「企業イノベーションプロジェクト」では、スタートアッププロジェクトを事始めにしながら、理論的研究と実践的研究をもとに問題解決を進めていきます。
ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト」と題して、成熟期企業の問題解決活動を進めています。
まずは、「スタートアッププロジェクト」において、地域企業との協働・連携により問題解決活動を進め、同社の今後のコンセプトや商品を考案していきます。まず、社会や企業の問題解決を進めてみることにより、社会や企業の課題を認識し、また、それらの課題・問題を解決することの難しさとやりがいを実感することになります。
また、企業や社会の問題解決の難しさを実感し、理論的な学びの必要性を痛感しつつ、その後、イノベーションを生み出す「理論的な研究」(イノベーションやマーケティング、経営学全般)を進めていきます。
そして、この理論的な研究を基礎に、森ゼミなりにイノベーションを生み出す論理を組み立て、それをもとに「実践的な研究」を進めていきます。ここでは、6チーム程度にチームを分け、チームごとに対象とする業界・企業を特定し、特定した企業への調査・ヒアリング、業界・企業分析、今後の課題の特定、課題を解決する方針(コンセプト)の策定、当該企業の商品・サービス・仕組み等の考案などを進めていきます。
このような「スタートアッププロジェクト」「理論的研究」および「実践的な研究」により、成熟期にある企業(地域の企業も含めて)の問題解決活動を進め、これらの活動により、森ゼミ生は課題発見・問題解決能力を高めていくことになります!
地元の企業と協働で、新たな商品・サービスを開発しています(長野市・着物販売系企業)
地元のリゾートホテルのリゾート事業を開発したり(茅野市・シティホテル)
地元のシティホテルの食事業を開発したり(佐久市・シティホテル)
地元のソフトウェア開発企業と新たなプレゼンター「エアラビット」を開発したり(上田市・ソフトエア開発企業)
地元の食品加工企業と新たな加工品を開発したりしています(松本市・食品加工企業)
2024年度の森ゼミがスタートしました。正副ゼミ長と、報告大会長です。
今年も企業イノベーションプロジェクトには多くのメンバーが集いました。こちらは4年生。
こちらは3年生。
森ゼミへようこそ。新2年生です。三学年あわせて53名の森ゼミ生です。
森ゼミのメンバーの自己紹介、ゼミのこれからの流れを確認し、早速にスタートアッププロジェクトを始動します。まずは、これまでのスタートアップの確認から。これまで色々な企業にお世話になってきました。
2024年のスタートアッププロジェクトの意味確認が始まりました。
その2
その3
その4
その5
その6。いよいよ、森ゼミの課題解決が始動です。
森ゼミを6つのチームに分け、本郷鶏肉様の課題解決が始まります。このメンバーで検討を進めていきます。5月6日(月)には、本郷鶏肉様との懇談会を予定しており、そこまで企業調べや質問の内容をつめていきます。
この度、イノベーション研究の対象企業である本郷鶏肉様は
いよいよ、本郷鶏肉様の調査がスタートしました。こちらは第1グループ(リーダー・堅田君)。
第2グループ(リーダー・鈴木君)。同社のポリシーや事業展開の特徴を整理します。
第3グループ(リーダー・浦田さん)。この企業様は、どのような素材を使い、どう事業を展開しているのか確認します。
第4グループ(リーダー・仁科さん)。ゼミ生が調べてきたもの、調べて思うことをチームのメンバーで共有します。
第5グループ(リーダー・川井君)。懇談会に向けて、この企業様の気になる点をチームのメンバーで整理します。
第6グループ(リーダー・斎藤さん)。懇談会において、企業様に質問する内容を精査し、どのようにお伝えするのかについても議論します。
書記がみんなの意見のポイントを要約・整理します。
企業の調査により、ゼミ生からいろいろな意見が出され、今後の検討の素材となります。
