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環境ツーリズム学部 水環境学ゼミナールで育てているサケの卵がふ化しました

 長野大学環境ツーリズム学部水環境学ゼミナール(担当教員:高橋大輔教授)では、水環境の保全と生態系サービスの持続的活用に関する調査研究 を行っています。そのゼミ活動の一環として、新潟でサケを含む河川環境の再生に関わる活動を行っている「新潟水辺の会」および上田道と川の駅 の運営主体である「おとぎの里」と連携して、海と川を行き来する回遊魚であるサケを、千曲川中流域に戻すための取り組みを実施しています。リンク

 過去には上田市の辺りまで日本海からサケが遡上し、重要な水産資源として利用されていたのですが、河川改修などの影響により、最近はサケの 遡上を確認することがほとんどできなくなっていました。生態系において、サケは海域の様々な栄養を川や森に運ぶ重要な役割を担っていると考え られています。よって、千曲川流域の自然環境の保全を考える上で、サケなどの回遊魚が海と川を自由に行き来できる川づくりが必要です。

 水環境学ゼミナールでは、2012年度より、近隣小学校へのサケ卵・稚魚の飼育を通じた環境教育活動や、千曲川中流域における自然状態を模 したサケの孵化場の研究開発、千曲川におけるサケ稚魚放流会のサポートなどを行っています。写真は、現在大学正面玄関に展示されている「千曲川の水生生物水槽」で飼育中のサケ稚魚です。受精卵から育てたこのサケ稚魚の一部は、2014年3月16日に上田道と川の駅で開催予定のサケ稚魚放流会で千曲川に放流する予定です。残りの稚魚は、淡水環境での飼育条件を明らかにするための研究に利用しようと考えています。今後も、 水環境学ゼミナールの活動にご期待下さい。