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企業情報学部・森ゼミ生が企業イノベーションに向けた集中合宿を実施(in浅間温泉15)

今年度も集中合宿の時期がやってきました。これまで企業のイノベーションについて考えて、考案してきた成果を発表し、コメントを頂きます。審査員兼コメンテーターはOBの方々。

一年の成果を皆へ、そして将来について考えました

企業イノベーションプロジェクトを推進する企業情報学部の森俊也ゼミナールの学生達は、平成27年11月27日、28日の2日間、松本市浅間温泉の「地本屋」において集中合宿を実施しました。

この合宿では、27日に3年生と森先生・4年生とによる就職活動キックオフセミナー、企業イノベーションプロジェクト参加学生とOBとによる親睦会・懇親会を開催するとともに、28日には、それぞれのプロジェクトチームでこれまで考え、デザインしてきた企業のコンセプトや商品・サービスについての発表会(コンペ大会)を開催し、全体確認を行いました。

企業情報学部・森ゼミの学生は、各年度において、さまざまな業界・企業のイノベーション(企業・商品コンセプトおよび商品のデザイン)について考えています。今年度は、前期において成熟期企業のイノベーションにおいてきわめて重要となる「価値次元の見えないイノベーションをどのように創出するのか」について理解を深め、イノベーションを生み出す要件や筋道について探ってきました。また、夏休みから後期の11月末にかけて、各グループは興味・関心に基づき、実在する業界・企業に焦点をあて、イノベーションの方向性について検討してきました。この度森ゼミ生が焦点をあてた業界が、「きのこ・加工食品」「スポーツメーカー」「たばこ・加工食品」「寒天・加工食品」「自動車」「文具」業界です。それらのすべての業界は成熟期にさしかかり、その業界に属する企業の多くが、生死を左右するような問題を抱え、その解決が必要となっています。

自分達が将来就職する企業の多くがそのような状況にさらされ、自分達がすべき仕事はこのような問題解決であるということを想定しながら、ゼミの時間以外にも多くの時間をかけて考えてきました。

これら成熟期にある業界・企業では、これまでのような品質・機能といったイノベーションを追求していては、顧客に有用な価値を提供することは難しくなり、また多くの企業との大競争下において生き残ることは困難といえます。そこで、今年度の森ゼミナールでは「価値次元の見えないイノベーション論」について研究してきました。また、森ゼミ生なりにその新たなイノベーションを生み出す論理についても考えてきました。

その論理を基礎にして、チームごとに業界・企業を特定し、その業界・企業の主たる課題を特定し(これまでの事業を回顧・反省しながら)、課題を解決するコンセプトやコンセプトを踏まえた商品・サービス・仕組みについてデザインしてきました。それぞれ企業ごとにこれまでの展開があり、大切にしてきたことやこだわりがあります。それらをしっかりと位置づけ、基礎にしながら、新たな方向について考えてきました。

グループごとの取組み成果を報告・確認し、それぞれの企業の戦略や商品の方向性を確定することがこの集中合宿の主たる目的となります。

11月27日は、関連イベントとして、3年生の就職活動キックオフセミナーを開催し、森先生から就職活動の心構えや準備に対するさまざまな助言を頂きました。ここでは3年生の悩みの共有から始まり、「何から活動をスタートする必要があるのか」「どのタイミングで、どのような理由で就職先を決定するべきか」「自分の好きなことを仕事にできるのか」「県内に特定して就職活動をしていいのか」等の悩みが寄せられました。これらのとらえ方を確認し、今後のスケジュールや具体的な準備について確認しました。また、その夜に、懇親会・OB会としてさまざまな企画を催し、森ゼミ生とOBとが親睦を深める会となりました。

また翌28日は、イノベーション発表会と称して、森ゼミ生が考えたイノベーションの論理をもとに考えてきた各グループ(グループで焦点を当ててきた企業)のイノベーションの方向性(主たる課題、課題を克服するコンセプト、コンセプトを踏まえた商品等)について発表し、質疑応答を行いました。

成熟期にある企業では、単に製品・サービスの良さを強調するのではなく、「お客様にしてほしい思い」を基礎にした戦略を考えなければなりません。このような「顧客への思い」を基礎にした戦略により、企業においては、単に他企業の真似をした製品・サービスの開発・提供ではなく、顧客にとって価値のあるものを次々と開発・提供できるようになります。ゼミ生が扱っているそれぞれの企業が、これまでの当該企業の問題・課題を踏まえながら、顧客にして欲しい思いが具体化され、ようやく戦略という形にまとまってきました。今後においては、このような視点で策定した戦略や、戦略を踏まえた商品・サービス・仕組みを企業に提案できるレベルまで仕上げていきたいと思います。

