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ホーム  > 受験生の方へ  > 地域×研究 |長野大学 研究紹介|  > 環境ツーリズム学部  > 市川正夫教授 地域の不思議や疑問から信州を考える

市川正夫教授
地域の不思議や疑問から信州を考える

環境ツーリズム学部 市川正夫教授/教育学士
【担当講義】信州学、地理学概論 他


なぜ長野県は市町村の合衆国と呼ばれるのか

 市川教授の研究領域である信州学では、長野県の地理や歴史、風土や民俗などの視点から、郷土について、さまざまな学問領域を横断しながら研究に取り組んでいます
 長野県は全国でも地域性の強いエリアで、「平成の大合併」によって、市町村合併が進んだ現在でも村の数は日本一です。合併が進まない理由として、村ごとに祭りやしきたりなど文化がことなることや、峠や谷、山によって歴史・地理的に複雑化していることなどが考えられています。長野県は各地域性があり、それぞれ複雑で差異があることが合衆国と言われる所以です。市川教授はこうしたそれぞれの地域性に注目して郷土の理論化を試みています。

大切なのは地域性を理解すること

 地理学的な視点から長野の歴史を見ると、高低差のある地形や気候に適応していく過程で独自性の強い農業や経済文化を作ってきたことがわかります。過疎化や急激な高齢化が進む社会の中で、行政や財政の効率化は急務の課題と言えます。しかし、どんなに合理性があっても、お互いの人柄(地域性)を理解し合えなければ縁談が進まないのは人も市町村も同じことで、地域同士の特性をお互いに認め合う、協調・理解の過程が必要であると市川教授は話します。そのため、市川教授は研究によって明らかになった地域のアイデンティティや特性について、地域住民にわかりやすく正確に発信することにも注力しています。

地域の魅力を発掘して発信する

 市川教授の研究室では、青木村役場(長野県小県郡)と国土交通省からの依頼を受け、昨年から地域情報の発信拠点である道の駅のリニューアルプランに学生が主体となって携わっています。利用者の市場調査や地元の特産品を使った商品開発など、地域の特性や魅力を理解して発信する活動は、信州学の考え方にも共通しています。
 以前に、学生から「なぜ長野県は信濃と言ったり、信州と言ったりするのですか」と質問されたことがありましたが、とても良い視点だと思います。これは「信濃国」の影響や地域間の問題もあるのですが、こうした疑問こそが信州学を考える出発点になります。と市川教授は話します。今後、信州学を学ぶ学生の活動によって、地域の魅力や地域性の理解が進むことが期待されます。

市川教授からメッセージ

 研究では自然や社会において、今まで皆さんに注目されなかったこと、知られていなかったことに力点をおいています。そのため「中山間地の活性化」「古民家のリノベーション」「若者回帰」「高齢者の生きがい」「ITの利活用」などをキーワードにして研究を行っています。大学は興味や関心があれば、何でも実行できるところです。皆さんも一緒に学んでみませんか。