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ホーム  > ニュース&トピックス  > シンポジウム「蚕都上田のまちづくり・人づくり」を開催

シンポジウム「蚕都上田のまちづくり・人づくり」を開催

「蚕都上田」の文化遺産をこれからのまちづくりにどう活かしていくかを考えました


11月22日(日)、長野大学リブロホールでシンポジウム「蚕都上田のまちづくり・人づくり」(主催:蚕都上田プロジェクト(事務局:長野大学地域連携センター内)、共催:上田市教育委員会)を開催しました。

開会のあいさつと基調講演

開幕に当たり、長野大学を代表して高橋進企業情報学部長が嶋田力夫学長の挨拶文を代読しました。
高橋伸二氏は、富岡製糸場の保存・活用をまちづくりに活かす「富岡製糸場を愛する会」の活動について講演しました。世界遺産登録を目指した運動を立ち上げたことにより、富岡では観光客が増え続け、同会の活動も広がりをみせています。蚕都上田の今後に向けてのまちづくりの参考・指針ともなる事例です。

☆嶋田力夫学長のあいさつ
 高橋進企業情報学部長による代読

☆講演「世界遺産登録運動とまちづくり」
 講師:高橋伸二氏(富岡製糸場を愛する会会長)

塩尻小4年1組の活動報告「蚕の学習・地域の学習」

蚕の学習を発表する様子

緊張した中で子どもたちが「蚕の学習」を活動報告

本シンポジウムを含む地域連携事業「蚕都上田お宝発見2009」は、蚕都の文化を未来を担う子どもたちの世代に伝えていくことを目的としています。シンポジウムでは、今年度、蚕の学習に熱心に取り組んでいる塩尻小学校4年1組の児童が「蚕の学習」の発表を行いました。児童は孵化した蚕を育て、蛾になった蚕を交尾させて卵を取るところまでを体験学習し、その成長記録や学習の様子をデジカメやビデオカメラを使って記録し、ネットにも公開しました。児童が撮った画像をふんだんに用いて、児童全員がしっかりと発表をし、会場からは大きな拍手が送られました。

子どもたちが壇上に並んだ様子

☆活動報告「蚕の学習・地域の学習」
 上田市立塩尻小学校4年1組

発表する子どもたち

学習の成果をしっかりと発表する4年1組の子どもたち

パネルディスカッション「蚕都上田の文化遺産を活かしたまちづくり」

蚕糸業、とりわけ蚕種製造業で栄えた上田小県はかつて「蚕都」と呼ばれてきました。現存する文化遺産の中でも最大級の規模を誇るものが笠原工業(1900年創業)の敷地と繭倉等の建物群、塩尻地区の蚕種製造民家集落と山腹の桑園跡です。笠原工業の繭倉等は企業の自助努力で保全され、塩尻地区の桑園跡は地元有志の力により、木々や土に埋もれていた段々畑の石垣が復元されつつあります。この地域にとってもかけがえのないこれらの宝を保全し、いかに活用していくかが課題となります。

向かって左の4名

左から小林良子氏(フリーパーソナリティ)=司会、前川道博氏(長野大学准教授、蚕都上田プロジェクト事務局長)、高橋伸二氏、手塚真亀雄氏(上田市立塩尻小学校教諭)

向かって右の4名

左から新津新生氏(上田小県近現代史研究会事務局長)、清水卓爾氏(ゆうすげと蝶の里の会代表)、有賀健一氏(株式会社アルファープラン取締役専務)、荻原礼子氏(小諸町並み研究会コーディネーター)

笠原工業の繭倉とその手前の広場

笠原工業の敷地の活用について問題を提起

パネルディスカッションでは、特にこれら2つの大きな文化遺産に着目し「文化遺産を活かしたまちづくり」を来場者を交えて意見交換しました。

荻原礼子氏から小諸町並み研究会の活動紹介をいただき、蚕都上田のまちづくりの参考としました。

シンポジウムでは、以下の課題や活用策が提起されました。
・塩尻地区の蚕種製造民家は空き家が目立つようになってきている。保全には金銭的な負担も伴うが、手遅れにならないよう何らかの形で保全を推進する対策が必要である。
・塩尻地区の桑園跡(ゆうすげと蝶の里)に上田市内外から多くの子どもたちに来てもらいたい。学校での蚕の学習に向けての桑の葉の提供も可能である。
・笠原工業の跡地はエコミュージアムとして整備を行い、上田の観光の顔としていくことが望まれる。そのため、行政の関与が欠かせない。
・文化財保護上も行政と詰めていく必要がある。
・その一方で、持続的な発展を可能とする収益事業が必要ではないか。

これらの課題は上田市にも投げかけ、蚕都上田プロジェクトでも今後の活動に活かしていきます。

パネル展示

パネル展示では「蚕都上田お宝発見2009」の実施内容、古文書アーカイブス、蚕都上田マップづくり、塩尻地区パネルなどを展示しました。

パネル展示1

パネル展示会場

展示を見学する来場者の様子

長野大学の役割

長野大学は、「蚕都上田お宝発見2009」事務局を地域連携センターに置き、事業運営実施に責任を持って当たることのできる事務局要員を提供しています。さらに上田市とは長野大学との連携フレーム「信州の学海プロジェクト」に基づき、市民・大学・行政などの連携を実践しています。以上のとおり、21世紀の大学に求められるUSR(University Social Responsibility=大学の社会的責任)を果たしています。

シンポジウムの会場設営や運営では、学生もスタッフとして協力しました。

パネル展示の作業の風景

パネル展示の設営

受付の風景

受付を担当、他にビデオ収録なども分担