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【企業情報学部】森ゼミ生が企業イノベーションに向けた集中合宿を実施(in千曲16)

コンペでの発表を終えて、これまで必死に取り組んできました。疲れになかにも、ホッとした表情。

イノベーション発表会(コンペ)での様子

他のチームはどのような視点で検討してきたのか、自分たちのチームとの違いが、また勉強になります。

コメントと評価をいただいた森ゼミOBの方々。休日の朝早くから有難うございました。

先輩方、皆を目の前にしての、これまでの集大成の発表です。気合が入ります。

成熟期にある企業の新たな商品が、それぞれのチームで考案されました。

一年の成果を皆へ、そして将来について考えました

合宿初日に行われた、就職活動キックオフセミナーにて。コメントを頂いた内定者。

企業イノベーションプロジェクトを推進する企業情報学部の森俊也ゼミナールの学生達は、平成28年11月25日、26日の2日間、千曲市八幡の「うづらや」において集中合宿を実施しました。

この合宿では、25日に3年生と森先生・4年生とによる就職活動キックオフセミナー、企業イノベーションプロジェクト参加学生での親睦会・懇親会を開催するとともに、26日には、それぞれのプロジェクトチームでこれまで考え、デザインしてきた企業のコンセプトや商品・サービスについての発表会(コンペ大会)を開催し、全体確認を行いました。

企業情報学部・森ゼミの学生は、各年度において、さまざまな業界・企業のイノベーション(企業・商品コンセプトおよび商品のデザイン)について考えています。今年度は、地元の金融機関の問題解決を皮切りに、企業のイノベーションを進めていく上でのポイントを確認した後、成熟期企業のイノベーションにおいてきわめて重要となる顧客という存在をどのようにとらえ、どのような戦略を策定すべきかについて理論的・事例的に考えてきました。また、夏休みから後期の11月末にかけて、各チームではそれぞれの興味・関心に基づき、実在する業界・企業に焦点をあて、イノベーションの方向性について検討してきました。この度森ゼミ生が焦点をあてた業界が、「口腔ケアメーカー」「飲料メーカー」「ゲーム・玩具メーカー」「日用品・雑貨等小売」「食品加工等小売」「ジェネリック家電」業界です。それらのすべての業界は成熟期にさしかかり、その業界に属する企業の多くが、生死を左右するような問題を抱え、その解決が必要となっています。

自分達が将来就職する企業の多くがそのような状況にさらされ、自分達がすべき仕事はこのような問題解決であるということを想定しながら、ゼミの時間以外にも多くの時間をかけて考えてきました。

これら成熟期にある業界・企業では、これまでのような品質・機能といったイノベーションを追求していては、顧客に有用な価値を提供することは難しくなり、また多くの企業との大競争下において生き残ることは困難といえます。そこで、今年度の森ゼミナールでは「成熟期の企業のイノベーション」について研究してきました。また、森ゼミ生なりにその新たなイノベーションを生み出す論理についても考えてきました。

その論理を基礎にして、チームごとに業界・企業を特定し、その業界・企業の主たる課題を特定し(これまでの事業を回顧・反省しながら)、課題を解決するコンセプトやコンセプトを踏まえた商品・サービス・仕組みについてデザインしてきました。それぞれ企業ごとにこれまでの展開があり、大切にしてきたことやこだわりがあります。それらをしっかりと位置づけ、基礎にしながら、新たな方向について考えてきました。

グループごとの取組み成果を報告・確認し、それぞれの企業の戦略や商品の方向性を確定することがこの集中合宿の主たる目的となります。

11月25日は、関連イベントとして、3年生の就職活動キックオフセミナーを開催し、森先生から就職活動の心構えや準備に対するさまざまな助言を頂きました。ここでは3年生の悩みや不安の共有から始まり、「何から活動をスタートし、具体的な対策はどうしていけばよいのか」「業界・企業・職種・地域はどのように決めればよいのか」「本当に来年の今頃に、ここだと思える企業への内定がもらえているのか」等の悩みが寄せられました。これらのとらえ方を確認し、今後のスケジュールや具体的な準備について確認しました。また、その夜に、懇親会としてさまざまな企画を催し、ゼミ生間で親睦を深める会となりました。

また翌26日は、イノベーション発表会と称して、森ゼミ生が考えたイノベーションの論理をもとに考えてきた各グループ(グループで焦点を当ててきた企業)のイノベーションの方向性(主たる課題、課題を克服するコンセプト、コンセプトを踏まえた商品等)について発表し、質疑応答を行いました。

