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ホーム  > 学部・大学院  > 環境ツーリズム学部  > 3つのコースとゼミ紹介

3つのコースとゼミ紹介

環境コース

自然がもたらす恵みを守り、活かす方法を学ぶ
 今、日本の社会では、私たち一人ひとりが自然と真剣に向き合うことが求められています。環境コースでは、自然の成り立ちや仕組みについて理解を深め、自然が私たちに与える恩恵を、これからの社会で活かすための考え方や方法を学びます。

里山再生学ゼミ

里山の生態系サービスを地域社会に活かす
 日本の里山は、山菜などの自然の恵みや、森林浴、二酸化炭素吸収源など多彩な生態系サービスを育んでいます。里山再生学ゼミでは森に暮らす動植物の生態を理解し、彼らが提供する生態系サービスを地域社会のために活用する知恵と方法を探っています。その活動の主たるフィールドが大学に隣接する「AUN長野大学恵みの森」です。本ゼミではこの恵まれた環境のもと、里山の伝統的な価値を再生し、現代における新たな森林の価値を創出する試みを続けてきました。たとえば地域に自生する果樹の植栽、クヌギ・コナラの環状剥皮(巻き枯らし)によるキノコ栽培、昆虫採集のための環状剥皮、野鳥のための巣箱かけなどです。これらは生物多様性を保全しながら、地域に広がる森林の生態系サービスを地域社会へと浸透させることで、持続可能な地域社会の構築に寄与しようとする試みです。
 学生はそれぞれ「ヤマグワの葉を利用したお茶づくり」、「オオムラサキを守ることから始まる里山再生」、「野生植物を利用したアロマオイル作り」「野生鳥類のエコツアー開発」など、独自のテーマをもって研究を進めています。

環境ツーリズム学部
大和田 樹里さん

【Student Voice】
野鳥観察から気づいたのびのび学べる環境
 日本の野鳥に興味があり、「里山再生学ゼミナール」で塩田平のため池に飛来する水鳥の研究を行っています。水鳥というと冬に飛来するガンやカモを想像しがちですが、夏から秋にかけてもため池を利用する水鳥がいることがわかってきました。塩田平のため池は例年秋に池干しといって水を抜く作業があります。ちょうどその時期にシギ・チドリがやってきます。1年を通じて観察を続けていくうちに水鳥だけではなく、ため池の美しさにも気づくことができました。豊かな自然をフィールドに、のびのびと学べる環境がある。それが大きな魅力だと思います。

環境ツーリズム学部
大内 梓さん

【Student Voice】
ビオトープを活用した魅力的な環境教育プログラムを開発する
 「里山再生学ゼミ」の活動のひとつである「たねぷろじぇくと」で、私は実際に海岸に苗木を植える植樹祭の植栽チームのリーダーを務め、小学生にわかりやすく植樹方法を伝えるためにイラストパネルを使うなどの工夫をしました。個人研究のビオトープづくりでは、他のゼミ生の協力を得ながら活動ができたと感じています。今後の目標は、ビオトープを活用した環境教育プログラムの開発と実施です。参加者に自然を理解し楽しんでもらえるプログラムづくりに重点をおいて研究を進め、自然学校で働くという将来の夢に向けて成長していきたいです。

水環境学ゼミ

淡水の恵みを持続的に利用するために
 人は川や湖沼などの淡水域からさまざまな恵み(生態系サービス)を享受してきました。しかし近年、人の社会活動による生態系の改変のために、淡水の生態系サービスは悪化の一途をたどっています。水環境学ゼミでは、長野県内を流れる河川や湖沼の生態系および生態系サービスの伝統的な利用方法などについてフィールドワークを中心とした調査を行い、淡水生態系から得られる恵みを利用する人々と協働して、地域単位で生態系サービスを持続的に利用するための具体的な方策について考えていきます。また、生態系保全における基礎研究の重要性を鑑み、生態学的研究にも取り組んでいます。
 学生はそれぞれ興味あるテーマについてグループをつくり、共同で調査・研究を行します。「外来魚であるオオクチバスの食用化」や、「稲と魚を同時に育てる稲田養魚の研究」、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)の一環として新潟県の高校生と協働で行う「アユカケを中心とした底生魚の食性調査」など、多彩な視点からの研究が学生主体に進められています。

