グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > ニュース&トピックス  > 職業観養成科目「若者と労働」で労働問題の専門家による特別講義が行われました

職業観養成科目「若者と労働」で労働問題の専門家による特別講義が行われました

笹山尚人弁護士による講演の様子

 7月7日、21日に「若者と労働」で労働問題の専門家による特別講義が行われました。この科目は雇用と労働を取り巻く状況を理解し、職業選択の参考にすることを目的にしています。

 7月7日には、ブラック企業問題で多くの裁判を担当してきた笹山尚人弁護士(東京法律事務所)による講演が行われました。
 講演では、具体的な労働事件を材料に、若者がどのように労働者としての権利を侵害されているのかが紹介されました。また、その背景として労働法が多くの人に知られておらず、行政機関の監視が行き届いていないこと、それゆえ経営者に労働法を守らない者がいることなどが指摘されました。
 そのうえで、これから社会に出る若者が自分の権利を守っていくために、学校教育で労働法の大切さを学ぶことの重要性が強調されました。講義の後半では、労働契約の基本的な考え方、残業代の正しい算出方法、ブラック企業の見極め方やブラック企業に出会ってしまった時の対処法などを実践的に説明していただきました。

山田真吾さんによる講演の様子

山田真吾さんによる講演の様子

 7月21日には、若者の労働問題の解決に取り組む労働組合「首都圏青年ユニオン」の山田真吾さんが講演をされました。
 講演では、若者の雇用・労働問題の解決の具体的な手段として、労働組合に加入して交渉することの意義を、青年ユニオンの交渉事例を材料に説明していただきました。求人広告における違法な求人の見分け方、雇用契約書を入手して自分が契約した労働条件を理解しておくこと、給与明細を毎回確認することの意義など、学生にとっては新鮮かつ具体的なアドバイスもありました。
 講演の後は、受講した学生から自分の経験したトラブル事例や将来の就職活動時の不安など様々な質問が出され、受講生の労働問題に対する関心の高さをうかがわせました。