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松下 重雄 教授

環境ツーリズム学部
松下 重雄 教授
担当講義:まちづくりマネジメント論 他


地域との協働によるまちづくりを考える

人と人の出会いから生まれる地域協働のまちづくり

もともとは、英国のパートナーシップ型のまちづくり「グラウンドワーク」を研究対象としています。グラウンドワークは、住民が行政や企業とパートナーシップをとりながら、身近な環境づくりを進める実践的な環境改善活動のことで1980年代の英国で始まりました。今も続く活動は英国最大規模の NPOの名称でもあり、仕組みを表す言葉にもなっています。日本でも市民団体がこの活動に注目して90年代には導入がはかられるようになりました。日本と英国で社会の様子は違いますが、似通ったところもあります。世界のまちづくりの最前線でどんなことが起こって、どう対応しないといけないのかを見続けながら、日本社会に適応するやり方を考えることがライフワークになっています。
現在は地域協働のまちづくりをテーマにした事例研究や、実際にまちづくりの現場に関わりながら調査研究を進めています。近年では、英国の「ソーシャル・エンタープライズ・タウン」という新しい概念のまちづくりモデルに注目しています。これは、地域の社会的課題を企業的な視点で解決することで、その利益を地域
に還元していくというというものです。まちの中にそういった社会的ビジネスや場所が増えると自然と人が集まり、新しいにぎわいが生まれ、生活そのものが生き生きとしてくるのです。

地域の課題を地域とともに解決するプロセスを経験

 長野大学がある上田市のまちなかにも、人と人をつなぐ社会的ビジネスや場が増えつつあると感じています。ゼミ活動のフィールドワークでは、地域の人との関わり合いから地域課題を発見し、解決のための取り組みやイベントなどの活動を展開していきます。それは、新たに発掘した地域資源の発信や地域コミュニティ活動の支援、地域イベントの企画運営など多岐にわたります。まちづくりの中心を担うのは行政ではなく市民である私たち自身です。学生は主体性と社会性を持ちながら、まちづくりの現場で実践を重ね、学びを深めていきます。

松下 重雄 教授からのメッセージ

 専門分野の知識や経験だけではなく、幅広い教養を身に付けてください。目先のことだけではなく、これから自分が生きていく規範や価値観の基盤が大学時代にできるといいと思います。あえて難しい本を読んだり、放浪の旅に出たり、創造的な活動をしたり、いろいろなことに挑戦してほしい。長野大学の先鋭的で新しい魅力的な校風をここで学ぶ学生自身が創っていってほしいと願っています。