観光コース

魅力ある観光による、まちづくりについて学ぶ
 自然の魅力を活かした観光は、たくさんの人をあなたのまちに惹きつけ、まちを元気にする力をもっています。観光コースでは、魅力ある観光プランの作成や実施、そして観光によるまちづくりの手法を学び、地域独自の魅力を発見・発信する力を身につけます。

協働のまちづくりゼミ

地域と協力しながら実践的にまちづくりを学ぶ
 市民や行政など、まちづくりに関わるさまざまな人々と協力して、地域を元気にするための研究活動を行っています。地域のもつ資源を有効に活用しながら、持続可能な地域社会を実現していくにはどうすればいいか。本ゼミでは具体的な地域を研究フィールドに設定し、実践的・実証的な調査研究を行います。そして地域住民や地域関係者と連携(協働)しながら、その地域の課題を発見し、解決のプロセスに具体的に関わることで、地域主体のまちづくりモデルの創出につながる研究成果をめざします。
 現在進めている主なプロジェクトは、「重要伝統的建造物群保存地区に指定された千曲市稲荷山地区のNPO と連携したまちづくり」、「企業の社会貢献活動をからめた木島平村でのグリーンツーリズム」、「塩田平の田園環境を活かした里山サイクリング」、「まちづくりの担い手を紹介するフリーペーパーづくり」などです。いずれのプロジェクトも基本的なプロセスは、フィールドワークや地域関係者の方々とのワークショップが中心であり、事前調査、地域現場での活動、振り返り評価を段階的に積み重ねながら、協働のまちづくりのプロセスを体験的に学習します。また県外のまちづくり活動体験・視察や他大学との交流活動も行います。

環境ツーリズム学部
夏目 優太朗さん

【Student Voice】
商店街の魅力を知る「グッジョブタウン」を運営
 衰退していく商店街を活性化したいと考え、地域づくりについて学べる長野大学を志望しました。ゼミでは「グッジョブタウン」という商店街の活性化を図るイベントを運営しています。このイベントでは上田駅前の商店街の方々に協力をしていただき、各店主が考えた店の魅力を知る体験ができます。開催までに店主の方々と話し合いを重ねるなかで、円滑なコミュニケーションの取り方や、意見を出し行動することの大切さを学びました。イベント後のアンケートでは「来年も開催してほしい」という声が多く、地域とつながりながら学ぶ面白さややりがいを感じています。

都市観光まちづくりゼミ

学生主体で地域の観光に役立つ活動を展開
 現代社会に暮らす私たちにとって、現在暮らす地域を離れて旅行に出かけることには、「心身のリフレッシュ」、「体験・交流を通じた楽しみ」、「異文化への理解」といったさまざまなメリットがあります。
 都市観光まちづくりゼミでは、所属する学生それぞれの居住地や出身地を「観光客を受け入れる観光地」として捉え、「自分にとって身近な地域の観光振興に役立つことは何か?」を共通テーマとしてさまざまな活動に取り組んでいます。
 長野県内・県外の観光地事例の分析などを行う研究活動では、複数の事業や活動を比較することを通じて、観光客誘致を成功させるための前提条件や取り組みのポイントなどを探っていきます。イベント企画や情報発信などを行う実践活動では、実際に大学周辺地域での観光振興に貢献するだけでなく、学生自身が新しい観光を生み出すことの難しさとやりがいを経験することをめざしています。
 これらの研究・実践活動から、地域情報誌での記事連載、道の駅での「ご当地キャラ運動会」や上田駅を発着地とする「駅からハイキング」の実施といった継続的な地域貢献プログラムが生まれています。

環境ツーリズム学部
苅部 ひかりさん

【Student Voice】
都市景観から上田市のまちづくりを考える
 都市景観について詳しく学びたいと「都市景観デザインチーム」に所属しています。「上田市がよりよい街になるためには、どのようなランドスケープデザインが必要か」をテーマに、国土交通省の都市景観賞や土木学会のデザイン賞を受賞した地区や建造物などの調査を行っています。さまざまなところに行き、自分の目で見て、その地域の人の話を聞きながら学びを深められるのが魅力です。大学生活は「人生の夏休み」と例える人がいますが、自由研究をするような気持ちで、何か好きなものを見つけて挑戦してください。