懇談会では、本郷鶏肉様の主力商品の試食からスタート。こだわりのところが見えてきます
同社は、独自な調理技術・製造技術・調味料開発技術をもとに、松本市・塩尻市のソウルフードの山賊焼を中核の商品とし、ミートデリカ商品、中華、チルド、地活のさまざまな商品を展開されています。
同社の現状について、公開されている情報からゼミ生なりに調査し、この調査をもとに、今後、ありたい姿や課題、課題を解決する方針や商品等の展開を考えるべく5月6日(月)に本郷鶏肉様と森ゼミナールとの懇談会を開催しました。
懇談会には、同社の山﨑肇会長、平野拓也社長、管理部田島明日香様、販売部開発課統括マネジャー高木奈々葉様、長野県産業振興機構の矢澤弥彦松本センター長、同機構青沼正志地域連携コーディネーターにお越しいただき、まず、本郷鶏肉様の経営や事業の現状および認識されている課題についてご報告をいただきました。その後に、森ゼミの各チームで検討してきた質問が投げかけられ、質疑応答の時間となりました。また、懇談会では、同社の近年の主力商品の肉団子を試食させていただき、同社が商品開発にあたり大切にしていることなども丁寧に解説をいただきました。
同社の平野社長をはじめ、社員の皆様からは、同社が大切にされている「おいしさの科学」という方針の意味するところや、「地産・地生・地活」(地元で生まれ、地元と共に生きる。地元を活かす。)というスローガンに込めた思い、主力となる素材の「鳥」に対するこだわり、さらには、社会や世の中の現状や今後を考えたうえでの「食」に対する展望や思いをお聞きすることができ、森ゼミ生にとってとても充実したひと時となりました。
本郷鶏肉の平野社長、山﨑会長、田島様、高木様
各チームから今後を考えていく際に論点となりそうな質問が投げかけられました。
チームごとの質問も、同社の現状や経営者のお考えや思い、こだわりや大切にしていきたいことなどさまざま。
平野社長には、各チームの質問に丁寧にお答えいただくとともに、社会や世の中の現況や今後の展望を踏まえた上での食に対する思い、素材としての鳥、経営や事業を進める上での方針やポイント、今後の経営や事業の展望などをお聞きすることができました。
山﨑会長には、同社のこれまでの経営や事業の展開において大切にしてきた点、山賊焼や主力の素材となる鳥などについて詳しく解説をいただきました。
管理部の田島様より、同社の方針、事業の特徴、大切にしていること、課題として認識している点についてお話しをいただきました。
商品開発を担当する統括マネジャーの高木様より、商品開発において大切にしている点や、原材料の生産からものづくりにこだわっている点などをお話しいただきました。
6月10日(月)の中間発表会に向けて、イノベーション研究の検討課題が明確となる有益な懇談会となりました。
5月13日には、各チームにおいて、それぞれが先回の懇談会で気づいた点をもちより、同社の今後を検討するにあたりどのように議論を進めていくのかをまず確認しました。また、そこでの検討を踏まえて20日には、改めて本郷鶏肉様の将来像、現状、さらにはそのギャップである課題などをどのように特定していくのかを確認し、チームごとに具体的な内容を検討しました。
問題解決をしていく際には、その場づくりから。どのような場にするとみんなの知恵が集まり、いい検討ができるのか、その点も確認し合いました。
6月10日は、本郷鶏肉様への提案発表会となります。同社の今後のイノベーティブな展開に向けて各チームともに検討を進めていくことになります。
同プロジェクトのキックオフ会議の様子(このプロジェクトは「信州上田学」の事業です。)
(矢野常務取締役、北里部長から同プロジェクトにかける思いをお聞きし、大変有意義な会になりました。)
森ゼミナールのチーム「森とゆかいな仲間たち」のリーダーの中島さんと江口君です。
ユーモアあふれる場づくりをしてくれました。
各事業のこれまでの展開や、現状および数値的な状況を相互に確認します。
近年のお土産の認識について相互に確認します。
