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平成27年度卒業式 卒業生代表挨拶(卒業生のことば)

企業情報学部 月原 基晴

 長野大学で過ごした四年間は本当にあっという間でした。私たちが入学した四年前の春、穏やかな陽の光がやさしく降り注ぎ、緊張していた私たちを包み新たな一歩を歓迎してくれるような春の始まりの日でした。

 充実した時間とは、とても早く過ぎてゆくものです。「大学に入ったからには全て自分で物事を行わなければ」。そんな不安じみた決意を抱きながら入学したあの日からもう四年という月日が経ち、今日でその大学生活が終わりを迎えようとしています。
 最初の一年間は新しい生活や周りの環境になれるのに必死でした。そして「ゼミで学んだことを自分がどこまで活かせるのか知りたい」そんなことを考えながら二年時に行った上田市内にある新聞配達会社でのインターンシップではやる気と生意気を履き違えた私の横柄な態度が出てしまい、会社に来るのを一度、面接で断られました。その時は自分の今まで積み上げたものが総崩れになった気がしました。しかし、このまま自分が変わらなければ何も得ることが出来ないと考え、もう一度面接を受け、なんとかインターンシップに参加することが出来ました。インターンシップの最中は、この上田市に働く多くの方々に支えられ、最終的には結果発表会「地域若者チャレンジ大賞二〇一四」の北信越予選で、最優秀賞をいただける程の素晴らしい時間になりました。
 また、先輩からの誘いで入ったオープンキャンパスの学生スタッフ「ぴあメンター」。自分にとって多くのことを学ぶきっかけとなりました。「カッコいい先輩になる」そんな勝手な目標を自分の中で立てながら、三年時にはリーダーを努めました。ですが、リーダーとしての責任や、誰も自分に付いてきてくれないのではないかと言う不安が私の中で渦巻き、部屋で一人悩むこともありました。しかし、私は一度もリーダーを降りたいと考えたことはありません。なぜなら、いつも沢山の仲間がそばに居てくれたからです。誰よりも機転が利く発想や行動をしてくれる友人や、常にまわりを明るくしてまるで太陽の様に輝いている後輩、どんな些細な相談にも乗っていただいた職員の方や、悩んでいる時に光り差す道を提示してくれた先生など。本当に多くの人に支えられ、一年間自信を持って仕事をやり遂げることが出来ました。
この四年間、私は多くの人と出会い、またその出会いから多くのことを学び、そして多くの人に支えられてきました。入学時に考えていた「全て自分でなんとかしなければ」これは半分正解で半分間違いでした。これから「社会」という未知の世界に足を運びます。今までとは比べ物にならない様な壁に突き当たることがあると思います。しかし、この四年間で出会った人や得られた経験など、全てが私の“心”の中にあり、今度はそれが支えになると信じて、社会へと大きく踏み出して行きたいと思います。
 これまで支えてくれた家族、友人、諸先生方、そしてこの長野大学と言う場所から多くのとこを学ぶ事が出来たことに感謝をしたいと思います。

