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重要文化財「旧常田館製糸場施設」のデジタル案内サービスを企業情報学部学生が開発

マスコミ取材を受ける2名の学生

マスコミ取材を受ける2名の学生 左:戸谷重幸さん、右:大井翔さん

企業情報学部学生が文化遺産デジタル案内サービス成果を完成披露

長野大学企業情報学部の学生が、国指定重要文化財「旧常田館製糸場施設」(上田市指定文化財「笠原工業常田館製糸場」の全15施設を含む)のデジタル案内サービスを開発し、同施設の案内業務に活用してもらうとともにインターネットにも公開することとしました。その成果披露を去る2月26日、笠原工業で行いました。


完成披露会の様子

完成披露会では、企業情報学部デジタル案内サービス開発プロジェクトチームリーダの前川道博教授がサービスの説明をした後、タブレットアプリ開発を担当した戸谷重幸さん(企業情報学部4年生)、案内コンテンツ開発を担当した大井翔さん(同2年生)がそれぞれアプリ、コンテンツの説明をしました。さらに重要文化財の前で、実際にタブレット端末を使い、参加者にサービスを体験していただきました。

発表披露会の風景

発表披露会の風景(笠原工業内)

主要メンバー3名

(左から)田中法博企業情報学部長、戸谷重幸さん、大井翔さん

(左から)笠原一洋笠原工業会長、前川道博企業情報学部教授

施設の前でタブレット端末を使ったアプリを披露

重要文化財「旧常田館製糸場施設」の案内業務を支援

背景:旧常田館製糸場施設のうち5階繭倉庫(1905年竣工)

重要文化財「旧常田館製糸場施設」は、1900年、現在の上田市常田で創業した常田館製糸場の歴史的な建造物群です。その多くは1900年代から1920年代にかけて建設されました。5階繭倉庫(1905年竣工)は、現存する木造の繭倉庫としては最大規模の希少な建造物です。5階鉄筋繭倉庫(1926年竣工)は、現存する長野県内で最古の鉄筋コンクリート造りの建造物です。歴史的な建造物群のうち15施設は2010年、上田市指定文化財となり、そのうち7施設が2012年、国指定重要文化財となりました。これらは建物数が多く、それぞれの特色がわかりにくいこと、常時、内部に入って見学をすることはできないことから、それぞれの文化遺産を案内するサービスが求められています。

とりわけ重要文化財に指定されたことにより、「旧常田館製糸場施設」が、上田市の主たる観光資源として今後活用されていくことが期待されています。このたび、開発したデジタル案内サービスは、こうした社会的ニーズに応えるものです。