まずは身近な問題から、課題解決活動を進めていきます。
PBL形式で、社会や企業の問題解決を進めていきます!
コロナ禍のなかで、高校生活を終え、自身の将来やこれからを考え、全国各地より信州上田の地に集いました。期待と少々の不安のなかで大学生活もいよいよはじまり、企業情報学部の森ゼミ生は、社会や企業の課題を捉えて、その課題を解決する取組み(Project Based Learning)を進めています。
まずは場づくりから、メンバー同士、ジェスチャーゲームで親睦を深めます。
ある家電をジェスチャーで伝えます。これは・・・
ある映画をジェスチャーで伝えます。これは・・・
こんな表現も、分かります?
表現がうまい! これはある映画の有名なシーン。
早速に2つのチームに分かれ、身近な存在であるスーパーの現状とこれからについて考えます。こちらは、Aチーム(リーダー、太田君)。
こちらはBチーム(リーダー、柳本さん)。丁寧に聞き取り、みんなと意見を調整します。
この度、焦点をあてるのはスーパーのV社。このV社は、総力祭で、低価格の商品を売りにはしますが・・・。
なかなか他の小売との違いがなく、V社は攻勢をしかけますが、他の小売もだまってはいません。
二週間後には、このV社の今後について発表する提案報告会を開催することになりました。
書記の方は、議論を整理しつつ、適宜投げかけます。
書記の方は、同社の事業や特徴を整理します。
こんなのがありがたいという、今後のスーパーを考えるポイントが出てきました。
スーパーの地理的な課題を提起したり、
お客さんが関心を寄せそうな価値について確認します。野菜をどう販売するのか、カートのデザインをどうするのか、いろいろと出てきます。
顧客は、価格は重視しそうなので、スーパー系企業V社もそれに応えるために、低価格に。そうすると・・・。いろいろな観点から情報を共有します。
他の会社と同様の展開をしていても・・・。そうすると、この会社が力を入れてきたところ(生鮮・鮮魚)に、より力点を入れていく必要が・・・。
このV社が拠点をおく地域の特色を活かした事業展開を考えてはというアイディアが出てきました。
書記のななさんは、今後のコンセプトやそのコンセプトを踏まえた具体的な展開をまとめ、
こちらの書記のりりさんは、これまでの事業展開や、今後の事業展開のポイントを整理します。
コンセプトを踏まえた具体的なアイディアを小グループに分かれて検討・報告し合い、これでいけそうかを確認し合いました。
V社の経営者への提案を想定し、入念に事前確認をします。
この2週間、V社のこれまでと今後を考えて、皆の知恵を結集してきました。
この度の発表会の審査基準です。
いよいよ発表会が始まりました。まずは、やなちゃんチーム。
コロナ禍もあり、同社の売上は上昇傾向に、ただ、お客様に選んでもらえるようにするために
実際に現場に赴き、店舗内の課題を探りました。
同社の強みは、プライベートブランドと生鮮食品。1人暮らしの人に向けて、この生鮮食品をシェアする仕組みの提案です。1人暮らしにはありがたい仕組みです。
相手チームの報告に耳を傾け、コメントシートにコメントや質問を記載します。
ゆいとチームは、V社の強みや事業力を全国に。V社らしさを踏まえたビジョンです。
他者との違いを明瞭にするためには、中部の食材を、そして中部の食文化を・・・
中部の食材をこのように発信してはと考えたり、
中部の各地域の食べ物をこのようにレシピにして販売促進してはどうかという提案もありました。
質疑も数多く出され、
今後を考える機会となりました。
報告し、質疑応答が終わり、厳正なる審査の結果、最優秀賞は、やなちゃんチーム。
どのように進めていくのか当惑した時もありましたが、進め方も皆で確認し、皆で知恵を出し合いました。
優秀賞は、ゆいとチーム。
中部を発信というビジョンを掲げ、ターゲット層を設定し、それらの向けた様々な価値や仕組みを皆で出し合いました。
発表会後、やなちゃんチームの集合写真。
ゆいとチーム。とってもいいチームになりました。
ゴールデンウィーク明けは、スタートアッププロジェクトから本プロジェクトがスタート。皆さん、本当にお疲れさまでした。
スタートアッププロジェクトでは、身近なスーパーを。本プロジェクトでは、これまでなじみのない、振れたこともないビールを。いよいよ始動です。
この問題解決をしていく上で、まずチームで検討するのが「S社は成功していると言えるのか・言えないのか」。
意味確認を丁寧に行います。
焦点を当てるビールは、いろいろと定義できそうです。
この度焦点を当てるのは、業界3位のS社。なかなか難しそうです。
今まで触れていない中で、これからを考える。挑戦になりそうです。
やなちゃんチームの検討の様子。
ゆいとチームの検討の様子。
成功しているのか、していないのか、はてまた成功していると言えるのか、さまざまな論点で考える必要がありそうです。「成功」としてどのようなことを考えていけばよいのでしょうか。
次週は、S社は成功していると言えるのかどうかの発表会を迎えます。成功している状況を定義し、それをもとに根拠を整理します。やなちゃんチーム。
検討シートを用いながら、成功していると言えるのかの根拠を整理し、それをもとにメンバーの見解を集めました。
成功について、成長を続けられているのかという視点から、この業界で同社はどう成長を定義するのかについて確認しました。ゆいとチーム。
