組んできた1つの企画(十五分栞)の発表を行いました。発表者は、篠原君、小関さん、中村さん。
会場の上田城跡公園には多くの企業関係者、一般市民の方が参加され、この報告にも多くの方に聴取いただきました。コメントやアンケートへの回答もいただきました。記して、御礼を申し上げます。
書類審査27件中、本選出場枠の5件に選んでいただき、コンテストに出場しました。準備の様子。
少々、緊張した感じです。
いよいよ発表が始まりました。
核となる技術の説明から
技術の特性を活かしつつ、アイディアを盛り込みます。
アンケートを実施し、
データを読み解きながら、この度の提案の根拠を説明します。
信州というこの地域や社会の課題を踏まえたコンセプトを策定しました。
コンセプトを踏まえた商品の概要と、
使用状況・使用場面の説明です。
本提案の意味合いと、
これから進む方向性を提起します。
価格帯を変動、固定を捉えながら設定し、
損益分岐点売上を策定します。県内の家族がどの程度購入してくれそうか、販売の計画も同時に見込みました。 多くの応募者の中で見事本選出場をはたすことができました。同時に、報告において幾つかの課題も認識することができましたので、幾つかの角度から考えて改善を図っていきたいと思います。
今年も多くの方のご参加をいただき、知財活用プロジェクトスタートです。
まずは地域づくり総合センター長の松下先生の概要説明からスタートです。
2018年度も様々な根拠をもとに考えてきました。
内容の変更やターゲットの修正もしながら進めてきました。
身近かつ社会を変える商品を考案しました。
システムプランの藤沢取締役より、2017年度の取組み「エアラビット」の商品化向けた今後の展開や課題について説明をいただきました。
今年は社会の課題を皆で認識することからスタート。福祉、観光、環境それぞれの問題提起者が立ち、それぞれの領域の課題を確認し合いました。福祉分野の課題は・・・。
観光領域の課題は。
環境領域の課題は。
その後のワークショップ。
書記がまとめ、
論点が見えてきます。
ワークショップ後の振り返り。福祉領域。
環境領域の振り返り。
観光領域の振り返り。
支援機関様にお集まりいただき、2018年度プロジェクトの推進について考えました。
これまでの検討の経過を語り、この度考案した商品の特徴、採算、販売予測について報告しました。
チーム「ミチザネ」です。
商品名「十五分栞」。
チーム「クリピコ」です。
商品名「アパレルハンガー」。
チーム「レッツゴークーちゃん」。
商品名「かぞくりっぷ」です。
報告後は、チームごとに分かれて、企業様と学生とのワークショップ。真剣です。
チーム「ミチザネ」の様子。
チーム「クリピコ」の様子。
チーム「レッツゴークーちゃん」の様子。
ワークショップ後は、今後の取組みの論点を報告し合いました。
機能を特定しつつ、魅力を担保しつつ。
今後の推進にあたって幾つかの課題等が見つかりました。
当日は、初参加の企業様より、今後の推進にあたって有益なコメントを頂戴しました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
会に先立ち、2017年度のプロジェクト成果(商品名「エアラビット」の試作)の報告がありました。
この会を開催するにあたり、さまざまな機関・組織(長野県中小企業家同友会、上田信用金庫、長野県中小企業振興センター(よろず支援)、富士通(株)、長野県商工労働部、長野県地域振興局、上田市商工課)のご協力をいただきました。記して御礼を申し上げます。
当日は、森ゼミ生の報告も含めたアイディアプレゼンテーションの第Ⅰ部と、そのマッチングを目的とした第Ⅱ部で進めることになりました。
企業様より事業を実際に進めていくにあたり、色々な視点(特徴の打ち出し、制作面、費用面、広報面、販売面)でのコメントがありました。
いよいよこの段階となりました。さらに地域の企業様とともに事を進めていきたいと思います。
[第Ⅰ部 アイディアプレゼンテーション](9-301,302会議室)(17:00~17:50)
1.知財活用プロジェクトの趣旨と概要
2.長野県の取組み紹介
3.昨年度成果および今後の展開
4.学生プレゼンテーション(森ゼミ3チーム)
[第Ⅱ部 ワークショップ・企業マッチング](9-301,9-302,第〇学習室)(17:50~19:00)
5.ワークショップ及び企業マッチング
