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受験生の方へ

髙橋 雅夫 教授

企業情報学部
髙橋 雅夫 教授
担当講義:データサイエン概論・データサイエンス論・データベース論・他


データを活用した実証研究

データサイエンスの手法に基づいた分析で課題解決を考察

 研究内容を一言で伝えるとすれば「データを活用した実証研究」です。社会や企業に関するいろいろな情報・データを使い、データサイエンスなどの手法に基づいて現状を分析し、そこから課題を明らかにしてその解決に向けた考察を進めることです。
 例えば、公的統計の調査票情報を匿名化した統計ミクロデータを用いて、地域の事業所や企業の「開業」と「廃業」状況について確率的なモデルを開発して推定したり、企業等で働く夫婦の労働時間と家事時間のギャップ分析をジェンダーの視点から行ったりする研究を進めています。
 社会の様々な課題に対処しようとするとき、いろいろな方策が考えられます。そのようなときに、具体的な証拠やデータに基づいた意見や主張を述べることができれば、関係者をよりよく納得させることができたり、より強い信頼を得てその方策を実施できたりするのではないでしょうか。データに基づいて現状と課題を把握して、解決策を考えていくことができれば、これからの社会の発展によりよく貢献できるものと思います。

課題解決に向けてのデータ分析で地域と連携

 2年生以上が参加するゼミのプロジェクト研究においては、「課題の発見・解決のための調査・分析」をテーマとして、統計調査やアンケート調査の手法を用いて、ゼミのメンバーとともに上田市や長野県、隣接県内の地域の様々な業種の企業の現状や課題を把握し、その解決に向けた考察を行う取り組みを進めています。その一環として、上田市内別所温泉の旅館などと連携して、温泉街や旅館が抱える課題解決に向けたデータ分析などを行う活動を始めています。具体的には、ある温泉施設の利用者について、例えば常連なのか旅行客なのか、どの曜日の利用が多いのか、年齢層はどのような分布なのかなどを把握します。現状が分かれば、そこからはどういう客を増やしていったらいいかが見えてくるかもしれません。すると利用してくれる特定の客層に絞った広告活動や販売促進活動ができる可能性が出てきます。

高橋 雅夫 教授からのメッセージ

 「データサイエンス」と聞くと、高度な数学やアルゴリズムを用いてデータと格闘するようなイメージがあるか
もしれません。確かにそういう側面もありますが、実はもっと身近なものだと思います。手軽に入手できる気象
や統計などのオープンデータを使って、表を作ったりグラフを描いてみたりするだけでも、これまで気づかなか
った新たな発見ができるかもしれません。是非気軽に取り組んでみてください。