成熟期にある企業では、単に製品・サービスの良さを強調するのではなく、「お客様にしてほしい思い」を基礎にした戦略を考えなければなりません。このような「顧客への思い」を基礎にした戦略により、企業においては、単に他企業の真似をした製品・サービスの開発・提供ではなく、顧客にとって価値のあるものを次々と開発・提供できるようになります。ゼミ生が扱っているそれぞれの企業が、これまでの当該企業の問題・課題を踏まえながら、顧客にして欲しい思いが具体化され、ようやく戦略という形にまとまってきました。今後においては、このような視点で策定した戦略や、戦略を踏まえた商品・サービス・仕組みを企業に提案できるレベルまで仕上げていきたいと思います。

企業イノベーションプロジェクトに参加する森ゼミ生は、ゼミ以外の時間も、自主ゼミとして日頃夜遅くまでそれぞれの企業の課題について検討し、今後のありようについて考えてきました。チーム内で、そしてゼミ内で様々協力しながら作業を進めています。今年も、信州ゆかりの企業(地元の金融機関)のイノベーションからはじまり、理論的な検討、佐久グランドホテルのイノベーションプロジェクト、さらには事例的な検討と数多くの活動を進めてきました。

このような真面目な作業の間の、飲み会やスポーツ大会などがゼミ生の絆を深める意味で重要となっています。この合宿において開かれる懇親会も「息を抜く」意味でとても大切なイベントとなっています。この懇親会では、2年生主催の「笑いの企画」が目白押しで、つかの間の休息となったようです。またここではこれから就職を考え、社会人となっていく4年生や3年生とOBとが将来について色々と話し合う絶好の機会となったようです。本当に楽しい会となりました!3年生・2年生の企画部の方々、御苦労さまでした。また、森ゼミのOBの方々(ヤマト運輸・下平さん、メットライフ生命・中島さん、北野建設・須田さん、岡野薬品・蒲原さん)、忙しい中にもかかわらず、この合宿に参加頂き、激励およびコメントをありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します!

合宿初日、就職活動キックオフセミナーにて

就職活動の悩みを共有し、心構え、具体的な準備を確認します。

就職活動がいよいよ始まり…

何から手を付け、具体的にどのような準備を進めていけばよいのかについてメモをとります。就職活動の実感は、行動し、いろいろなイベントに参加してみて初めて生まれるようです。

来年の今頃、この企業・組織にいくということが明確に決まっているように、これからともに頑張っていきます。

コメントを頂いた4年生(左から北野建設内定・宍戸さん、長野プロパン内定・宮澤さん、オルガン針内定・篠原さん、都築製作所内定・山岸さん、信州名鉄内定・堀内さん)、様々な視点からのアドバイス、有難うございました。

初日の懇親会を終えて、合宿二日目、イノベーション発表会(コンペ)にて

いずれもイノベーションの課題を抱えている企業ばかり、企業のコンセプトをデザインし、商品等を考えました。

OBの方々から評価いただく中で、会場は緊張につつまれます。

これまで頑張ってきた成果を皆に…。口腔ケアのこれまでの課題を受けて、磨くをどのように変化させていくのかがこれからの方向性になりそうです。

ジャムやワインで培ってきたこれまでの技術とこれまでのおしゃれな同社の雰囲気をどのように活かすのか。真剣に考えました。

家にあるはずの電化製品「家電」。家や空間を引き立てるというものが少なかった気が…

第1グループ(リーダー:窪田君)は、デンタルP社の「脱磨く」を目指す商品の提案です。

第2グループ(リーダー:小林(未)さん)は、飲料S社の「変化を楽しめる飲み物」の提案です。

第3グループ(リーダー:成田君)は、玩具BN社の「負けず嫌いな子供」を対象にした商品の提案です。

第4グループ(リーダー:成田さん)は、インテリア・日用品を中心にした小売M社の作業をするシーンをイメージした「散らからない机」です。

第5グループ(リーダー:赤堀さん)は、ジャムやワインを中心とする小売S社の「日常的に食べてもらえるジャム」の提案です。

第6グループ(リーダー:鏑木君)は、メッキ加工からスタートし、今やジェネリック家電を展開するT社の「家という空間に『なじむ】ことを大切にし、住空間を演出する」商品の提案です。

OBからの愛のむち。ヤマト運輸の下平さん。

OBからの愛のむち。メットライフ生命の中島さん。

OBからの愛のむち。北野建設の須田さん。

OBからの愛のむち。岡野薬品の蒲原さん。

厳正なる審査の結果、最優秀賞は、食品加工を中心とする小売S社のイノベーションについて検討した第5グループに決定しました。また、MVPは、前田君、赤堀さんに決まりました。おめでとうございました。これまで、短期間の間にそれぞれのチームで鋭意検討を進めてきました。ご苦労さまでした。