グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




相川陽一 准教授

環境ツーリズム学部
相川陽一 准教授
担当講義:地域社会学、社会調査論 他


社会学で現代社会の課題を捉え 「人々の経験」を未来に伝える

「農山村と都市の関係」の歴史と現在

 社会学と同時代史の観点から、戦後日本の「農山村と都市の関係」を研究しています。例えば、1)終戦直後の食料不足に伴う開拓政策がもたらした都市から農山村への人口移動、2)高度経済成長期の人口移動によって引き起こされた農山村の過疎問題と都市部の大規模開発による公害問題、3)近年の都市からの移住現象(UI ターン)などが研究対象です。
 これからの持続可能な地域社会のあり方を探る際には、人間関係や社会の仕組みを明らかにする社会学的思考と「いま」を相対化する歴史学的思考の双方が必要です。資料調査や聞き取り調査で地域の特徴をつかむことに加えて、調査記録を蓄積して未来に伝えることも重視しています。戦後日本の公害問題や住民運動に関する資料学的な研究を進めています。

都市に移住した人々の出身地域とのつながり

 現代の日本社会では、人口減少や高齢化が進んでいますが、農山村に暮らす人々と都市に移り住んだ人々の動きを様々な調査によって把握していくと、都市に暮らす他出子(※将来、出身地域に帰る可能性のある人)が出身地域とつながりを保ちながら暮らしていることが明らかになってきています。
 地域の維持を考えるときには、定住者だけでなく、都市と農山村の間を行き交う他出子の役割を意識しながら、さまざまな地域政策を構築していくことが重要でしょう。
 このような発想で、長野県天龍村をフィールドに「農山村から都市に移り住んだ人々の出身地域とのつながり」を明らかにする共同研究を進めています。この研究では、全世帯への質問紙調査や地域づくりに取り組む方々への聞き取り調査等を実施しています。

「いくつもの地元」をもつ若者たちの学ぶ場

 長野大学には、全国各地から若者が入学し、さまざまな「地元」をもった若者たちがゼミナールなどの場で意見を交わし、協力してフィールドワークを行っています。卒業後も上田地域や長野県内に暮らす若者がおり、長野県が魅力ある地域であることも実感しています。
 大学時代に、地域の実態把握や地域課題の解決をテーマとした研究経験を積むことは、「問題解決力」が求められる現代社会で、学生たちが希望する進路を実現するうえでも有益な経験になるでしょう。

相川陽一准教授からのメッセージ

 長野県には、さまざまな地域に特徴ある文化や伝統が残っており、都市からの移住(U I ターン)が盛んな県でもあります。私の研究室では、教室や図書館で地域を調査する手法や発想を学び、それを地域で活かすフィールドワークを重視しています。
 ゼミ生の研究テーマは、市町村の定住対策、小規模・高齢集落の維持活動、炭焼きなどの伝統文化の継承、地域密着型フリーペーパーの可能性、サブカルチャー聖地巡礼と地域づくりなど、多岐にわたります。長野大学で、ともに学びましょう。