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受験生の方へ

繫成剛 教授

社会福祉学部
繫成剛 教授
担当講義: 福祉用具の知識、福祉住環境論、人間と社会の理解


障害者の自立と自律を促す福祉用具の研究開発と支援技術の普及

全国の障害児施設で長く活用される歩行器と姿勢保持椅子を開発

 主な研究テーマは、障害のある児童や高齢者の福祉用具、住環境のデザイン (計画、設計、提案) です。20年以上にわたる障害児施設のリハビリテーション工学技士としての勤務経験から、企業と共同で障害のある児童が使う車椅子や歩行器、遊具などをデザイン・開発し製品化してきました。代表的なものは、SRCウォーカーとiトライチェアで、30年以上全国の児童福祉施設や支援学校等で活用されています。これらの福祉用具を一人ひとりの身体や能力に合わせて調整し、適合させることを支援技術と呼びます。これらの支援技術を普及させるため、リハビリや福祉に携わる専門職だけではなく障害のある方などへも情報提供・教育研修活動など力を入れて取り組んでいます。

福祉用具の活用で障害者の自立と自律を促進

 障害者が身体や能力にあった福祉用具を活用することで、自らの意思で移動して日常生活を送ることができるようになると、社会参加や自己実現に向けた活動が可能になります。福祉用具と個人に合わせて適合させる支援技術は、障害者の自立と自律を促進する縁の下の力もちと言うことができるでしょう。

福祉用具を選んで的確なアドバイスができる力を身につけて

 繁成ゼミでは、学生たちが強化段ボールや木材を使った自助具などの簡単な福祉用具や遊具を制作しています。それらの作品は市内の児童福祉施設に寄贈し評価してもらい、その評価を学生にフィードバックしています。また、ゼミ生自ら障害のある方に必要な福祉用具のアイデアをまとめ、実際に福祉用具を試作し福祉機器コンテストに応募する活動を行っています。これらを通して、将来福祉用具を提供する企業や事業所の職員となったときに、福祉用具を必要としている人にどのようなものが有効で、それを適切に活用するにはどうしたら良いかを提案できるスタッフに育ってほしいと願っています。

繁成剛 教授からのメッセージ

 今後、高齢者や障害者がますます増える傾向にあります。福祉用具は、そのような方が豊かな生活を送る上で必要不可欠な生活必需品と言えるでしょう。ぜひ福祉用具と支援技術の世界に興味を持ってほしいと思います。