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【企業情報学部】森ゼミナールでは企業イノベーションプロジェクトを展開しています(11月3日に研究対象企業を訪問させて頂きました)

企業情報学部・森俊也ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト(企業を革新するプロジェクト)」と題し、さまざまな業界・企業の新たなコンセプトをデザインし、そのコンセプトをもとに新たな商品をデザインしています。これまで成熟期の問題解決に取り組むとともに、地域にある企業の問題解決などに取り組んできました。

「業界・企業」は、化粧品、アパレル、流通、家電、ゲーム、文具、銀行、外食、飲料、スポーツ用品、製薬、ホテルなど 「デザイン」は、コンセプトから、商品・店舗・空間・サービスまでおよびます。

商品デザイン例
●食品メーカーの商品デザイン(寒天メーカーI社の健康・日常を意識した即席麺)
●住宅メーカーの商品デザイン(住宅メーカーS社のペットと暮らす住宅)
●医薬・製薬メーカーの商品デザイン(医薬・製薬O社の健康を意識したコクのある調味料)
●アパレルメーカーの商品デザイン(アパレルU社の魅せる服)
●ゲームメーカーの商品デザイン(ゲームB社の成長するゲーム)
●ビールメーカーの商品デザイン(飲んだ後に上質な気持ちよさを感じるビール)
●文具メーカーの商品デザイン(P社の失敗できない文書を書くためのペン)

店舗・空間デザイン例
●コンビニの店舗デザイン(コンビニS社のターゲット層を絞り込んだ新店舗)
●スーパーの店舗デザイン(スーパーD社の宝探しができる店舗)
●家電小売の店舗デザイン(家電K社の自宅にこの家電があった場合を想定できる店)
●プロ野球球団の球場デザイン(プロ野球G社の一生涯楽しむことができる球場)

サービスデザイン例
●金融・銀行のサービスデザイン(N銀行の一般商品と金融商品を融合させたサービス)
●家電小売のサービスデザイン(家電K社の生活にフィットした商品の提案サービス)
●地域ホテルのサービスデザイン(ホテルS社の地域資源を生かし、新郎新婦やゲストの思いを踏まえたウェディング、懐かしさ・驚きを味わえる給食)

2016年度の森ゼミナールでは、以下のようなステップで進め、イノベーションを生む出す論理をゼミ生なりに組立て、それをもとにそれぞれの業界・企業のイノベーションについて考えていきます。

序)スタートアッププロジェクト:地域に根付きながら事業展開をするN銀行の今後のイノベーションを考えよ!
0)マーケティング論、戦略論、イノベーション論を学習し、イノベーションを生み出す論理を考える
1)焦点をあてる企業の経営・事業、業界、顧客に関する「情報」の分析
2)同社の経営・ビジネス上の課題の特定
3)経営・ビジネスの方向性の検討
4)方向性を踏まえた「コンセプト」の「デザイン」
   ・「顧客にして欲しい思い」が定義できているか
   ・製品・サービスが続々と開発されるのか
   ・従業員が触発され、一丸となることができるか
   ・ライバルとの違いが明確か
5)コンセプトを踏まえた「商品」の「デザイン」

今年も皆の知恵を集め、問題解決にあたります。チームごとに分かれて同じ問題解決テーマを検討し、後にコンペを行います。

この地域に存在し、地域貢献を念頭に事業を展開する金融機関。さまざまな課題が存在しています。

地域に根付き事業を展開する企業からプロジェクトをスタート

企業の現状や顧客に価値を提供する上での課題を共有するところからスタートです。

今までお客さんとしてしか利用したことのない地域の金融機関。今後の方向性を出していくことができるのか、不安はありますが、頑張っていきます!!

愉快な面々の自己紹介でスタートした2016年度の森ゼミナール。企業の問題解決というのは、どのようなものなのか!?具体的にイメージし、今後どのようなことを意識しながらプロジェクトを進める必要があるのか!?これらを目的とし、森ゼミナールのスタートアッププロジェクトを決行しました!

森プロジェクト研究 スタートアッププロジェクト:森ゼミ生はどのような解を考えるのか!

