【2024.4.11】
　環境ツーリズム学部熊谷ゼミでは、歴史的町並みや温泉街等で発生している空き家、空き施設の利活用に関する研究や実践に取り組んでいます。

　春休み中の３月には、ゼミ生は長野県小県郡長和町の旧宿場町・中山道和田宿や、東御市の北国街道海野宿等において、地域の住民組織や地域おこし協力隊と連携・協働して、空き家となった古民家のリノベーションを体験しつつ、建物の歴史的・文化的価値の保全に取り組んだり、集落の中で受け継がれてきた雛飾り等の伝統行事の継承を支援するなど、実践的な学修を行っています。

　このうち長和町和田宿では、本陣（国指定史跡）と対面する位置にあって、しばらく空き家になっていた古民家（蕎麦屋・羽田野）を、コワーキングスペースやゲストハウス等の機能を複合する交流滞在施設にリノベーションする作業に携わっています。学生は事業者の歴史的資源を有効活用したいとする熱意や地域振興への思いを共有しながら作業を楽しみ、初めて使う電動工具の使い方もマスターしながら、古き良き建物が新しい価値でよみがえるプロセスを学修していました。