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ホーム  > ニュース&トピックス  > 企業情報学部・森ゼミナールでは「信州ゆかりの企業」から企業イノベーションを考えています。

企業情報学部・森ゼミナールでは「信州ゆかりの企業」から企業イノベーションを考えています。

2015年度の森ゼミナールがスタートしました。今年も様々な企業のイノベーションに取り組みます

企業情報学部・森俊也ゼミナールでは、「企業イノベーションプロジェクト(企業を革新するプロジェクト)」と題し、さまざまな業界・企業の新たなコンセプトをデザインし、そのコンセプトをもとに新たな商品をデザインしています。

「業界・企業」は、化粧品、アパレル、流通、家電、ゲーム、文具、銀行、外食、飲料、スポーツ用品、製薬など 「デザイン」は、コンセプトから、商品・店舗・空間・サービスまでおよびます。

商品デザイン例
●住宅メーカーの商品デザイン(住宅メーカーS社のペットと暮らす住宅)
●医薬・製薬メーカーの商品デザイン(医薬・製薬O社の健康を意識したコクのある調味料)
●アパレルメーカーの商品デザイン(アパレルU社の魅せる服)
●ゲームメーカーの商品デザイン(ゲームB社の成長するゲーム)
●ビールメーカーの商品デザイン(飲んだ後に上質な気持ちよさを感じるビール)
●文具メーカーの商品デザイン(文具K社のコミュニケーションを促進する文具)

店舗・空間デザイン例
●コンビニの店舗デザイン(コンビニS社のターゲット層を絞り込んだ新店舗)
●スーパーの店舗デザイン(スーパーD社の宝探しができる店舗)
●家電小売の店舗デザイン(家電K社の自宅にこの家電があった場合を想定できる店)
●プロ野球球団の球場デザイン(プロ野球G社の一生涯楽しむことができる球場)

サービスデザイン例
●金融・銀行のサービスデザイン(N銀行の一般商品と金融商品を融合させたサービス)
●家電小売のサービスデザイン(家電K社の生活にフィットした商品の提案サービス)
●地域ホテルのサービスデザイン(ホテルS社の地域資源を生かし、新郎新婦やゲストの思いを踏まえたウェディング)

2015年度の森ゼミナールでは、以下のようなステップで進め、イノベーションを生む出す論理をゼミ生なりに組立て、それをもとにそれぞれの業界・企業のイノベーションについて考えていきます。

序)スタートアッププロジェクト:信州ゆかりのみそメーカーの今後のイノベーションを考えよ!
0)マーケティング論、戦略論、イノベーション論を学習し、イノベーションを生み出す論理を考える
1)焦点をあてる企業の経営・事業、業界、顧客に関する「情報」の分析
2)同社の経営・ビジネス上の課題の特定
3)経営・ビジネスの方向性の検討
4)方向性を踏まえた「コンセプト」の「デザイン」
   ・「顧客にして欲しい思い」が定義できているか
   ・製品・サービスが続々と開発されるのか
   ・従業員が触発され、一丸となることができるか
   ・ライバルとの違いが明確か
5)コンセプトを踏まえた「商品」の「デザイン」

信州ゆかりの企業からプロジェクトをスタート

どのような形でこの度の問題解決を検討していくのか、まず今後の流れの確認からスタートです。

愉快な面々の自己紹介でスタートした2015年度の森ゼミナール。企業の問題解決というのは、どのようなものなのか!?具体的にイメージし、今後どのようなことを意識しながらプロジェクトを進める必要があるのか!?これらを目的とし、森ゼミナールのスタートアッププロジェクトを決行しました!

森プロジェクト研究 スタートプロジェクト:森ゼミ生はどのような解を考えるのか!

