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教育・研究

【淡水生物学研究所】日本生態学会でIFBの研究が発表されました

【2023.3.27】
 日本生態学会は、2023年3月17日から21日にかけて、年次大会をオンラインで開催しました。
 今年は長野大学淡水生物研究所のレアーン・フォークスが「淡水生物多様性にとって人為的な水路はどれほど重要か」と題したポスター発表を行いました。このポスターでは、IFBの研究者が上田周辺の水路で行っているローカルスケールの調査から得られた予備的な結果が紹介されました。自然の水路は、ダムや堰、生息地の劣化によってますます乱されており、灌漑用水路や都市水路などの人為的な水路が淡水生物多様性の重要な補足的生息地となる可能性があることを意味しています。IFBの研究者は、蛭沢や矢出沢のような人為的な水路と比較して、浦ノ川や与田川のような自然の支流における淡水生物多様性を評価することを目的としています。IFBの研究者は、eDNAと農薬濃度の分析のために水サンプルを収集し、また、電気釣りと網のような伝統的な方法を用いて魚と水生昆虫をサンプリングしました。その結果、多くの淡水魚が人為的な水路を利用していることがわかりましたが、人為的な水路は農薬の影響を受けやすく、魚の稚魚・幼生に適していない可能性があり、魚種の多様性が低く、遺伝的多様性も低く、導入種に有利な可能性があることもわかりました。
 このローカルスケールの調査は今年の春から初夏にかけて再度実施され、上田地域の環境条件や水路の連結性についてのさらなる分析が行われる予定です。この調査は、千曲川の淡水魚個体群に対する分断と攪乱の影響を評価することを目的としたIFBの河川プロジェクトの一環として、電気釣法による外来種の移動モニタリング、eDNA、ビデオ映像による魚道モニタリングなどの技術を組み合わせて実施されます。本プロジェクトは国土交通省の支援を受けており、信州大学や長野県水産庁の協力者が参加しています。

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