社会福祉学部 新田 泰祐

 私は今、卒業生代表の一人としてここに立っていることの重さを感じています。きっと四年前入学したての私に「君は卒業式に壇上で挨拶をしている」と伝えても信じてはもらえないと思います。
 それぐらい、長野大学に入学してからの四年間は、私を劇的に変えてくれました。
 この場で何を話すかを考えるに当たり、長野大学での学生生活を一から思い返すと、本当に賑やかな学園生活だったと思います。
 一年生の時に、先輩方のすすめで生協学生委員会の委員長に就任してからというもの、毎日のように様々な企画の作成・実行に携わってきました。人と協力し、人に指示をするという役割は、今までに経験したことがない役割だったので、とてもいい経験になりました。その活動の中で、新入生の前で挨拶や、保護者の方々の前でスーツ姿で説明をする機会も有り、今思えばその経験が無ければ、私はここに立つことが出来なかったように思います。
 それ以外にも、本当に沢山の経験をしました。それら一つひとつも、私個人が望んだものから、先生や友人、先輩に勧められてはじめたものまで様々です。
そんな中でも、社会福祉士の試験と、自治体職員の採用試験は、私の人生の中で最も大きな壁として、私の前に立ちはだかりました。
 どちらの試験も、決して簡単なものではありませんでした。毎日のように、夜遅くまで勉強し、友人との研鑽を重ねる日々は、決して楽しいだけの時間では有りませんでした。
 どれだけ勉強しても、模擬試験や採用試験の結果にうまくつながらず、時には、悔しさや自分のふがいなさに涙を流したこともあります。そんなときに私を支えてくれたのは、親身になって教えてくださった教職員の方々や、一緒に学んで来た友人たち、そして、私の家族でした。自分が沢山の人に支えられ、守られていたことに気づけた事が、試験を通じて学ぶことが出来た一番大切なことなのかも知れません。
 しかしながら、私は今、社会へ独り立ちしようとしています。
 今、こうして話している最中も、明日への不安で押しつぶされそうになります。就職後にうまくやっていくことが出来るだろうか。一人暮らしを続けていくことが出来るだろうか。そもそも自分の選択は本当に正しかったのだろうか。
 不安ばかりが頭をよぎります。
 それでも、それを押してでも、新しいことに挑戦したいと思うことが出来たのは、やはりこの長野大学での四年間があったからです。
 これから先、私自身がどうなるかは分かりません。それでも、今までに学んで来たことと、今後経験すること一つひとつを私の糧にして、成長を続けて生きたいと思います。これまで私を支えてきてくれた全ての方々にお礼を述べたいと思います。

社会福祉学部 早津 さやか

 私は入学してまもない頃、必要最低限の友達をつくって、あとはコツコツと与えられた課題を真面目にこなしていけば良い、空いた時間は自由にのんびりと…そんな学生生活を思い描いていました。
 しかし、それは違ってしまいました。友達の影響でたまたま入部した「魚部」や「スロークッキング部」といったサークル活動を通じて人とのかかわりが私の意に反して想像以上に増えました。活動を続けていくことで社会福祉学部以外の友人もでき、学部が違うだけでこんなに考え方が違うのかと刺激を受けた反面、人間関係も複雑になり、「人とのかかわりって面倒だな」と思ったのですが、交流を続け、他学部の学びを聞くうちに視野が広がりました。
 「人とのかかわり」について特に私の価値観を変えたのが、精神保健福祉士課程の実習とゼミ活動です。
 精神科病院の実習では、患者さんとのかかわりから、これまで私が信じてきた価値観が根元から揺さぶられる経験をしました。精神科病院の患者さんの口から語られるエピソードは、私がこれまで経験してこなかったこと、想像すらできなかったことの連続で、実習中は、受け止めきれずに毎日のように泣いていました。私が「正しい」「良いことだ」と信じてきたことが、人によっては異なるということ、そして人それぞれの違いを受け止めなければ支援にはつながらないというジレンマに思い悩むうちに、どこかふっきれて、少しずつ「人は人、それぞれでよい」ということを受け入れられるようになりました。
 四年次で入ったゼミでは、集団行動の連続でした。これまでの私は集団行動が「苦手」でしかありませんでした。なぜなら集団のなかでいつしかできたペースに合わせなくてはいけない、合わせないと周りに迷惑をかけると思っていたからです。
 実際、活動を始めてみると、自己主張の人、周りの空気を頓着せず突っ走る人、楽しむことしか考えていない人がいて、何かしら迷惑かけていることを学習しました。
 こうしてゼミの仲間に対しては卒業したらさようならの関係だと思っていました。全員に自分のことをわかってもらうのは無理で、わかってもらわなくてもいいと思っていました。しかし、ゼミの活動を重ねる度に、わかってもらえないのはやっぱり悔しいと思うようになってきました。
 四年間を通して人との付き合いが、今までよりもほんの少しだけ前向きに考えられるようになってきた気がします。迷惑をかけたり、またその逆だったり。これからもそんな感じでいろいろな人とかかわっていきたいと思いますし、かかわっていくのだと思います。サークルの皆さん、ゼミの皆さん、ありがとうございます。また会えることを信じています。

