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ニュース&トピックス

山形県立図書館ネット鼎談、企業情報学部前川教授が「未来の図書館」を提言

【2021.3.29】

ネット鼎談のタイトルイメージ

山形県立図書館ネット鼎談「未来の図書館を考える」

ネット鼎談「未来の図書館を考える」アーカイブ
 https://www.yamagata1.jp/archives/webinar
 プレゼン資料も参照できます。資料はオープンデータとして公開されています(CC-BY)。

ネット鼎談「未来の図書館を考える」

山形県立図書館のカンノ亮一館長

山形県立図書館の菅野亮一館長

山形県立図書館がリニューアルオープンして1周年になるのを記念し、2月14日、ネット鼎談「未来の図書館を考える」が開催されました。山形県立図書館長の菅野亮一氏、県立長野図書館長の森いづみ氏を対談者に、長野大学企業情報学部の前川道博教授がネット鼎談の企画およびファシリテーションを担当しました。

メディア環境がデジタル化し、社会が旧来のマスコミュニケーション型社会から知識循環型社会に不可避的に進化しています。社会のデジタル化に向け、そもそも図書館の本質的な社会的機能とは何なのか。未来の図書館はどのように社会の変化や期待に応えられるものに変わりうるのか。これからの新しい社会の進化に向けて舵取りを切った山形県立図書館の進化を背景に、これから地域の公立図書館はどのように社会のデジタル化に対応するのかを全国共通の課題として議論しました。

県立長野図書館の森いづみ館長

県立長野図書館の森いづみ館長

山形県立図書館では旧来の図書館の在り方を変え、赤ちゃんからお年寄りまで図書館でいろいろやってみる新しい図書館の在り方にチャレンジしています。県立長野図書館では、「共知・共創」のコンセプトのもと、ネットとリアルの両方で県民が共に学べる「信州ナレッジスクエア」を創設しています。

山形県立図書館
 https://www.lib.pref.yamagata.jp/

信州ナレッジスクエア/県立長野図書館
 https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/

未来の図書館はどう進化するか

前川道博教授の顔

長野大学企業情報学部 前川道博教授(ファシリテーター)

未来の図書館の概念図

未来の図書館の概念図

2020年に始まったコロナ禍の中、全国の多くの図書館が長く閉館を余儀なくされました。それと共に全国のどこからでもアクセスできるデジタルアーカイブ(デジタルな図書館)の有用性が見直されています。同時に見直されつつあるのが学習者中心の図書館の在り方です。従来、図書館は図書の貸出業務がルーチン化してきました。図書・資料のデジタル化を進めると、図書館は他の文化施設である博物館、文書館(アーカイブス)、大学等と横断的連携が進むことが予見されます(MALUI連携*1)。それによりリアルな図書館は皆で学び合うラーニングコモンズに進化していくことが予見されます。前川教授からは、長い間に慣習化しルーチン化したレジーム(社会構造)から図書館が学習者中心の、本来誰もが望んでいる図書館の本来の機能に回帰することが未来の図書館の方向性であるとのビジョンの提起がなされました。

*1 MALUI連携とは
 M:Museum(博物館)、A:Archives(文書館)、L:Library(図書館)、U:University(大学)、I:Industry(産業界)が横断的にデジタルアーカイブを実現する連携のこと
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