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ホーム  > ニュース&トピックス  > 【企業情報学部】下諏訪町デジタルアルバム講習会で学生が活動報告

【企業情報学部】下諏訪町デジタルアルバム講習会で学生が活動報告

学生からの報告の様子

学生チームを代表し報告する巻渕優也さん(前川ゼミ4年生)

長野大学企業情報学部の「地域デジタルコモンズプロジェクト」(前川道博ゼミナール)は、約1年間をかけて『みんなでつくる下諏訪町デジタルアルバム』の設計と構築支援に取り組んできました。当該事業は長野大学が下諏訪町立図書館からの受託研究として取り組んできたものです。その成果披露となる講習会が3月7日(土)、下諏訪町立図書館で開催されました。講習会には前川ゼミ学生も参加し、4年生の巻渕優也君が学生チームを代表し、若者目線を活かした学生によるデザインアプローチ、学生目線から捉えた同サイトの魅力、課題を報告しました。


下諏訪町の古い写真をアーカイブ化しネット公開

井上館長が挨拶する姿

挨拶する下諏訪町立図書館の井上館長

中村さんが説明する姿

サービスの説明をする開発者のカンプロ・中村完二郎さん

下諏訪町立図書館では2017年度から3年間をかけて地元に残る古い写真約2,000点を収集し、それらに関わる地域情報の調査を行ってデータ整備を進めてきました。下諏訪町立図書館の井上館長は、地元シロトリ写真館などの協力により貴重な地域資料である古い写真が収集整理できたことを紹介しました。

『みんなでつくる下諏訪町デジタルアルバム』のサービス(プログラム)はカンプロの中村完二郎さんが開発をしました。ウェブページはISOHO企業組合(山形市)がデザインしました。「地域デジタルコモンズ」の概念設計は前川道博教授が行い、データベースの論理設計は前川教授、中村さんが共同で行いました。前川学生のプロジェクトチームは、地域デジタルコモンズの利用者として想定される老若男女の多様性に配慮し、サービス提供者側の視点に偏らないよう、学生が若者ユーザ目線も意識しながら誰にでも使いやすくわかりやすいデザインの要求仕様を伝え、サービス全体のコンセプト、デザインに活かす形でのコラボレーションを行いました。このように『下諏訪町デジタルアルバム』は、企業情報学部のメディア環境の専門性を活かしつつ、下諏訪町立図書館、ゼミ学生のプロジェクトチーム、プロの開発者、デザイナーが協働で進めるユニークなプロジェクトとなりました。

講習会では、サービスの特徴や使い方などを開発者の中村さんが説明をしました。その後、参加された町民の方々がそれぞれタブレットやスマホを使って『下諏訪町デジタルアルバム』を直接操作してもらいました。学生も使い方などのアシストをしました。

学生がサポートする様子

ゼミ学生が使い方をサポートする

タブレットを操作する町民の方

町民の方がそれぞれ自分で直接操作

全国に先駆ける地域資料の参加型デジタルアーカイブ

長野大学が下諏訪町立図書館から『下諏訪町デジタルアルバム』のネット公開の委託を受けたのは、2017年、長野大学の公開講座「デジタルアーキビスト養成講座」で試供した「誰にでも参加できるデジタルアーカイブ」を下諏訪町でも使いたいとリクエストを受けたのがきっかけです。デジタルアーカイブのシステムは一般利用者には使い方が難しく、参加型の仕掛けがなかったり、高額であったり、市民(町民)参加型アーカイブが望まれていました。こうした経緯を前川道博教授が解説しました。

前川ゼミ4年生の巻渕優也さんは、下諏訪町アーカイブプロジェクトの中で、世代を超えて幅広い年齢層が使えるユーザインタフェースのデザイン、コンテンツのデザインを担当してきました。当日は「若者ユーザー」の視点からメディアデザインをふり返り、若者の視点がデザインに加えられることにより、地域アーカイブが地域の活性化に活かされていく可能性をプレゼンしました。

プレゼンする前川教授

前川道博教授、開発経緯とデジタルコモンズを解説する

プレゼンする巻渕さん

学生の巻渕優也さん、若者ユーザー視点でのデザインを報告

当日の説明資料(PDF)

プレゼン資料1表紙

解説資料(PDFドキュメント、前川道博 長野大学教授)

プレゼン資料2表紙

若者ユーザーから見たアルバム(PDFドキュメント、巻渕優也 長野大学4年生)

『みんなでつくる下諏訪町デジタルアルバム』

サイトのイメージ

「下諏訪町デジタルアルバム」トップページ

みんなでつくる下諏訪町デジタルアルバム

『みんなでつくる下諏訪町デジタルアルバム』は、下諏訪町の古い写真が収められた地域のデジタルアーカイブです。公開時点で明治・大正・昭和・平成の各年代の写真が1500点掲載されています。町民の方々もメンバー登録をすると、ご自身の画像や資料などを投稿して、下諏訪町のみんなで育てる地域デジタルアーカイブになります。今後、地域での活用がされて下諏訪町の地域づくりに活かされていくことが期待されます。