【状況・場面設定】
 「信州と言えば」の質問で出てくるのが、そう「そば」と「みそ」。今年の森ゼミはそば作りに挑戦!  と言いたいところだが、ここではそばは置いておき、後者の味噌に注目。信州人であれば、一度は聞いたことのあるこのCM「○コメ○コメ○コメ○コメ♪♪♪♪♪ ○コ~メみ・そ!」。そう、今年度のスタートアップは、あの愛くるしいキャラクターでおなじみの「○コメ味噌」。信州にあって、日本を代表する味噌メーカー。信州みその中で全国に事業を手掛けるのがこの会社である。一口に味噌と言ってもその展開は、奥が深い。だし入りや、料亭の味、減塩、うまみ(麹)、国産素材へのこだわり、等々。また最近では、袋やパック詰めの固形物だったみそから、一転「液体の調味料」を発売したり、さらに最近では、パンケーキミックスまで・・・。信州と言えばや、味噌と言えばの質問に、味噌や○コメは出てはくるものの、このままでいいのだろうか?!
 そのような中、君達は新商品を開発するメンバーに選ばれてしまった。○コメ内の人と合意をとり、実際に新商品を考えてほしい。皆さんに与えられた時間は、そう長くはない。健闘を祈る!

【検討するに際して】
〇制限時間は、4週後のゼミナール開始時間までです。
〇6名で協力し、一定の結論(会社の今後の方向性、新たな商品、開発すべき技術等)を出してください。
〇4週間後のゼミナールにてその結論について発表して頂きます。
〇この問題をなぜ考えなければならないのか、これまでこの企業は何を大事にしてきたのか、これからこの企業は何を重視すべきなのか、考案するものは本当に相手に響くのか等を考えながら進めてください。
〇4週間後が楽しみです。健闘を祈ります。

お客様のことを踏まえた様々な展開は見られますが、ここで扱うコア商品を考えると今後においてはよりいろいろな点を考えながら事業を展開していくことが必要のようです。

笑顔輝く1チーム。

笑いの中にも芯が通っている2チーム。

ユーモアと根拠を大切にする3チーム。

静かな闘志とアイディアあふれる4チーム。

人数の面は協力でカバー、5チーム。

このポーズで大丈夫?ただ、検討は堅実、6チーム。

様々な論点が泉のように生まれる、7チーム。

様々な視点から怒涛のような調査をいれる、8チーム。

スタートアッププロジェクトの対象企業を訪問調査させていただきました。

ご多忙の折、ご対応・ご説明いただいた同社の小出様。趣旨をご理解いただき、丁寧なご説明を頂き、ありがとうございました。

パワーポイントをご用意いただき、ご説明いただきました。

近年の取組・展開が展示されています。

社内をくまなくご説明いただきました。

最近、様々な企業と共同しながら、新たな取組をしています。

製造ラインを確認し、

みそを中核にした新たな商品についても確認しました。

メモをとりつつ、様々な意見交換をすることができました。

同社の今後を考える絶好の機会となりました。ご対応いただいた小出様、本当にありがとうございました。

スタートアッププロジェクトの成果発表会(コンペ形式にて)

ゼミナールをスタートしてはや一カ月、四週間が立ちました。この四週間に及んだ検討もその成果をみなに報告し、コンペ形式にて競い合う、成果報告会を実施しました。いずれのチームも、〇コメのこれまでをふまえつつ、今後の方向性を意欲的・果敢に導き出そうという姿勢が見られ、とても有意義な機会となりました。