企業イノベーションプロジェクトに参加する森ゼミ生は、ゼミ以外の時間も、日頃夜遅くまでそれぞれの企業の課題について検討し、今後のありようについて考えてきました。チーム内で、そしてゼミ内で様々協力しながら作業を進めています。特に今年は、信州ゆかりの企業のイノベーションからはじまり、理論的な検討、佐久グランドホテルのイノベーションプロジェクト、さらには事例的な検討と数多くの活動を進めてきました。

このような真面目な作業の間の、飲み会やスポーツ大会などがゼミ生の絆を深める意味で重要となっています。この合宿において開かれる懇親会・OB会も「息を抜く」意味でとても大切なイベントとなっています。この懇親会では、2年生主催の「笑いの企画」が目白押しで、つかの間の休息となったようです。またここではこれから就職を考え、社会人となっていく4年生や3年生とOBとが将来について色々と話し合う絶好の機会となったようです。本当に楽しい会となりました!3年生・2年生の企画部の方々、御苦労さまでした。また、森ゼミのOBの方々、忙しい中にもかかわらず、この合宿に参加頂き、激励およびコメントをありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します!

初日に開かれた3年生向け就職活動キックオフセミナー。3年生の就職活動は、昨年の後ろ倒しから前倒しへ。一歩一歩準備していくことが重要です。

キックオフセミナーを終えて、懇親会とOB会。一年の頑張りを労いました。
2年生が企画してくれた余興では、皆が楽しみました。

二日目はそれぞれの成果を発表し合いました。

一日目夕方:3年生向け就職活動キックオフセミナー

セミナーで助言を頂くとの内定を勝ち取った4年生と森先生。

キックオフにもOB達(堀内さん、前橋さん、里見さん、中沢さん、久保さん、中島さん)が駆けつけてくれました。

手をあげながら悩みを共有します。

就職活動の悩みを打ち明けます。

同じ悩みを持つ人は多いようです。特に、業界・企業・職種をどう特定するのか、この時期の準備、心構えなど

自己紹介書をどのような視点で書くのか、しっかりとメモをとります。

4年生のほかに、OBの宮島さん(オルガン針)からもコメントを頂戴しました。

3年生の集合写真。これからの就職活動、ともに頑張っていきます!

二日目午前:企業イノベーション発表会

二日目は、これまで検討してきた内容の成果発表です。緊張してしまいます。

成果を発表し、

OBの方々にコメントを頂戴しました。お一人おひとりからコメントを頂きました。

OBの愛のむち(その2)

OBの愛のむち(その3)

OBの愛のむち(その4)

OBの愛のむち(その5)

第6グループ。文具P社のこだわりの文書を作成することを念頭においた商品です。

第5グループ。気分転換を念頭におきながら、驚きや発見を味わえる自動車の提案です。

第4グループ。健康の表現を意識しつつ、日常感を大切にした加工食品の提案です。

第3グループ。たばこを主力とする会社において、輪(話)を大切にした人の時間を大切にする商品の提案です。

第2グループ。人の動きの分析をこれまでこだわってきた会社ならではの、心身ともに調整する機器の提案です。

第1グループ。まいたけにこだわってきた会社が、その効能を大切にした新商品の提案です。

それぞれが真剣に考えてきたものについて、聞き入り、コメントを書きます。

建設的なコメントに対して、丁寧に答えます。

厳正なる審査の結果・・・、第4グループの勝利。新規性、有効性、実現可能性が高い提案となりました。それぞれのチームともにご苦労さまでした。この度の賞状は、Tシャツに書かれており、それを読み上げています。

MVPの表彰もありました。

MVPに輝いたのはこのお三方。

栄えあるOB賞に輝いたのは、小林さん。

OBの所属企業賞に輝いたのは、この二人。

皆で、それぞれの頑張りを讃えあいました。これから、学内の発表会や、企業の提案等に向けて、さらに頑張っていきましょう。これらの一連の会を準備・運営して頂いた企画部のみなさん、本当にご苦労さまでした。

最後に、全員での集合写真です。これからもスクラムを組んで頑張っていきましょう。