中小企業家同友会・上田信用金庫の支援機関様による議事進行
<各チーム検討テーマ>
1)当該チームのアイディアおよび考案した商品に関心をもった点(企業様)
2)考案した商品等の特徴、魅力(企業様、学生)
3)自社でこの商品を開発・展開する場合の課題について(企業様)
4)議事進行者のまとめ(支援機関様)
6.企業マッチングで出された意見等の発表
スマートクリップ技術を活用した商品「十五分栞」。資格取得の動機形成や継続的な学習を考えた商品です。
スマートクリップ技術を活用した商品案「アパレルハンガー」。アパレルショップの販売を支援する商品です。
スマートクリップ技術を活用した商品案「かぞくりっぷ」。家族の不安解消(安心)を意図した商品です。
それぞれのチームで調査を実施し、販売の予測や販売チャネルを考えるとともに、
それぞれのチームで採算分岐売上やコスト計算も行いました。
発表会後は、企業マッチング会。今後の事業展開を考えます。
こちらのチームも。
企業様と学生との協働により多くの知恵が集まりました。
こちらでも
各チームの振り返りと、
今後に向けての発表です。
全国大会が昭和女子大学で開催されました。各界を代表する審査員の方々より、審査および評価をいただきました。
第3報告に、森ゼミ「Let`s go くーちゃん」チームが登場。
家族に向けた心配を技術を生かして形にしました。
具体的な形がコレ、「かぞくりっぷ」
続いて、第5報告として、森ゼミ「MICHIZANE」が登場。
いろいろな誘惑がありながら、資格取得を促すためには・・・
学びへのいざないを栞から。15分という心理的なハードルを下げ、コツコツと意味で「十五分栞」と名付けました。
それぞれのチームがアンケートをもとに顧客のニーズ予測を立て、採算についても分析し、実現可能性を探りました。
地方大会から、全国へ
審査員を代表して。富士通ビジネス開発部長の広瀬様。当日は、県、商工会議所、信用金庫、地元企業といった関係の方より審査をいただきました。
実行委員会を代表して。中小企業家同友会相談役・関野様(システムプラン会長)。
森ゼミ「Let’s go くーちゃん」。
家族のみんなの安心を考えて。デジタルとアナログのシナジーです。
森ゼミ「Clipico」。
家庭内の選択の行為、干す、収納に着目して。
森ゼミ「MCHIZANE」。
人が目的をもって取り組む方法の提案です。
厳正なる審査の結果。最優秀賞は、森ゼミ「Let’s go くーちゃん」。
優秀賞は、森ゼミ「MICHIZANE」。
優良賞は、森ゼミ「Clipico」。
これまでの取組みを踏まえて、反省会を実施しました。
プレゼンターとご協力をいただいた皆さんでの写真撮影。それぞれのチームの皆さん、これまでの検討、ご苦労さまでした。これ以降、さらに頑張っていきましょう!
主婦に訴求しつつ、家族全体のことを考えた商品の考案です。
第1報告。前回の提案したものの振り返りから。
家族を心配する主婦の目線で。まず子供には。
形状もポイントになります。
企業の立場や事業を展開する立場から考えると、採算分岐も。
第2報告。使用のシーンを明らかにします。
アンケートから人が管理したいシーンが見えてきます。
具体的にはこの場所での提供することを考えます。
こちらも採算を考えて、実現可能性を検討します。
第3報告。この技術を生かす場所として、本の読み方、目的をもった読み方を考えます。
コンセプトの提案です。
人は色々な癖がある中で、日常生活を送っていることに気づかされます。
報告後は、具体化に向けてワークショップを行いました。
企業の皆様も含めた有意義な意見交換会となりました。
平成30年10月27日(土)に上田城跡公園体育館において、株式会社システムプラン様のブースで「エアラビット」の報告を行いました。多くの皆様にこの商品の特徴などをお伝えすることができました。
いよいよ試作の発表です。
この商品は、上下左右の動きを踏まえてページ送りが可能です。
エアラビットは、発表者の演出を際立たせてくれるプレゼンターです。
多くの人に聞いていただくことができました。試作の発表から今後の展開の手ごたえみたいなものを感じるのことができました。システムプランの皆様も本当にご苦労さまでした。
中小企業家同友会の関野代表理事からご挨拶。
まずは昨年の成果報告から。芳香発散技術を活用した商品「シルフ」
JPEさんのご協力のもとに作成した試作。
こちらの昨年の成果。ウェアラブル技術を活用した「エアラビット」
