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受験生の方へ

鈴木由美子 准教授

社会福祉学部
鈴木 由美子 准教授
担当講義:相談援助の基盤と専門職Ⅰ・Ⅱ、
     保健医療サービス 他


社会福祉の立場から人々を支援できるソーシャルワークを学ぶ

必要とされるソーシャルワークとは何か

 現在は3つの研究を行なっています。1つ目は、医療ソーシャルワーカーとして病院に勤務していた経験を活かした「保健医療におけるソーシャルワーク」です。病気は誰にでもあるリスクですが、傷病者当人だけではなく家族も心理的、社会的、経済的にさまざまな問題が生じます。より良い療養生活や社会復帰に向けて、どのような支援が本当に必要なのか研究しています。
 2つ目は、「質の高い専門職養成に対する社会福祉教育のあり方に関する研究」です。病院、高齢者施設、障害者就労施設などと連携しながら、大学で学生をどのように指導していくか共同研究しています。
 そして3つ目は、「ライフヒストリー研究」です。難病の患者さんを中心に、病気が人生にどのような影響を及ぼしたか聞き取り調査を進めていきます。実際に必要な支援とは何か理解を深めたり、難病を知るきっかけにもなります。人生全体や生活を理解するうえで研究する意義があるのではないかと考えます。

複雑化する福祉のニーズを伝える

 社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験受験資格取得に向けたシラバスをベースに授業を行なっています。その中で大切にしているのは、机上の空論にならず、リアリティーを持って学んでもらうことです。近年は身寄りがない単身者や外国人が増えており、福祉に対するニーズはますます複雑化しています。そのために授業では、現場の方たちに現状や取り組みについて話してもらったり、関連するニュース映像を利用したり、自分自身の経験を伝えながら現場感覚がつかめるような学びを心がけています。
 私が学生のみなさんに大切にしてほしいと思っていることは、自分とは異なる相手を理解しようと歩み寄る姿勢です。学生時代は、人生経験も少なく自信がないものですが、「話を聞かせてほしい」という熱意は相手に伝わり、人を救うことがあります。大学で多くの経験を重ね、専門職として羽ばたいていけるようサポートをしていきます。

誰かの人生に一歩深く踏み込む

 ソーシャルワーカーの仕事は一生かけて取り組む意義がある、素晴らしい仕事です。人は誰しも選択をしながら生きています。傷病者やその家族たちが泣いたり、悩みながらも再び人生を歩み出す時間に立ち会えることに毎回感動し、やりがいを感じています。

鈴木由美子准教授からのメッセージ

 患者さんやその家族は多くの生活課題を抱えています。医療ソーシャルワーカーは、社会福祉の立場から生活課題を捉えて支援していく仕事です。当事者の側に立ち、周囲の人に働きかけ、その人の望みや意見が実現できるよう調和を図ります。人と人とがつながることで、あらゆる問題を乗り越えようとする力が生まれます。長野大学で、ともにソーシャルワークについて学びましょう。
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