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令和2年度新入生への学長メッセージ

令和2年度(2020年度)新入生へのメッセージ

長野大学 学長  中村 英三

 新入生の皆さん、公立大学法人長野大学への入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。学士課程344名の皆さんが、この4月に入学されました。

 本学を代表して、皆さんを歓迎します。また、この日を心待ちにしてこられたご家族やご関係の皆さまにも、心からお祝い申し上げます。

 入学式は上田市サントミューゼ大ホールにて挙行する予定でしたが、新型コロナウイルス対策の一環で、中止せざるを得なくなりました。皆さんの安全確保と感染拡大防止の観点から、苦渋の決断であったことをどうかご理解くださいますようお願いいたします。

 現在、感染症拡大で世界中が大変な状況にありますが、皆さんが受験された今年1月から3月にかけても、日本中が本当に大変な時期でした。あの不安な時期、健康に留意しながら受験を乗り越えて来られた皆さんには、その努力と忍耐に敬意を表すとともに、心からお疲れ様と申し上げたいと思います。先月は、皆さんの先輩の卒業式を行いましたが、その際も縮小という形で行いました。皆さんにとっても入学という節目の年が記憶に残る年になると思いますが、流行り病や自然災害といった人間の力ではどうすることもできない困難に遭遇した時、人はどう振る舞うべきかを考えるきっかけにしていただければと思います。

 4月も中旬を過ぎて、本来であれば対面式でガイダンスを終了して、新たな友人との出会いの時期でありますが、様々な面で遅れていることをお詫びいたします。

 さて、大学生活のことを少し皆さんに伝えたいので、この場を借りて少し話をさせていただきます。高校生時から大学生となって、この4年間をどのような意識をもって、この上田で大学生活を送るかを考えてみましょう。

 まず、「考える」ということ
 「考える」といえば、大学はこれまでの教育機関にもまして考えることを大切にしているところです。そして元来「考える」ということは楽しいことなのですが、考えるためには、その基となる知識をしっかりと身につける必要があります。「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」と言われるように、「考える」ことが、独断に陥らないように「学ぶ」のです。

 大学では、ただ人から教えられることを学ぶのではなく、自ら進んで学ぶ「能動的な学び」が基本になります。つまり、学生は「自主・自立」のもとで学ぶことを前提にしています。この点について、まずは自覚を持っていただくことを皆さんにお願いします。大学では、講義・演習・実習・実験・ゼミなどが用意されていますが、これらは皆さんが自身で習得し成長される「学び」を、最適な形でサポートするためのものです。また、どんな学問を身につけるかについても、自分で履修計画を立てるのが基本になります。皆さんが将来社会に出て、様々な課題に取り組んでいくとき、一つの学問分野だけで解決できるということは皆無といっても過言ではありません。本学には多彩なメニューが用意されていますので、是非皆さん独自のカリキュラムを構築して、「学び」を充実させてください。「学び」を充実させることは「正しく考えること」に繋がります。本学で考えることの楽しさを、身をもって体験していただければと思います。

2つ目として、「学び」の計画をデザインする
 本学で「学び」の計画を自らデザインすることを期待します。
 これまで本学は産業界・社会福祉領域からの評価が高く、卒業生は幅広い領域で活躍しております。公立大学として誕生し4年目を迎えるのですが、私学時代を含めると50年以上の歴史を積み重ねてきており、「信州の学海」といわれるこの地で学ぶデザインを新入生時にしっかりと計画を立てていただきたい。
文化の多様性は、その交流・革新・創造の源であり、人類に正義・自由・平和をもたらすものであるとの視点に立って、本学では専門分野、価値観の多様性とともに、それらを担う学生、教員、職員の多様性を重んじています。特に学生と教員の距離が近く、「垣根のない」有意義な時間を過ごせるキャンパス生活になるかと思います。

3つ目として「自らの手で」
 学問を通じた知的活動だけでなく、学園祭やクラブ活動、ボランティア活動、地域での交流活動なども活発に行われており、企画力、創造力、コミュニケーション力など、あらゆる能力を養うことができます。
自分の裁量で自分を磨くことができるのが大学で、ここでの経験はすべて皆さんの血となり肉となります。自由を謳歌できるこの限られた時間に何をなすべきか、大学でしかできないことを是非自らの手で見つけていただければと思います。

 ここで、本学のルーツを紹介します。長野大学は、人口16000人余りの長野県小県郡塩田町(現上田市)の出資による、全国でも先駆的な「公設民営」方式による4年生私立大学として1966年委設立(当時の名称は本州大学)されました。小さな町が地域住民の熱い願いを踏まえて「信州の学海」の伝統を受け継ぎ、自分たちの町に大学を誘致したのであります。長野大学を特色づける地域と連携した教育は、こうした土壌から生まれれています。その後1974年に大学名を「長野大学」と改称。2007年より社会福祉学部、環境ツーリズム学部、企業情報学部の3学部体制になりました。さらに2017年4月からは公立大学として誕生し、地方の公立大学として歩み初めまして、2020年度は4年目を迎えました。この上田の地が、皆さんにとって第2の故郷になっていただければと思います。

最後に
 繰り返しになりますが、学問を通じて、課外活動を通じて、様々な素晴らしい出会いを大切にされることを切望しています。本学で学んだ学問、良き友、巡り会えた良き師、これらが、皆さんが社会に出て活躍される礎になります。10年先、20年先さらには何十年先に、公立大学法人長野大学で学んで良かったと思うことができるよう祈念いたしております。

 本来であれば4月3日の入学式が挙行できればよかったのですが、世界的に状況が変わっている現実において、経験のない入学式中止、その後各学部のガイダンスにおいてご挨拶させていただく予定でしたが、さらにこの計画も中止となってしまい、新入生の皆さんにおきましては慣れない地域で、生活を始めたり、自宅で待機している多様な生活形態をしながら困惑していることをお察しいたします。

 このような事態において、新入生の皆さまの新しい生活における飛躍を期待して祝辞と致します。ご入学、誠におめでとうございます。