ヒアリングをもとにした損益計算をし、根拠をもちました。
さて、昨年度の成果と課題の認識の上に立ち、2018年度は、より、産学官金との深い連携により、社会の課題解決に資する「社会や相手をこうしたい」というものを基礎にしながら、このプロジェクトを始動することにしました。
9月28日に開催されたキックオフ会議では、昨年度の森ゼミの成果が報告された後、今年度に公開する特許の紹介をし、それを踏まえて夏休みにおいて検討してきた森ゼミの中間報告が行われました。
また、その後、企業と学生との意見交換の機会としてワークショップを実施し、以下の2点を中心に意見交換が行われました。
(1)「スマートクリップ技術」を用いたこの度の提案についての感想・コメント(学生においては、この方向を考えてきた流れや、今後について思うこと)。
⇒対象者は妥当か、対象者においてそういったシーンはありそうか、対象者は必要そうか、代替する製品はなさそうか
(2)例えば自社で、この技術を使うとすると、どのような展開を考えるか。また、自社ではなくても、どんな人にどんな場面で使ってもらうことが想定できそうか。
このような点をポイントに置きながら、社会や相手に必要か、実際にできそうか、どのような相手だとより響きそうか等々、多くのやりとりが学生と企業の皆さんとの間でなされ、有意義な機会となりました。
夏休み中にそれぞれのチームで検討してきました。第1チームは、日常にこのスマートクリップを。音楽を聴くシーンや、テキストの管理に。
第2チームは、最近重要視されている防災などの問題解決や、長野県ならではのスポーツの愛好者に対して。
第3チームは、管理ツールを分析しつつ、介護従事者および主婦に対して。
それぞれのチームともに、相手に思いをはせ、取り組んできました。
その後、企業さんと森ゼミ生とのワークショップ。
他の会場でも。
いけそうか、修正すべき点はどのような点か、色々と考えます。
お聞きしながら、今後の方向性が見えてきます。
その後、場所を移動しての懇親会。わきあいあい、色々なお話ができました。
懇親会の終盤では、この度のワークショップの報告がありました。
誰に対して、どのような価値を。いろいろな角度から考えていく必要がありそうです。
いただいた意見をもれなく。今後の方針を考えていく上で重要です。
対象者のシーンをどのようにとらえ、それらへ有益な価値へ。今後の検討が楽しみです。
知財活用プロジェクトに関係する多くの方の参加をいただき、平成30年度同プロジェクトのキックオフ会議が開かれました。最初に、支援団体の中小企業家同友会・関野様にごあいさつをいただきました。
昨年度の成果の発表です。まずは、芳香発散チーム。そもそもから考え、「憂鬱な時間を心地よいひと時」に変える商品を考えました。
昨年度のリーダー、鏑木君。
かわって、ウェアラブル技術チーム。ダイナミックでかつ効率のよいプレゼンテーション機器を考案しました。
空中でジャンプ。エアラビットと名付けました。
地元上田市のイノベーティブな企業「JPE」様にご協力をいただき、「シルフ」の試作が出来上がりました。試作品の披露です。
JPEの工藤社長様、大澤常務様、仁科様に試作制作においてさまざまご支援をいただきました。記して御礼を申し上げます。
シルフ試作品は花びら型。
図とともに。
モノを手にして。今までの取組みを振り返り、感無量です。これ以降は、様々なテストが始まります。
工藤社長様(左)はじめ、JPEの皆様。
森ゼミのゼミ生と、富士通の皆様。
改めて考案した商品の特徴について報告させていただきました。
考案した商品に関するヒアリングをしてみてのまとめです。関連する美容室においては、関心をお寄せいただいているようです。
顧客側の価格に対する認識と、提供側の価格に対する可能性などを踏まえて、価格を決定していくことになります。
考案してきた過程やこれまでこの技術(芳香発散技術)の効能をどのように確かまてきたのかについて説明します。
これまで提示してきた「シルフ」(芳香発散技術を活用した商品)の商品デザインをリニューアルすることも考えています。
システムプランの関野会長、南波常務に同社の事業概要ならびにコアコンピタンスについてうかがいました。
システムプランが金融機関向けに展開している手形振分け機械とその組み込みソフトウェアについて解説いただき、同社の技術力について説明いただきました。
