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森本英嗣 准教授

環境ツーリズム学部
森本英嗣 准教授
担当講義:環境政策論、自然エネルギー論


耕作放棄地をエネルギー生産の場として利用・保全していく

管理放棄される日本の農地の課題

 日本各地で耕作放棄地の増加が懸念されています。耕作放棄地とは過去1 年以上作物の栽培が行なわれていない状態の土地で、今後も耕作に使われない土地の状態を意味します。耕作放棄地が増えている背景には、農家の高齢化や後継者の問題、採算性の問題など多面的な理由が絡み合っていますが、こうした土地が増えることで、洪水などの自然災害の増加や地下水位の低下、獣害被害により農村住民の生活がおびやかされるなど、さまざまな問題が起きることが懸念されています。

耕作放棄地の新たな活用方法

ヤナギの成長を調査する森本准教授

▲ヤナギの成長を調査する
 森本准教授

 森本英嗣准教授は、こうした課題を解決する手段として、耕作放棄地でのエネルギー作物(例えばハウス栽培の加温や給湯の熱源に活用)としてのヤナギの生産とその活用方法を研究しています。土地の利用にはさまざまな方法がありますが、森本助教は「農地を農地として守ることが大切。それは農地が食糧生産や災害防止機能をもつ生活の基盤となりえるものだからです」と話します。
 使用されなくなった農地で作物を栽培することは、容易なことではありませんが、そうした農地でもヤナギであれば2 年ほどの短期間で収穫でき、エネルギー作物として活用が可能です。実際に欧米では実用化されている事から、日本でもその可能性を探っています。

「市民農園」に注目

 農地が放棄される理由には人の問題もあります。「市民農園」は複数の一般市民がそれぞれ一部の農地を借用し、農地所有者と一般市民とで農地を利用する制度です。森本助教は今後、市民農園の継続運営や利用に関する研究もしていき、地域の課題解決に向けて取り組んでいきます。

森本英嗣准教授からのメッセージ

 農業は人と自然が介する身近な産業のひとつです。その農業の基盤である農地の研究は必然的に人と自然の両方を理解しなければ成立しない研究分野です。研究を進めていくと自然とコミュニケーション能力が育まれ農業の素晴らしさや必要性を実感できます。