全員で次週報告のパワーポイントの内容を確認し、意見を出し合います。
次週はどのような報告になるのか楽しみです。
成功していると言える部分はあるし、必ずしも言えない部分もあるし、S社のありたい姿をイメージし、成功しているか否かについて発表し合いました。
いよいよ発表がはじまりました。ゆいとチームが先行です。
成功=成長し続けると捉え、その成長として、新概念を打ち出すことができているのかという整理をしました。
S社では、かつてのA社のように、それまで苦みのあるビールに疑問を呈し、辛口などを提案した取組みはあったでしょうか。
S社の近年の新たな取組み(挑戦)は、これまでのそのジャンルの延長線上の挑戦のようにも思います。
他の会社の展開を見ると、S社は新概念を提起しようと考えている取組みには見えません。これは成功とは言えるのでしょうか。
一方、やなちゃんチームの報告です。成功している状況をみんなで論点を出し合い、圧倒的な美味しさから始まる流れ(「成功のサイクル」と表現)の重要性を提起しました。
圧倒的な存在のスーパードライ。ただ、S社には金麦が。これをどう捉えるのか。
S社で他社を先導するプレミアムビール。この評価は、S社の意図は相手に十分に伝わっているのでしょうか。
一方、S社の新ジャンルの金麦は、リピート率も高く、ビールに味を近づけるいろいろな価値を統合しているようです。これは成功しているとも言えそうな気が・・・。
この二つの主力商品について、成功のサイクルに乗れているかどうか評価をし、結論を出しました。
質問やコメントも多く出されました。
こちらからも鋭い質問です。
質問への返答はチーム全員体制です。
こちらのチームも同様です。
厳正なる審査の結果、最優秀賞は、ゆいとチームとなりました。
優秀賞はやなちゃんチーム。審査に相当時間がかかりました。2チームともに、ご苦労さまでした。
ゆいとチームの記念撮影。
こちらはやなちゃんチームの記念撮影。
次回はいよいよ、S社の課題発表会となります。ありたい姿と現状とのギャップを特定していきましょう。
S社の課題の特定に向けて、やなちゃんチームでは今後の検討の流れを確認しています。
S社が「新概念を打ち立てる」という成功の姿に向けて、ゆいとチームは、これまでのビールや存在感のあるビールの特徴となぜそれが生み出されたのかを探ります。
ゆいとチームお書記の望月さんが、これからのS社の商品の方針「この一本で楽しめるビール」を整理しつつ、これまでの「チビチビ」や「ゴクゴク」ではない新たな飲み方をまとめます。
若山君が、このチビチビや、ゴクゴクではない表現を考えます。
S社が大切にしてきた、香りや、天然水、味、余韻、泡などを大切にしつつ、「この一本で楽しめるビール」を具体化すべく、新たな概念を生み出すことが必要になりそうです。
やなちゃんチームの吉田君が、今回は議論をひっぱります。
みんなで耳を傾け
情報を共有します。
S社らしいこだわりを活かし、顧客のニーズ(顕在的なものをを超えた)を満たす取組みを進めていくことを成功と捉えました。
それぞれのチーム、渾身の力を込めて検討してきました。ヤナちゃんチームの発表前の打ち合わせ。
こちらは、ゆいとチームの打ち合わせの様子。
ゆいとチームからの発表です。S社で新概念を生み出すためには
新概念を創造した他社の商品の分析です。
これらにより見えてくるのは、
嗜好の変化をつかみ、
現状をつかみ流行をつかむ中で、今後の方向性が見えてきます。
新概念は、潜在的な欲求をつかむことが打ち立てられそうです。
これまでのビールがチビチビやゴクゴクが主であることを考えると、今後の商品展開において、「この一本で楽しめるビール」を打ち立てることが重要となりそうです。口のみ、鼻のみから体全体で楽しむことができるものを!
「この一本で楽しめるビール」というものを考えると、これまでの概念に加えて、アサヒの打ち立てた辛口や、キレにあたるものを同社で提起していくことが必要になってきます。
かわってヤナちゃんチーム。先回の成功の姿を再検討からスタート。ビールそのものや、それぞれのビールの特徴、これまでの成功の裏に隠されたポイントの整理からスタートです。
代表的な商品である、スーパードライは、顧客の調査を丁寧に行い、新たなうまいや食事にあうビールを創造しました。
一方、キリンは、王道のビールを製法などの打ち立てながら多くの人がおいしいと思うビールを創造してきました。
アサヒとキリンの展開から、これまでのビールや成功の鍵を探ります。
一方、この度のサントリーは、新ジャンルおよびプレミアムジャンルで存在感のある展開を。ただ、サントリーらしさを主張することが多かった傾向に。また、特定のある人に喜んでもらうことが基本的な傾向に。
サントリーを活かしつつ、ニーズ(特に潜在ニーズ)を探りながら、新たな概念を打ち立てることが重要に。
相手チームに多くに質問を提起しました。
質問への回答も全員で協議します。
発表後は、厳正なる審査を。その審査の結果、最優秀賞は、ヤナちゃんチームが。
優秀賞はゆいとチーム。甲乙つけがたいコンペとなりました。
審査発表の時は、必ずドラムロールを。
個人賞の内山君。本当にこの間、頑張りました。
次回には、二つのチームの課題を統合し、この課題を克服するコンセプトを定め、役割を決めつつ、商品を検討していきます。
先輩方の昨年の様子なども確認しつつ、今後の商品開発に挑んでいきます!