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ホーム  > 受験生の方へ  > 地域×研究 |長野大学 研究紹介|  > 社会福祉学部  > 佐藤俊彦 教授 心理学を使って睡眠の課題を科学的に明らかにする

佐藤俊彦 教授
心理学を使って睡眠の課題を科学的に明らかにする

社会福祉学部 佐藤俊彦 教授
【担当科目】心理検査法、ストレスマネジメント論 他


身近な睡眠やストレスの問題をテーマに

 佐藤教授は、人の表情やしぐさなどの外見的な行動が、脳や神経系のはたらき、身体の器官とどのように関わっているかということを中心に研究を行っています。特に睡眠や、ストレス、感情といった生物学的な基礎と深い関わりを持つ側面に焦点を当てた実験に取り組んでいます。
 例えば、不安や緊張のために寝付けない経験をした方も多いと思いますが、睡眠に関連する実験では、自律訓練法という緊張緩和の技法を用いて、就寝前の心身の緊張を低下させることで、その後の睡眠にどのような影響があるのかを調べます。また、逆に感情を引き起こすような映像を見てもらうことで、就寝前に感情的な興奮を高めたとき眠りがどのくらい深いかといった実験を行っています。

研究経験を生かして被災者の健康を支援

 佐藤教授の研究において大きな転機となったのが、東日本大震災でした。災害により、多くの方がストレスや不眠に悩まされている状況にあったことから、佐藤教授は、これまでの研究経験や、国内外の研究者とのネットワークを生かして、睡眠やストレス研究の専門家を招き、被災地での睡眠改善やストレス緩和を主にした健康教育に取り組んできました。
 睡眠には、寝つきが悪い、途中で目が覚めるなどさまざまな問題があります。佐藤教授は震災後の健康教育の一貫として、地域の方がもっと気軽に参加できるような機会を作りたいと考え、実習を多く取り入れた少人数での講座「すいみんカフェ」を仙台で定期的に開催しています。

学生と協力して地域活動の幅を広げる

 一般的に睡眠の問題は年齢を重ねることで増えていく傾向があるといわれますが、調査の結果からは、大学生にも睡眠の問題があることがわかってきました。これには就寝前のスマートフォンの利用が影響していると考えています。佐藤教授はゼミナールの学生たちと、学生を対象とした睡眠の調査を新たに計画しています。また、10月から新たに上田市でも開催される「すいみんカフェ」の運営にも学生が協力する予定です。佐藤教授は今後の活動を担う学生の活躍に大きな期待を寄せています。

佐藤俊彦教授からのメッセージ

 心理学の研究テーマは、人間の日常生活に直結したものが多くあります。「ぐっすり眠りたい」、「ストレスを減らしたい」といった願望を持つ方も多いのではないでしょうか。睡眠やストレスの問題は、災害後に限らず、普段の生活の中にも多くあります。今後は、長野県内でも、健康教育を通して地域に貢献する機会を作りたいと思っています。