グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > ニュース&トピックス  > 企業情報学部・前川ゼミが「Cool Ueda/Japan意見交換会」を実施

企業情報学部・前川ゼミが「Cool Ueda/Japan意見交換会」を実施

意見交換会の風景

研究成果を発表する前川ゼミ学生

長野大学企業情報学部の前川道博ゼミナールでは、ゼミメンバーが主体となり、大学の地元・上田をより魅力的な地域に高め発信していくためのプロジェクト研究「Cool Ueda/Japanプロジェクト」に取り組んできました。2014年1月27日(月)、その成果の一部を話題提供し、上田市観光課、地元上田の方々との意見交換会を上田市観光会館2階ロビーで実施しました。


Cool Uedaとは?

Cool Ueda は「かっこいい上田=上田の魅力発信」の意味合いでネーミングしたものです。日本のコンテンツ文化はCool Japanとも呼ばれ、国内ばかりでなく外国でも人気が高まっています。とりわけ戦国武将ゲームの人気を背景に、信州上田の歴史的人物である真田幸村は人気が高く、その聖地でもある上田を訪れる観光客が増えています。中国人の若者層にもCool Japanや真田幸村は浸透してきています。前川ゼミでは、そうした社会現象を捉え、2012年度から上田の観光PRやビジネス創出をねらいとするCool Uedaプロジェクトに取り組んでいます。

話題提供1「真田氏の魅力を知る」

1班の発表の様子

真田氏研究を発表する小泉匠矢さん、山本真由さん

前川ゼミ1班の真田氏研究チームは、「真田氏の魅力を知る ~真田を多くの人に 知ってもらうには~」と題する話題提供をしました。真田幸村とゆかりのある大阪、和歌山県九度山町を視察しての報告では、大阪の南海電鉄が「真田を地域共有のものにしていく」ために真田氏を活用していること、九度山町では「行政ではなく、住民主体の観光にする」取り組みがされていること、これらの取り組みが上田では知られていないことを話題提供しました。さらに幸村の聖地とされる大阪の安居神社で実施したアンケート調査では、聖地を訪れる人であっても上田と真田氏の関係を知る人が4割に過ぎないとの結果を公表しました。学生からは、「地域を超えた真田氏の共有」が上田の観光PRにも大切であることを指摘し、共有を進めるための一助として「真田氏のデータのアーカイブ化による共有」を提案しました。

話題提供2「上田の歴史人物・河合操氏」

楢原裕也さんの発表風景

発表する楢原裕也さん

楢原裕也さんは「評価されるべき上田の歴史人物~河合操さん~」と題する話題提供をしました。河合操氏(1863~1943年)は、西洋薬学を上田に持ち込んだ薬学の先駆者で、蚕都上田の蚕糸業の発展などにも貢献した人物です。『上田市誌』等で上田の歴史人物は多数取り上げられているものの、河合操氏はその偉大な業績にもかかわらず、過小に評価されてきた状況に着目し、河合家にヒアリング調査した情報をブログに発信する形で、研究を進めていることを披露しました。河合操氏を初めとする上田の歴史人物の再評価・顕彰が進んでいくことを期待するものです。

話題提供3「中国人留学生から見た上田の魅力発信の課題」

「日中の架け橋」を発表している様子

発表するチョウコウナンさん、サチチョウさん

「中国語による上田市パンフレットの提案」を発表

発表するリクンさん

昨今、外国人から見た日本の魅力が見直され「Cool Japan」が注目されています。前川ゼミでは2012年度から上田市内の情報や街中のサインに外国語が少ない課題に着目し、「多国語化プロジェクト」「中国のソーシャルメディアを用いた上田の魅力発信」に取り組んできました。前川ゼミの中国人留学生は、これらの課題に取り組み、主に以下の3点から話題提供を行いました。
●日中の架け橋
日本と中国の間には政治的な要因などによる「相互理解の壁」が存在しています。留学生チームはその状況を探るアンケートを実施し、中国と日本での見方の違いが認められました。こうした壁の課題を解決するため、自分たち留学生ができることとして、上田の魅力発信をソーシャルメディアの活用や動画による発信などを通じていることを話題提供しました。
多国語化プロジェクト
中国人留学生が上田のまちで驚いたことは、街中にあまりに中国語が少ないということでした。黄福伝さんは大阪心斎橋筋商店街を例示し、多国語による外国人への対応が図られている状況を対峙させながら、上田でももっと多国語化に対する意識が高まって問題解決につながっていくことを期待し、留学生が上田市の情報を多国語化する手伝いをすること、上田市の方々に国際観光業発展の重要性を意識してもらうための話題提供の機会づくりをしていくことを提案しました。
中国語による上田市パンフレット作成の提案
李君さんらの留学生チームは、大町市観光活性化の提案、上田の魅力発信の実践などに取り組んだ後、地元上田市の魅力は何かを中国のソーシャルメディアを用いてマーケティングし、中国語による魅力発信につなげていく一提案として「中国語による上田市パンフレットの試作」を話題提供しました。中国語による上田市観光パンフレットは数も少ない上、日本語原文の翻訳に留まっており、情報の受け手である中国人の関心・指向に合わせたものとなっていない点が課題に挙げられます。試作パンフレットでは、中国のソーシャルメディアweiboに発信した話題の中で閲覧数の多かった対象を記事に取り上げる編集方式をとり、情報の受け手である中国人の視点に立った情報の選別、編集を行うことを提案しました。

円卓を囲んで意見交換

意見交換の風景1

意見交換の様子

意見交換の風景2

意見交換の様子

学生からの話題提供と質疑応答の後、会場の円卓を囲んで上田市観光課、地元上田市の方々と学生との間で意見交換をしました。これを機会に今後とも継続して意見交換を行い、学生が地域の方々と緩やかに連携しあって地域貢献もできる研究、取り組みを探っていくこととなりました。

話題提供した説明資料

話題提供3「中国人留学生から見た上田の魅力発信の課題」


関連するサイトおよびネット公開動画