アルカディアの松井社長、春原専務に会社の経営理念、マネジメント、事業展開の特徴、人づくりについてうかがいました。
アルカディアの技術力・事業力を松井社長よりうかがいました。
話を聞きながらこれからの試作に向けてのポイントを確認します。
生産設備を確認させていただきながら、今後の試作に向けての実現可能性を探ります。
JPEの工藤社長、大澤常務に会社の概要をおうかがいし、設計から開発、生産といった社内の全体についてご案内をいただきました。
お客様の要望をもとにオンリーワンの商品を開発しています。
同社が保有する3Dプリンターや
力を入れている生産設備をご説明いただきました。
工藤社長には、会社の経営方針、事業展開の特徴、主たる商品について熱く解説をいただきました。
商品開発のイロハについてもご説明をいただきました。これ以降の試作について期待の持てるとても有意義な会合となりました。
両チームともに、試作のための仕様・方法の確認や、今後の価格設定ならびにコスト計算、販売の具体的な経路などについて議論し、今後、さらに調整をしていくことになりました。
4月25日にウェアラブルチームは、システムプラン様、アルカディア様に訪問し、4月27日に芳香発散チームは、JPE様に訪問し、その後、試作品の制作へと段を進めていくことを予定しています。
芳香発散技術チームのワークショップの様子。JPE様、石森様、上田信用金庫様にご参加いただきました。
ウェアラブルチームのワークショップの様子。システムプラン様、アルカディア様、長野エーシーエス様、上田信用金庫様にご参加いただきました。
審査員からは、以下のようにコメントをいただくとともに、非常に高い評価をいただくことができました。今後においては、地元の中小企業様と事業の具体化に向けてさらに協働を進めていきます。
・2つのチームともに筋道・論理がしっかりしている。技術の特性の理解→その技術の何をどのようにつかう のか→その技術に関連した業界や市場の課題は何か→類似品の課題は何か→顧客にどのような価値を展開 するのか→販売チャネルや市場性の根拠にかかるヒアリング、といった事業化に向けての流れがしっかり とつくられている。
・ドライヤーについてはもうすでにこれが限界かと思っていたが、この商品は新たな価値を創造している。 世界中にその顧客はいる。
・自分もよくプレゼンをするので、ぜひこのウェアラブル商品を使ってみたい。
・商品デザインについては、プロかと思うほどのレベルである。
・価格の妥当性についてはさらにつめてもらいたい。
森ゼミ「あまてらす あじゅ子」チームの報告です
報告後、今後に向けての建設的なコメントを頂戴しました
森ゼミ「Wearable Go」チームの報告です
両チームともに、新たな価値や用途を創造した点、オリジナルなデザイン、商品開発の流れ等について評価をいただきました
皆さんに支えられてここまで来ることができました。これからさらに頑張っていきます!
企業様からは実施にあたり、意欲的なご意見・ご示唆をいただくことができ、これからこの取組みにおいてどのようなことを気を付けながら進めていくのかというポイントが明らかとなる有意義な会となりました。
これ以降は、企業様と協働で本取組みを進めていくとともに、試作品の検討や、市場性の調査、採算の検討、販売先やプロモーション方法の検討などを重ねていくことになります。
また、森ゼミの2チームは、3月5日に開かれる「知財活用スチューデントアワード」の長野地方の代表として出場することも決まり、これから同アワードへの発表に向けても準備を進めていくことになります。
富士通の広瀬部長様より、この度の特許技術の特徴の紹介です。
県のよろず支援拠点の渡辺様よりワークショップの趣旨の説明です
いただいたご意見をリーダーがまとめます。
この度考案した商品の特徴をしっかりとアピールします。
ワークショップの様子(ウェアラブルチーム)
ワークショップの様子(芳香発散チーム)
機能やパフォーマンスを高めるために、操作性を意識したボタンの配置にしています。
両チームともに、ヒアリング・アンケートを含めて、商品の概要をつめてきました。商品のデザインも含めて、価格設定、チャネル等についても、今後協働で検討していきます。
地元企業がさらに盛り上がり、今後の飛躍等を考えた際に、知財を活用した取組みや出口・販売チャネルを開発していくことが極めて重要になってきます。このような新たな展開を中小企業等が図っていくことにより、これまでにない新たな事業・商品の開発につながったり、販売先の開拓につながったりと、さまざまな効果が考えられます。