レストランでの食事業の展開をどのような特徴にするのかその方向性を探ります。
私たちは何かできるのか・できそうかを考えます。
フジランド様と森ゼミ生との集合写真。7月5日には美術館や物販事業、食事業の様子などについての視察を行います。フジランド様、引き続きよろしくお願いします。
株式会社フジランド様は、フジテレビなどの傘下にもつフジサンケイ・コミュニケーショングループの一員であり、SAPA事業やリゾート事業、フードサービス事業、美術館コントラクト事業および不動産事業などを展開しています。美術館コントラクト事業部では、同道の駅で運営する「美ヶ原高原美術館」においてレストランやショップ事業を展開しています。
5月28日に、株式会社フジランド様より常務取締役・矢野耕一朗様と、部長・北里麻琴様を長野大学にお迎えし、同プロジェクトに参加する森ゼミ生とキックオフ会議を実施しました。そこではまず、北里部長より同社の経営や事業の概要説明をいただくとともに、この度のプロジェクトの趣旨や今後の展開の可能性などについてお話しをいただきました。それを受けて、森ゼミ生から今後のプロジェクトの展開や、魅力創出にかかる観点、さらには、どのような方向に向けて検討を行うのかの論点などについて質問をさせていただき、矢野常務取締役、北里部長より丁寧なご回答をいただきました。矢野常務取締役より、美ヶ原高原の自然環境にかかる特徴や魅力、これまでの道の駅の展開にかかる取組みなどを中心にお話しをいただき、北里部長より、美術館事業やレストラン・物販事業の方針や現状の利用情報などを中心にお話しをいただきました。
終始なごやかな雰囲気のなかで、プロジェクト推進についての意味確認と今後の展開の確認を行い、この魅力創出プロジェクトを展開する上では、美ヶ原高原という環境的資源(自然資源やジビエなどの食資源)を存分の活用するとともに、食事業や物販(土産)事業、文化的事業を展開する上では「美ヶ原高原と言えば〇〇」という価値の創出を考えていくことの重要性も確認されました。
7月には、現地・美ヶ原高原の視察や各種関係者の方よりお話しを聞く機会を設け、このプロジェクトを本格始動することになります。
本郷鶏肉様への発表会に向けて各チームで検討を重ねています(第2チーム)。
同社が信州の人をはじめ多くの人に信頼される企業を目指して(第1チーム)。
地域循(潤)環というものを意識し、食を科学しながら、新たな価値を創造を目指します(第3チーム)。
6月10日(月)は、森ゼミ生から本郷鶏肉様へイノベーション発表を行います。これまで検討してきた成果をしっかりと表現できるように、それぞれのチームにおいて細部にいたるまで確認していきます。
本郷鶏肉・平野社長からご挨拶
同社・山﨑会長からのご挨拶
本郷鶏肉様との懇談会をもとにイノベーション研究を進めてきました
同社の今後の方針として考えるのは
データをもとに根拠をつめていきます
このような商品をもとに食を支えていきます(第1チーム)
各チームともに顧客の本性をもとに商品を考えることに
朝に起きることが楽しみになる食を(第2チーム)
好き嫌いが分かれるこの部位を使ったこんな商品を(第3チーム)
同社の事業力を生かした王道商品とそこにそれぞれの家庭を意識した商品を(第4チーム)
仕事に疲れ集中力がきれかかった時に罪悪感を感じずに食べられる商品を(第5チーム)
温もりで心を満たすような、妊婦さん向けにこのような商品を(第6チーム)
その成果について発表するイノベーション研究発表会(中間発表会)を6月10日(月)に同社の関係者の方をお迎えし実施しました。同発表会には、同社の山﨑肇会長様、平野拓也社長様、管理部の田島明日香様、販売部開発課の高木奈々葉様、長野県産業振興機構および松本ものづくり産業支援センターの関係の皆様にお越しいただき、全6チームのチームごとの発表とともに、それを受けた本郷鶏肉様からのコメントや質問、それに対する森ゼミ生からの回答などが行われました。