企業情報学部 川又 有希

 四年前、新しい出会いと新しい生活に期待と不安を持ち、長野大学へ入学しました。そして今、私は入学当初とはまた違った期待と不安を抱いて卒業します。
 私は当時、将来やりたいことが特になく、高校で商業を学んでいたのでその知識をより深めておこうかなという軽い気持ちと、自然環境が良いところに住みたいという理由でこの長野大学に入学しました。そして企業情報学部に入り、デザインやプログラミング、マネジメントなど、さまざまなことを学びました。サークル活動においても、子供を対象としたボランティアサークルに所属し、派遣ボランティア等に積極的に参加しました。すべてが初めての経験でとても新鮮でした。
 学生生活の中でも特に大きな学びになったことが、森先生のゼミナールでの活動でした。現代の企業における問題発見・問題解決のノウハウを、実在する企業に焦点を当て考えていく、実践型のグループワークを四年間を通じて進めていきました。その中で、実際に地方のホテルの方から依頼をいただき、プロジェクトチームを組み、私はその一員として企画の提案を行いました。企画をしていく中で壁にぶつかることもありました。しかし、同じチームの仲間とともに、何度も提案を練り直して、森先生にアドバイスをいただき、アイディアを形にしていくことができました。この企画を実際にホテルの方に採用していただけた時の喜びと達成感は計り知れないものでした。この企画に携われたことは、私だけではなくチーム全員の成長、そして力に繋がるものとなりました。
 この経験を自信とし、これからも色々な挑戦を繰り返していきたいです。とはいえ、まだまだ未熟な私なので、たくさんの経験をしながら視野を広げ、社会でもポジティブに、また冷静に物事を考えていけるような人間を目指し、海外でも経験を積みたいと考えています。
 私は冒頭に、将来やりたいことがなかったと言いましたが、四年間の大学生活を通し、大なり小なり、やりたいことをいくつか見つけることができました。今の私があるのは、私にいつも声をかけてくださった先輩方、色んなことを一緒にしてくれた後輩達、いつも陰から支えてくださった先生方、何より一緒に悩み成長してきた友人たちがいたから、ここまでくることができました。今では長野大学へ入学して本当に良かったと感じています。この場をお借りして、森先生をはじめ、大学の教職員の方々、先輩方、友人、後輩達、貴重な経験の場を与えてくださった佐久グランドホテルの皆様方、また、私に関わって下さった全ての方々と、長野大学に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

環境ツーリズム学部 栗木 秀征

 私が大学生活で主にやってきた二つのことを紹介したいと思います。
 一つはゼミ活動です。一年、ニ年生のときは、長島先生のゼミで三年、四年は相川先生のゼミでした。長島ゼミで土台ができ、相川ゼミで力を発揮できたと思います。長島ゼミでは考える力と大切さを学びました。最初はなんでこんなことを真剣に考えるのか不思議でした。しかし徐々に楽しくなっていきました。ゴミの焼却所の問題について直接自治体に行かさせてもらい、賛成なのか反対なのかを一年かけて考えました。答えがない問に自分たちの答えを出すことが楽しかったです。
 相川ゼミでは、普段経験することができないフィールドワークを経験させてもらうことができました。丸子の商店街の現状を調査し、丸子の自治センターで発表しました。自分の足でデータを集め、集計し、発表することの楽しさと大変さを知りました。ゼミ長を任せていただき、リーダーシップを発揮することができたと思います。
 二人の先生のおかげで成長できたと思います。ありがとうございました。
 二つ目は、バスケットボールです。
 私の大学生活の中心はバスケットボールでした。大学と、クラブチームでプレイしていました。正直大学のバスケ部は弱かったです。でも良い仲間に恵まれたと思います。勝ちがすべてではないと学びました。
 高校を卒業してからすぐに、母校の丸子修学館からコーチを任されました。最初は男子バスケ部をみていたのですが、途中から女子バスケ部をみることになりました。男子では結果が出せなかったのですが、女子は東信三位になることができました。感動して、試合途中にもかかわらず涙してしまいました。練習でやったことが、試合に出て、それが結果に繋がったことがうれしかったです。今日は教えていた生徒たちが来てくれています。
 長野大学女子バスケットボール部には大変お世話になりました。相手にならないのに練習試合を組んでいただき、一緒に練習をさせてもらい、高校生にとってとても貴重な経験になりました。佐土先生はじめ、長野大学女子バスケットボール部のみなさんありがとうございました。そして、四年間こんな若い指導者についてきてくれた高校生たちにも、お礼を言いたいです。教えた生徒達と、お酒を飲みに行くことが小さな夢です。
 就職については、私は家業の栗木組に就職しました。父の後を継ぐことを決めました。これからも勉強しなければいけないことがたくさんあります。しばらくは大変だと思いますが、折れずにがんばって父以上の経営者になり、将来、地域を支えて行きたいです。
 最後に家族、長野大学の先生方、友達、先輩、後輩、バスケットボールで関わってくださったみなさま、バイト先の方々四年間成長させていただきありがとうございました。
 これからも、私は上田でしっかりと生きていきますので、よろしくお願いいたします。