会のメンバーにおいて、このような点を共有するとともに、どのような企業との協働を考え、それらの企業との協働を具体的に進めていく際のポイントなどについて確認しました。また、これらの事業を主体的に進めていこうとする企業を明らかにするうえで、関心を寄せていただけそうな企業とのワークショップの実施など、具体化に向けていくつか確認しました。
このようなワークショップを経て、協働する企業を特定し、商品化・事業化を一歩ずつ進めていきたいと考えています。
森ゼミの2つのチームは、芳香発散技術、指先入力ウェアラブルディバイス技術の2つの技術に着目し、それぞれの技術の価値を顧客の潜在的・未知の欲求にいかにマッチさせていくのか、この間、昼夜を問わず検討し、商品づくりを進めてきました。それぞれの技術の有用性や課題も捉えながらの作業となり、作業や検討が止まってしまうこともしばしばでしたが、顧客の使用状況や使用場面を想定し、類似製品との差別化の視点を意識しながらようやく商品の考案に及ぶことができました。このようなプロセスを経て考えてきたスキームについての意見を聞くべく、大学内や企業の方々へアンケート及びヒアリングを実施し、一定の市場性も確認することができました。そして、商品のスキームとともに、価格、販売促進、流通(販売チャネル)等についても根拠をとりながら検討してきました。
先回の富士通や中小企業家同友会、長野県よろず相談の方々へのプレゼンテーションにおいてご指摘いただいた「使ってみたい!」というコメントを胸に、そこでいただいた課題を克服すべく色々な検討を進めてきました。
この度は、産業界より、この間ご協力いただいた方々に加えて、経済団体、メーカー、食品加工、サービス、デザイン、情報など様々な企業の経営者及び実務者の方をお迎えし、森ゼミ生が検討してきたものを発表するとともに、これ以降、考案したものの商品化に向けて、ご参集いただいた方々及び関係の方々と協働を進めていくことを確認する会合(アイディアプレゼンテーション)となりました。同会には、同様に検討を進めてきた奥村ゼミのゼミ生の報告もあり、相互の内容を確認する良い機会ともなりました。
この会合およびビジネス相談会では、森ゼミの2つのチームの取組みに対して、大変好意的なご意見をいただくとともに、「できたら(商品化されたら)買いたい」、「使ってみたい」といった応援の声をいただくことができました。また、これ以降の企業様との試作づくりに向けて検討し、配慮していくべき点についてもご示唆をいただくことができ、大変有益な会合となりました。
【芳香発散技術のチーム】取り上げる技術の特性の紹介の様子
顧客の使用状況・場面を想定した製品の説明を行います
【ウェアラブル技術チーム】まずは、この度の技術の特性や機能の説明です。
表現力を高めるプレゼンテーションに寄与できる商品を考案しました
アンケートやヒアリング結果をふまえて、プレゼンテーションツールとして商品を考案しました。
報告前の様子です。少々緊張気味の中にも笑顔が。これまで皆で頑張ってきました。
広瀬部長より、芳香発散技術について解説をいただきました。
こちらはウェアラブル技術。基本的な動作についても確認させていただきました。
また、特許技術の特性や課題をとらえながら、特性を生かし、しかも課題についてはそれを逆手にとらえながら具体的な展開を考えてきました。
これまで多くの企業が品質や機能を中心に追いかけ、世の中には良質な商品・サービスがたくさん存在しています。ただ、これは、万人に向けてよいものづくりを考えていて、この顧客がこのシーンでこう使うのでこの顧客にとってこう有難いというものづくりにはなっていない傾向にあったと言えます。
この度、着目した特許技術を生かそうとすると、どうしても品質や機能を高めていく発想となってしまい、そうすると、これまでの世の中に存在する既存の代替品を顧客は利用してしまうことから(消臭や香りにに関する様々な商品があったり、コミュニケーションディバイスがスマホ、パソコン、タブレット等で済んでしまったり)、当該の技術の特性や課題を踏まえつつ(特性を生かし、課題を逆手にとり)、この状況・場面でこのお客様にこう使ってもらうとお客様はこう嬉しい!というものを考えてきました。
