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教育・研究

地域デジタルコモンズプロジェクト

地域住民と学生が情報発信をしている様子

デジタルマップづくりを地域の人びととコラボ

知識循環型社会を支えるメディア環境「地域デジタルコモンズ」クラウドサービス開発、社会のデジタル化に対応した社会活動、学習活動などのモデルづくりをすすめるプロジェクト

今、社会全体は知識消費型社会(マスコミュニケーション型社会)から知識循環型社会へ大きくシフトしつつあります。人々が豊かに生きることのできる社会環境、学習環境の実現が求められています。企業情報学部・前川道博ゼミナールでは、知識循環型社会がいかなるものになるのかを研究し、現実の社会において誰もがその恩恵を享受できるメディア環境の開発、そうしたメディア環境を活かすことのできる地域活動のモデル、地域学習のモデルづくりを行っています。


地域デジタルコモンズとは? 地元をつなぎ他地域とつながる

知識循環型のイメージ

地域デジタルコモンズの概念

これまでの社会は、紙媒体に代表される複製物、新聞や放送媒体に代表される一方通行の情報メディアによって形成されてきました。知識・情報の送り手、受け手が分離した関係で存在していました。紙は知識を記録し伝播するメディアとして重宝される一方で、その利用はしにくく、書籍が知識の媒体としてあがめられつつ、社会全体での情報共有を阻む壁ともなってきました。

知識循環型社会においては、知識・情報はデジタル化され、再利用が容易となり、皆で知識(ナレッジ)を循環(リサイクリング)させることが当たり前にできるようになります。教える人も学ぶ人も、また組織も個人もお互いに知識・情報をやりとりし合い、知識を育むことができるようになります。子どもからお年寄りまで、地域や分野ごとの壁を超えて、いつでもどこでも分け隔てなく情報交換が容易に行えるようになります。

地域の記憶の源泉となる文書や写真などの一次資料が数十年、数百年の時間の加壁を超えていきなり、眼前で一次資料に触れることができるようになります。これにより地域は過去に経験したことがないほど豊かに地域の記憶を掘り起こして、より深く正しい歴史を物語ることができるようになります。そうした知識・情報のやりとりを絶えず実現する環境がデジタルコモンズ(デジタルな共有地)です。

上田市西部地域のデジタルマップづくり

まちあるきの画像を発信する地域の方

タブレットを使った地域マップづくりの様子

みんなでつくる西部地域デジタルマップ

前川ゼミでは、地域社会にはどのような課題があり、それをどのように解決できるかを地域活動に実際に参加しながら探求し、その支援活動を行っています。2019年度からは、上田市の西部地域まちづくりの会/自然・生活環境部会のメンバーと一緒に、地域のまちあるきをし、動画や静止画で地域の歴史文化スポットの可視化を図る取り組みを進めています。マップづくりは、部会のメンバーや地域の人たちをつなぐ地域のコミュニケーション、コミュニティ再生の活動となります。デジタルマップは参加型のサービスになっています。地域の住民などが参加して地域のマップづくり、コンテンツづくりに参加することができます。

次の段階では、地元の小学生たちの地域学習にも役立ててもらい、小学生たちと一緒に地域を学び、情報交換できる世代と学校の壁を超えた「地域の学びあい」につなげていく計画です。

地域づくり人材育成講座を学生が協働で企画・運営

学生3人が発表している様子

学生たちが若い世代の課題意識を披露

地域づくり人材育成講座2019

上田市が主催した2019年度の「地域づくり人材育成講座」では前川ゼミの学生が企画・運営スタッフとして参加しました。共通テーマは「地域の防災」です。全5回の講座の構成、進め方に学生が企画参加し、講座の企画を詳細化しました。受講者は上田市内の住民自治組織に参加している市民の方々です。地域防災の課題を考える上で、若い世代の考え方や価値観をよく知り、地域活動に活かしていくこと、情報共有を図り、世代を超えた防災情報の共有を図っていくことなどをグループワークと実習を通じて学習していただきました。
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