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教育・研究

オンラインを活用したフィールドワーク型の研究・教育

 オンラインを活用して、環境ツーリズム学部の特徴であるフィールドワーク型の研究・教育を維持するための取り組みが進んでいます。


「地域調査演習」(社会調査の実習科目/相川研究室)

【2020.8.6】 
相川研究室で担当している社会調査の実習科目「地域調査演習」では、遠く離れたフィールドと、テレビ会議システムのGoogle Meetを活用して、オンラインでのインタビュー調査を実施しています。
 具体的には、4月からGoogle Meetを活用してインターネット上で対面授業をはじめ、インタビュー調査の準備を進めてきました。
 受講生と教員は、テレビ会議システムのGoogle Meetを活用して、毎週、顔を合わせてディスカッションをおこないます。ひとつの文書ファイルを複数人で共有できるGoogle Documentも活用し、インタビューの依頼状や質問項目は、教員のサポートを受けながら、受講生が作成しています。

天龍村の村役場へのインタビュー

研究室からテレビ会議システムを使用してインタビュー調査を行っています

 上記の準備をもとに、フィールドワーク先として予定していた天龍村の村役場の協力を得て、7月には、天龍村役場の地域振興課 移住定住推進係長の内藤孝雄さんに、Google Meetを活用したオンラインでのインタビュー調査が実現しました。内藤さんは、学生時代に社会学を学ばれ、社会調査士の資格保有者でもあり、地域調査演習の運営に、多々ご協力をいただいております。
 この日は90分にわたるインタビュー調査を実施し、コロナ禍のなかで地方へのUIターンを促進しようと努力されている自治体の動きについて、そして、様々な行政活動を進めるうえで行政職員が大切にしている理念等について学ばせていただきました。

 【インタビュー調査に参加した学生の感想】
 ・「コロナ禍で、対面してインタビューが行えない中でも、今回のようにオンラインでの対応を
   してくださったことで、天龍村がさまざまなツールを活用して地域外の人との交流を深めて
   いることがわかった」(3年生)。
 ・「新型コロナの影響をマイナスに捉えるのではなく、テレワークという新たな生活スタイルが
   確立されることで、村で仕事ができる可能性が広がるという発想は、天龍村を活性化していく
   上で重要な考えだと思った」(3年生)。

 【今後の予定】
  8月には、2回目のオンライン・インタビュー調査が実現する見込みです。

天龍村役場の内藤係長に村の移住定住推進の現状についてインタビューを実施しました

インターネットを活用したインタビュー調査は、教員による研究活動と教育活動をつなぐ取り組みです。教員(相川陽一)は、2013年から、天龍村をフィールドとした研究を3大学の共同研究で進めています。滋賀県立大学の丸山真央教授、都留文科大学の福島万紀講師との共同研究で培った天龍村の皆さまとの信頼関係があって、今回のオンラインでのインタビュー調査が実現しました(※1)。
 共同研究を通じて築いた地域社会との信頼関係が、コロナ禍の中で、新たな教育の手法を生み出す原動力になっていると感じます。
 リモート授業という制約があっても、インタビュー調査などの社会調査の考え方や手法を実地で学ぶ機会は、途切れずに続いています。相川研究室では、新型コロナウイルス感染症の流行下でも、研究と教育を止めないための取り組みを今後も続けていきます。

(※1)
オンラインでの実習授業が実施できた背景には、長野大学・滋賀県立大学・都留文科大学による共同研究「都市への他出家族が人口減少地域の維持存続に果たす役割の社会学的解明:長野県下伊那郡天龍村役場との連携研究」があります(研究代表者:相川陽一/2017~2019年度 長野大学研究助成金[地域・社会貢献研究]採択プロジェクト)。この共同研究を通じて、天龍村との信頼関係を築けたことにより、このたびのオンラインでのインタビュー調査が実現しました。

Goole MeetとGoogle Documentを併用したオンラインでのインタビュー調査の様子

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