環境ツーリズム学部 加藤 奈美

 私は将来、旅行会社に就職をしたいと考え、観光を学ぶことができる長野大学への進学を決めました。入学式で学長の言葉を聞き、大学生ならではの自由を自分はどのように活用するかを考えました。
 入学後、特に力を入れたことは中国語とゼミです。
 新たな語学をゼロから学んでみたいと思い、中国語を履修し、二年次から国際キャリア特別コースの中国語コースに入りました。そして、半年間の中国への語学留学も経験しました。留学当初はクラスメイトたちとうまくコミュニケーションが取れず、悔しい思いもたくさんしました。しかし、諦めずに毎日クラスメイトたちに話しかけるよう、心がけました。そして、帰国するころには「奈美と友達になれてよかった。」と、涙を流してくれる友達もできました。
 ゼミは観光の知識を身につけたいと思い、熊谷先生のゼミに入りました。塩田平のため池景観について研究をしたり、須坂市にある峰の原高原でのフットサルのイベントの企画運営をしました。
 中国語の学びやゼミでの活動を通して、「一番のライバルは他人ではなく自分」ということや、新たな地域資源を発掘し、それを磨き上げる楽しさを学びました。三年生では憧れだった旅行会社でインターンシップを行いました。そして、大学で学んだ中国語や観光の知識を最大限に生かせる会社は、旅行会社だと思いました。私は四月からインターンシップ先でもあった旅行会社で働きます。そこで高校生の時からの夢でもあった修学旅行の企画や添乗をしたいです。そして、「また加藤さんにお願いしたい。」と言っていただけるようなファンを作ります。
 最後に、今まで支えてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたいです。
 フットサルの仲間、マネージャーとしてではなく、女子プレイヤーとして受け入れてくれてありがとう。かけがえのない仲間ができて嬉しいです。
 そして大学関係者、特にキャリアサポート課、広報入試課、ラウンジ、生協の皆様へ。同世代の友達との会話も大事ですが、大学の中の社会人と話すことで、さらに視野を広げることができました。長島先生、人生の大先輩としていつも話を聞いていただきました。留学するべきか悩んだときも、先生の後押しがあったので挑戦することができました。お母さん、地元の静岡を離れるときも、中国に留学するときも、いつも私を応援してくれてありがとう。「今しかできないことをやりなさい」という言葉のおかげで、とても濃い四年間を過ごすことができました。
 アットホームな雰囲気の長野大学で四年間を過ごすことができて本当に良かったです。ありがとうございました。

 最後になりますが、私たち六人を含めた卒業生全員は、長野大学の学生として本日ここにあるのも、ひとえに諸先生方や職員の皆様のお力添え、陰ながら支えて下さった地域の皆様、そして家族のおかげであると思っております。くりかえしになりますが、皆様方に卒業生一同、厚くお礼申し上げます。
 私たち卒業生一同は、長野大学で学び得たことを誇りに思います。後輩の皆様と、長野大学の一層の発展をお祈り申し上げ、卒業生代表の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。