このコンペでは、審査基準を設け、1)新規性、2)有効性、3)実現可能性さらには4)論理性の4つの指標をもとにそれぞれのチームが鎬を削りました。

第1チーム。

みそのお試し7日間(パーティパック)が提案されました。

第2チーム。

みそはまだやれる!を基礎に、世界の料理+味噌を提案しました。

第3チーム。

和食再起を意図し、味噌だれ、こうじだれを提案しました。

第4チーム。

これまで意識してきた女性、しかも一人暮らしの女性を意識した「暮らしにあたたかさを届ける商品」の提案です。

第5チーム。

これまでの味噌汁は、おにぎりでいえば、具材を変えたようなもの。味をそもそもから考えた際に、味に飽きがこないブレンドみその提案です。

第6チーム。

家族の笑顔の中心には子供が。子供が喜ぶ、みそを基礎にしたおもちゃや遊びの提案です。

第7チーム。

〇、和、輪をイメージし、和食を日常的に意識できるように、様々なイベントにおいて味噌を使用したサービスを提案しています。

最終の第8チーム。

味噌+野菜の甘み、子供が笑顔になる商品の提案です。

真剣に耳を傾け・・・・

質問をし、

必死に答えました。建設的な意見に頭を悩ませ、今後についてさらに考えていきます。

審査の結果は、第2チーム(宍戸チーム)の勝利!

報告大会長から景品が渡され、健闘がたたえられました。すべてのチームのみなさん、ご苦労さまでした。

イノベーションを生み出す論理の検討へ

スタートアッププロジェクトを終え、今までにないイノベーションを生み出すことの難しさを理解し、この間、理論的な研究を進めてきました。

理論的な研究と事例的な研究から、これまでにない新たなカテゴリーを創造する難しさが見えてきます。これまでの事例を踏まえて、ある企業に焦点をあてて、「カテゴリーイノベーション(価値次元の見えないイノベーション)」について考えました。

イノベーションを生み出す論理を考え、実際の企業の問題解決へ

6つのチームそれぞれが研究する企業が決まりました。ユニークな企業ばかり。今後の方向性を検討していく上では、大きな課題がありそうです。

第5チームは、自動車N社。

技術を生かしながら、乗る人の助けになるような方向性を考えていきます。

第6チームは、文具P社。

同社が大切にしてきた物語を生かす文具を考えていきます。

第4チームは、地元企業I社。

素材、手作り、健康等を生かしながら今後の方向性を考えていきます。

それぞれの企業の課題報告会では、様々な角度から意見が出されました。

第2チームは、スポーツ用品M社に焦点をあてました。

人の動きを計測してきた企業であるからこそ…。

第3チームは、社会全体が健康志向から苦しい事業がせまられているJ社。

主たる事業を加工食品に。ただ、これまでの同社の事業力や企業力を踏まえるといろいろ悩みます

第1チームは、隣県の優良メーカーY社。

同社の主たる商品「まいたけ」を手にとりながら、同社の事業や商品の特徴を語ります。

今週も真剣に考えてきたチームに対して、建設的な意見が出されました。

今回のそれぞれの企業の課題発表会、勝者は、第4チーム。同チームは、これから対象企業に趣き、同社の特徴をさらに深堀しながら見ていきます。それぞれのチームが企業の主要な課題が特定されていました。いただいた意見をもとに、これまにない革新の方向性と生み出し方について検討していきましょう。

研究対象企業への訪問の一コマ

寒天ツボの前で

店内の様子です。

素材を生かした商品が、顧客の目線で配置されています。

試食もしっかり確認。

その後、会社の事業、商品について説明を頂きました。この度、説明をいただいた伊那食品工業の野村様。

説明に耳を傾け、

メモをとります。

各種商品の特徴を説明頂き、

重要な素材の特徴も確認しました。今後の方向性を考える上でのカギとなりそうです。

丁寧にご説明を頂き、

終始笑顔で聞かせて頂きました。

生産の現場をご案内頂き、

工場の一シーンからも、同社のこだわりが見えてきます。

素材を大切にした化粧水を体感してみたり、

聞いてメモをとるなかで様々考える機会となりました。

番外、お土産店にて。

パパガーデンでは紅葉もきれいでした。この素敵な庭は、社員のみなさんを中心として管理されているようです。

特徴的な商品がさまざま。またお店や工場などを見させていただき、「人」(社員の方、お客様、地域の方)のことをとても大切にされている素敵な会社であることを実感しました。ご対応頂いた伊那食品工業の野村様、受付応対を頂いた酒井様、資料のご教示を頂いた総務課久保田様、誠に有り難うございました。