本郷鶏肉の皆様からは、同社が大切にしてきたものをもとに、食というものや人が食すという行為をもとにしたビジョンやコンセプト、それを踏まえた商品案についてご評価をいただくとともに、さらにコンセプトや商品案、提供の仕方(チャネルなど)や情報発信、販売予測や事業性などを検討しながら、内容のブラッシュアップをして欲しいという要望をいただきました。おいしさについて科学し、地産・地生・地活というものをキーワードにしつつ、地域や顧客が潤うような商品をこれから相互に知恵を出し合いながら企画・開発していきたいと考えています。
本郷鶏肉様と森ゼミ生は10月7日(月)に商品企画・開発に関するミーティングを実施する予定になっています。同社からいただくフィードバックをもとに、各チームではさらに検討を進めていくことになります。また、これ以降は、このスタートアップでの課題認識をもとに理論的な研究も同時に進め、これまでにない新たなものを生み出すイノベーションやマーケティングの論理を研究していくことになります。後期には、理論をもとにしたこのような実践的な研究をチームごとに対象を設定しながら取り組んでいくことになります。
平野社長、山﨑会長からのコメントと質問
田島様からのコメントと質問
高木様からのコメントと質問
各チームともにビジョンを考え
ありたい姿を考えながら課題を特定し、問題解決を進めてきました
質問に対しての回答も
全員体制で検討します。
今年度の森ゼミの理論的な研究は、こんな意味の確認をもとに進めていきます。
新たなチームを編成し、役割を確認しながら、理論的な研究を進めることになりました。
どのように理論的な研究を進めていくのか、打ち合わせをしています。
MORI MORI旅行のM社長は、自社の課題認識をもとに理論的な研究を進めています。ただ、M社長の理論研究で大丈夫なのでしょうか。
本の通読、ディスカッションを通して、その内容をまとめ、理解し、具体的な問題に対して表現・判断することができるようになることをめざします。
こちらのチームでも。自分がその立場に立った時に、実際にどういった判断をするのか。その際のポイントをつかむために理論研究を進めます。
6月10日のイノベーション発表会では、各チームともに根拠をもとに検討を重ねながら
本郷鶏肉様に対して考案した商品を提案しました。
発表会でのコメント、質問とともに、6月28日に本郷鶏肉の商品開発の責任者様(高木様、田島様)より森ゼミ生に対して、フィードバックを各チームにいただきました。これをもとに、森ゼミ生は10月のミーティングまでにさらに同社の方向性や商品などの具体化していきます。
フジランド様と協働で道の駅の魅力創出プロジェクトに取り組みます。
美ヶ原の自然資源や、道の駅の事業力を生かしつつ今後の事業について考えます。
◼ 午前中
10:05 道の駅の現地スタッフ顔合わせ
10:20 美ヶ原ハイキング
~美ヶ原に関する談話を兼ねて散策~
同行者:山岳ガイド
11:05 道の駅「美ヶ原高原」にて昼食
◼ 午後
11:50 美ヶ原高原美術館視察
同行者:道の駅スタッフ
12:20 売店・レストラン・展望テラス視察
同行者:道の駅スタッフ
13:20 信州ジビエを取り巻く環境に関する談話
担当者:長野県営業局販売流通促進担当
13:50 意見交換会・ディスカッション
フジランド北里様・矢野様、道の駅スタッフの方
7月1日の理論研究では、経営や事業を展開しているMM旅行の状況をこのような形で踏まえつつ、
7月8日の理論研究では、MM旅行のM社長の顧客やそのニーズの捉え方、顧客の絞り方の疑問をもとに、なぜ、顧客を明確にする必要があるのかを考えました。
第1チームの検討の様子です。
第2チーム。
第3チーム。
第4チーム。
第5チーム。
第6チーム。各チームが顧客や従業員を捉えながら新たな価値を生み出す論理を研究し、それをもと地域企業MM旅行を想定し、イノベーション研究を進めてきました。7月29日は各チームの研究成果を発表します。
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