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教育・研究

片岡ゼミ 土屋上田市長と「泣いた赤おに」を読む in 街かど読書会

当日の様子

【2021.12.20】
 社会福祉学部の片岡ゼミは,土屋上田市長と共に「泣いた赤おに」を読むという,市民講座『街かど読書会』を企画し,12月17日,まちなかキャンパスうえだにて実施しました。
 今回の読書会では,昭和・平成・令和と読み継がれている浜田廣介作の童話「泣いた赤おに」を取り上げ,大人になった市民と土屋上田市長・長野大学生が一緒に読み,感想や意見を交換します。赤おに,青おにの姿を通して,改めて自分の生き方や在り方を見つめ直すような素敵な機会になればいいなと思って企画しました。
 当日は,ゼミの学生が朗読したあとに感想を交換したのですが,参加者の中に幼稚園の頃の学芸会で青おに役をされた方がいて,「あの頃の自分には青おにの優しさがわかっていなかった」「青おにがとても切ない」と経験を積んだ自分に見えてきた光景を述べられました。学生からは「赤おには人間の友だちを作らなくてもいいのに。目の前に本当の友だち=青おにがいる」との意見がありました。また,他の参加者から「青おにの自己犠牲的な行動は本当に正しかったのだろうか」という疑問が投げかけられ,一転して友情に厚い青おにの立場が揺らぎ,一同が顔を上げて友情の在り方を考えてしまいました。 
 土屋市長から意見交換の全体を踏まえて,「赤おにはもう少し良い方法を選ぶことができたんじゃないかな」「赤おにも青おにも誰もが幸せになれる選択があったはずだ」との感想を伺い,参加した市民・学生は「本当に大切な友だち」について考えを深めていきました。
 今回の読書会に参加された方は20代から60代まで様々でしたが,世代を超えて,立場を超えて,互いの意見を交換することができました。最後に,青おに役,赤おに役の学生が今の気持ちを参加者全員に伝えました。1時間の読書会でしたが,まるでみんなで『哲学』する時間のようでした。
大人になった私たちが,子供の頃に読んだ作品と再会し,あらためて作品の深さや経験を積んだ自分の成長を感じる機会になれたのではないでしょうか。

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