【以下の協力依頼があったという想定】
 長野県にある第二地方銀行N銀行。皆さんおなじみの銀行である。この地域のリーディングバンクである19+63銀行に対して、競争上優位な立場に立とうと、各種のキャンペーンを企画し、預金やローンの金利の条件をよりよく、ATMなどの各種の手数料を他の銀行よりより安価に設定した。この布石により、この4月、5月は、おそらく、預金金額やローンの金額、さらには手数料収入が増加するのではないかと見込んでいた。ただ、ふたを開けてみると、例年に比べて大きな変化がない!! こうなれば、この機に一層金利や手数料の条件を良くしようと思っている。ただ…不安…!! 
 どうしたものかとても迷ったので、これでよいのか、ダメな場合はどのようにすればよいのか考えて欲しいという依頼が・・・。森ゼミの皆さんに与えられた時間は、そう長くはない。健闘を祈る!!

【検討するに際して】
〇制限時間は、4週後のゼミナール開始時間までです。
〇6~7名で協力し、一定の結論(コンセプトや店舗・商品・サービス等)を出してください。
〇4週間後のゼミナールにてその結論について発表して頂きます。
〇この問題をなぜ考えなければならないのか、これまでこの企業は何を大事にしてきたのか、これからこの企業は何を重視すべきなのか、考案するものは本当に相手に響くのか等を考えながら進めてください。
〇5月23日が楽しみです。健闘を祈ります。

こちらのチームは新たな価値の切り口を大切に・・・

こちらのチームは、これまでが何が問題であったのかをまず検討・・・

こちらのチームは、これまでの企業のこだわってきた内容の是非を検討・・・

こちらのチームは、「金利」とは相手にとってどのような意味をもつのかからスタート・・・

今まで企業はどうして「〇〇」にこだわってきたのか。また、そのこだわりから抜けられないのか・・・

これまでの課題を明確にしながら、今後の方向性をイメージします。

スタートアッププロジェクトの発表会

同コンペを見るために、OBの2名(中島さん、月原さん)が駆けつけ、コメントをしてくれました。

GWをはさみ、5週間にわたり、N銀行の今後の方向性を考えてきた各チーム。N銀行のこれまでの展開を基礎にしながら、地元に生きる銀行として、今後の同社の経営や事業の展開、実際の商品・サービスについて考えてきました。5月23日には、「新規性」「論理性」「実現可能性」さらには「有効性」を評価基準にしながら、コンペを実施し、内容について相互に確認し、これまでの成果をたたえ合いました。

地域貢献を事業の柱にしてきた同社。金利や手数料を前提にしてきた事業を今後どうしていくのか、それぞれのチームごとに多面的に検討されてきた様子がうかがえました。

コンペの結果は…
第1位:第7チーム
第2位:第8チーム
第3位:第4チーム

となりました。

実際の企業の問題を考えていくのは、相当難しい!その視点に立って、新たなものを生み出すときに企業はどのように方針を立て、その方針に基づいてどのように顧客に対して商品・サービスを展開していくのかについて理論的・事例的に考察していきます。

第5チームは、「生活の色を変える」事業を展開していきます。銀行が人の趣味を応援することで生活が大きく変わっていくと考えました。

第1チームは、お客様が「常に一番の選択」ができるように支援していきます。車の購入・選択をどうしていくのか、これまでの銀行にはあまりなかった視点です。

第7チームは、銀行に対するネックを明確にしながら、高齢者のやりがいや主婦層がくつろげる空間を大切にした事業です。

第3チームは、マザー銀行ならぬファザー銀行です。お客様を後押しする事業を展開します。

第4チームは、この地域の課題である若者の定住や学びを支援する事業の提案です。

第6チームは、年金生活者である高齢者に対して生活の提案とともに余暇(旅)を提案します。

第8チームは、お客様とともに生きるを実現すべく、人生の大きなイベントである就職活動にかかわるプランを提案します。

第2チームは、健幸長寿県の長野県を意識し、高齢者の日々の生活、余生の送り方等にかかわる提案です。

厳正なる審査の結果、第7チームの勝利。世代ごとのやりがいや生き方が重視された、とてもよい事業でした。

スタートアップからイノベーションを生み出す戦略の論理の研究へ

スタートアップでは企業の問題解決の難しさを実感し、この2か月の間で、企業が新たなものを生み出す上での戦略の論理について研究してきました。その成果発表において。

第5チームは、製菓メーカーM社に焦点をあて、ありたい姿や目標を定めます。

戦略策定はどのような手順で進めるのか、企業にあてはめながら考えます。

コンビニF社は、新たな商品の追加ではなく、どのようなありたい姿を定めるべきか・・・

厳正なる審査の結果、第4チームが最優秀賞に。深夜にまでおよぶ検討、ご苦労さまでした。

コンペ第二回目。第6チームは、ニッチな市場で家電を展開する企業の今後の方向性を考えます。

第2チームは、ネット通販大手企業の能動的な適合と、今後のてこ的適合を考えます。同業界のネックを解消するためにバーチャルリアリティを使った仕組みについて検討します。

