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市川文彦 教授

企業情報学部
市川文彦 教授
担当講義:商業と流通、経営情報システム論、オペレーションズ・マネジメント論


地球環境改善をもたらす地域成長への仕組みづくり

地球環境向上に繋がる実践的、流通的解決法を提起

 専攻分野は社会経済システム論にもとづく、商業・流通ネットワークの研究です。社会経済システム論は、私たちの社会・経済の現状と問題点を正確にとらえ、その解決法を具体的に考えていく学問領域です。中でも私たちの生活を支える商業・流通ネットワークに注目し、消費関連データ収集と加工を軸に、経済・経営分析や国際比較、経済史的アプローチ、経営人類学的接近法など、さまざまな手法を駆使して課題を見出していきます。そして、地球環境向上に繋がる実践的解決法を考察・提起していきます。

地球温暖化を抑制する経済システム、 流通ネットワークへの組み換え

 従来型の経済システムは、CO2排出を放置し結果として深刻な地球温暖化をまねきました。経済活動と環境保全は両立しないという見方も一般的でしたが、昨今100年に1度といわれるような天災が頻発して生活も脅かされ、温暖化を止める環境対策にもとづく経済活動への新たな組み換えは待ったなしの状態です。現在「グリーン・ネットワーキング創り」というテーマで、SDGsが実現されるネットワークやシステムづくりを研究しています。この研究を通して、環境に負荷をかけずに経済・経営活動が実現される環境対応型のグリーン商品の開発などを具体化しています。

地球環境の持続性を意識した生活スタイルを、 地域で築くために

 ゼミでは、上田市の企業と連携してリサイクル可能な段ボールを用いた「普段使いの簡易ベッド」と「組み立て式仕事場スペース」の2種類のグリーン商品開発を始動し、学生自ら提案した試作品の使用調査も実施中です。今後は、大量生産・大量消費される食品などの環境負荷度を調査・計測し、より環境の持続性が向上する生活スタイルを具体的に地域社会へ提起していく予定です。そして、多くの商品が入手可能な大量消費スタイルから、地産地消のような地球環境に負荷をかけない方式を広範に連結していくことをめざしています。

市川文彦 教授からのメッセージ

 社会経済システム論の一つである、商業・流通ネットワーク研究は、社会の目まぐるしい変化に生きる個人と地域の生活実感の把握から始まります。地域の身近な問題が地球全体の課題と直結する可能性を意識すれば、日頃の買物内容も変わり、地球環境向上のための新たな地域ルールづくりも必要になるでしょう。みなさんの感性から、新鮮な課題解決方法をぜひ提案してください。