地域ビジネスコース

地域の産業や新しい仕事づくりを学ぶ
 人の仕事は、その土地の自然や文化に合わせて生まれます。地域ビジネスコースでは、地域の産業や新しい仕事づくりについて学び、地域を安定して発展させるための知識や考え方を身につけます。

地産地消ゼミ

地域資源を活用して元気なまちづくり
 農山村の衰退や産業と中心市街地の空洞化が地域社会の大きな問題になっています。本ゼミはこうした課題を抱える地域のさまざまな仕事の現場で聞き取り調査を行いながら、地域の産業と仕事づくりの在り方について考えます。たとえば信州らしい「食」などの地域資源を活用して産地とまちを結ぶ試みや、農業を地域で支えながら地域を活性化させる新しい都市農村交流の方法、その担い手としての新しい組織の在り方などについて、実践的手法を用いて学びます。
 そのために本ゼミではCSA(地域で支える農業)活動の理論と先進例などについて文献によって学習するとともに、地域団体と連携して伝統野菜や地域の文化的歴史的資源の商品化、事業化も推し進めています。2014年度は地大根普及の取り組みや、松尾町チャレンジショップでのおみせづくり、JAと連携した地大根商品化や調査研究を実施しました。
 大学で学んだ知識を用い、地域の課題に応える。こうした学びを通して、学生たちは生きる力を身につけていきます。

環境ツーリズム学部
瀧瀬 楓子さん

【Student Voice】
上田地域の伝統野菜 山口大根を広めたい
 農業科がある高校に進学し、そこで取り組んだ京野菜の栽培や普及活動をさらに大学で展開したいと思い、長野大学に入学しました。ゼミでは上田地域の伝統野菜である山口大根の活用・継承に取り組んでいます。農家さんや企業の方などと連携しながら課題解決に向けて取り組んだり、栽培を行ったりしています。さまざまな価値観をもつ人たちがチームになって活動するなかで、コミュニケーション力がついてきたことを実感しています。自分の枠を取り払って多くの人とつながりを持ち、挑戦することが大切です。

地域・都市社会学ゼミ

農山村と地方都市から持続可能な社会を考える
 持続可能な地域づくりや環境問題の解決を、社会学のアプローチで考え、フィールドワークによって農山村と地方都市の実態を明らかにし、持続可能な社会構想を示すことを目標に掲げて活動しています。本ゼミでは農山村や都市、フィールドワークに関する文献読解で基礎的知識を養うと同時に、共同研究として「上田市丸子商店街の活性化に向けた実態調査」と「薪炭活用や自然と共生する有機農法の世代継承のための地域調査」の2プロジェクトを進めています。
 共同研究は先輩と後輩が同じチームで行うスタイルをとっており、社会学的アプローチや報告書にまとめるノウハウが、実践のなかで自然に身につきます。また個人研究も奨励しており、学生はそれぞれ自分の興味関心に応じた研究テーマに挑んでいます。「アニメツーリズムの社会学的分析」や「現代中国における都市から農村への移住調査」「インターネット空間と監視社会」「ヒップホップダンスのまちづくり」といったユニークな研究が目白押しです。

環境ツーリズム学部
小池 里奈さん

【Student Voice】
再生エネルギーをテーマに地域の持続可能性を探る
 久保木ゼミは環境・観光・交通・まちづくりの4つのグループに分かれて、条例を分析することで地域の持続可能性を探る研究を行っています。私は環境グループで再生エネルギーについて研究しているのですが、太陽光発電建設予定地の地域住民からは賛否両論が上がります。そこで行政や住民団体、事業者などにヒアリングをしながら地域の実情を把握し、建設までにどのような合意形成が必要なのかを調査しています。多様な視点から問題を認識する力を養い、将来は公務員になって地域の問題解決や持続可能性を高めるサポートをしていきたいです。