これらの検討や考案したものを関係の方に発表し、今後の相談にのっていただくために、9月14日に富士通様、中小企業家同友会様、長野県よろず支援拠点様のご協力を得て、発表会・相談会を実施しました。
この度、森ゼミ生が着目した特許技術および商品案は以下の通りです。
1)森ゼミAチーム(芳香剤発散技術:小物やアクセサリーなどの携行品に香りをつける技術で、薄型ながら香りの発散しやすい点が特長)
→この技術を用いて、入浴後のあのシーンに着目した、ほのかな香りを楽しみ、リラックスしてもらえるような商品
2)森ゼミBチーム(指先で文字入力が可能なウェアラブルデバイス技術:センサと通信機能を内蔵したデバイスを装着し、指の動きと操作を紐づける技術)
→この技術を用いて、プレゼンの際の諸課題を克服し、コミュニケーションを促進させる商品
それぞれの発表後、フロアーの皆様より、市場性、売上・利益の可能性、技術的な課題、競争優位性などにかかるコメントを頂戴しました。また、多くの方より、「事業化・商品化が楽しみです」というコメントを頂戴するとともに、価値の再定義をしていたり、プレゼンテーションの姿勢や内容がよかったりしている点をご評価いただきました。
今後は、これらの課題をさらに検討しつつ、地元の中小企業様にこれらの企画や商品・事業案を提起していくことになります。協働で取り組ませていただく企業様を特定し、協働で試作をつくり、商品化・事業化する見込みを立てて、来年3月に開催を予定している全国大会に向けて準備を進めていきます。
富士通の広瀬様には、当該技術との整合性や商品の有用性についてコメントを頂戴しました。
プレゼンテーションの様子
それぞれの技術の特徴やどこまで何ができるのか、さらに何が難しいのかを富士通の方にお尋ねしつつ、それぞれの技術を活用した方向を考えていく際の代替品・類似品などについても探り、しかもそれらの類似品ではなく、自分たちが考案した商品を使用してもらうためにはどのような価値を展開すべきかについて主眼をおきながら考えてきました。
9月4日は、これまで検討してきたものについて報告し、以下の4つの基準をもとにコメントを受け、ブラッシュアップすることを目的として会を開きました。
(1)該当する特許技術をしっかりと使用しているのか。生かされているのか。
(2)これまでの商品では味わえない感覚が味わえているのか。
(3)これまで類似の製品はどうか。あえて顧客はそれを手にとりそうか。どれくらい手にとりそうか。
(4)つくれそうか。できそうか。中小企業との協働がうまれそうか(どういった中小企業と)。
このような視点でコメントがあり、そもそもそれが必要か。顧客は手にとりそうか。これであれば顧客は代替品に流れるのではないか。実際にできそうか。といった疑問が提起され、今後どのような点を検討すべきかについて確認しました。相互に牽制があり、今後の方向性も確認することができ、とても有意義な発表会となりました。
知財活用プロジェクト」キックオフ会議の様子
富士通がスポンサー企業になり、特許技術の製品化には地元中小企業が、事業計画策定や資金提供には全国各地の地元信用金庫がかかわっており、開放特許を活用したビジネスプランの全国大会も開催されています。
開放されている特許のうち、森ゼミ(1年生から4年生で構成)では、2つの特許(①芳香発散技術、②指先で文字入力が可能なウェアラブルデバイス技術)に着目し、この特許を踏まえて、産学連携で社会に有用な商品を開発すべく取組みをスタートさせました。
今後、森ゼミでは、当該技術の特性を踏まえて、使用状況や使用場面を考えながら目的やその目的を踏まえた価値を定義し、商品構想を練っていくことになります。それぞれの技術において、これまで香りや臭い、コミュニケーションツールといった類似製品や代替製品があり、それらとの違いを明確にし、なぜ、この製品を使いたくなるのかを明確にしていくことも必要になります。それらの検討の末、商品構想を具体化し、このような機能で、デザインでというものを考案していくことになります。また、市場性や実現可能性もあるかどうかも着目し、この製品を顧客が手にとりたくなるかどうかの客観的なデータを整理しつつ、この製品をどのように作り、どの程度の価格をつけ、どのような広報をし、どこで流すのかも検討していくことにもなります。
このような検討を経て、商品企画書としてまとめ、富士通及び地元の中小企業に提示し、その後、中小企業と商品の試作等を作成し、商品化という流れになります。
学生による質疑の様子
富士通による特許紹介の様子