第3チームの報告した日用品P社においては、食器用洗剤の今後の方向性が示され、それを受けて、いくつかの質問が出されました。

第1回コンペで司会をしてくれたのがこの二人。

第2回目の司会はこの二人。いろいろな意見が出され、とても有意義な会となりました。

第2回目のコンペの厳正なる審査の結果、第6チームの勝利。寝る間を惜しんで、顧客のことを考えました。本当におめでとうございます。

企業イノベーションに向けた課題発表会

前期においては、理論的な研究や事例的な研究をもとに、企業イノベーションに向けた論理を考えてきました。企業が変わっていくためには、戦略を策定する際にどのようなことを意識し、顧客に対して今までない価値を提供していくためには、どのようなことを意識していくのかについて一定の見通しをもつことができました。

夏休み中は、このような論理をもとにしながら、それぞれのチームごとに成熟期の業界・企業を具体的に特定し、その企業の顧客に対する問題解決に資する課題を検討してきました。それぞれの企業の今後の方向性を考えていく上ではこの課題の検討が極めて重要となります。それぞれのチームで検討してきた課題について全体で確認する発表会を実施しました。

ここで全体で意見交換したものをもとに、課題を解決するコンセプト(会社の戦略)を明らかにし、そのコンセプトをもとに商品やサービスを考案し、また改めて全体に向けて発表していくことになります。

こだわりの歯磨きを追求する人へ。口腔ケアメーカーD社の挑戦です。

食品加工・小売を中心に手掛けるS社。単にものを届けるのではなく、雰囲気・場をどのようにしていくのかが鍵となりそうです。

メッキ加工から出発したジェネリック家電を主に手掛けるT社。これまでの技術・資産をどのように活かすのか、また、カタログの中で自社の製品を選んでもらえるようにどうするのか、色々と考えていくことになります。

ゲーム・玩具メーカーのND社。ゲームが主流にある現代において、「こうなりたい」玩具をどうするのか、真剣に考えます。

シンプル・自然(天然)を意識し、日用品・雑貨を中心に展開するM社。M社の感覚を生活全体で彩るためには、今後どういった展開が必要となるのか。M社とはどんなところなのかをそもそもから考えます。

安価、新たな商品を続々と展開、ただ多くの商品が他社とよく似ている飲料メーカーS社。自社ならではのデザイン、商品上の特徴をどのように出していくのか考えます。

発表し、多くの人から意見をもらい、

コメントシートに書いてもらった意見に目を通しながら、今後を考えます。

研究対象企業「サンクゼール様」を訪問させて頂きました【2016年11月3日】

上記のように、企業のイノベーションに向けた論理や、それぞれの対象企業の今後について考えてきたそれぞれのチーム。これまでの調査とともにフィールドでの調査をもとに、企業の今後の方向性を考えるべく、対象企業の一つ「サンクゼール様」を訪問させて頂きました。お客様にしてほしい思いを前提とした同社の事業展開を直接触れることができ、また、同社の社員の方と意見交換もさせて頂き、今後の方向性を考えていくとても良い機会となりました。

レンガ造りのおしゃれな建物。

そしておしゃれな自然と小道

同社の主たる商品をワンポイントにした景観

こちらにも

自然の傾斜と景観をいかしたオープンスペース。

売り場を見ると、主たる商品であるジャムが。同社の思いがぎっしりと詰まったジャム。

館内をご説明を頂き、スタッフの方と意見交換をさせて頂きました。

丁寧にお話を頂き、メモを取りました。

同社のこだわりであるワインのテイスティング

こだわりのワンプレートも頂きました。

自然と笑みがこぼれます。

同社の思いが詰まったワンプレートとワイン。お客様がどのような感じになるのか…。

その後、敷地内にある教会を内覧させて頂き、周辺も散策しました。今後におもいをはせながら、帰路につきました。受け入れて頂きました、サンクゼールの社員の皆様、誠にありがとうございました。