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水環境学ゼミナール 〜高橋大輔のホームページ〜

川に住む生き物たちの視点から地域の自然を考えます


プロフィール

2008.8 国際行動生態学会 in NY

1971年9月 大阪府堺市でうまれる

■学歴・職歴
・愛媛大学理学部生物学科
・愛媛大学大学院理学研究科修士課程生物学専攻
・大阪市立大学大学院理学研究科後期博士課程生物地球系
 を経て博士号(理学)を取得
その後、
・大阪市立大学大学院理学研究科研究生
・滋賀大学大学院教育学研究科研究生
・日本学術振興会 特別研究員PD(京都大学理学部に在籍)
・京都大学理学部教務補佐員
・京都産業大学などでの非常勤講師
 を経て2007年に長野大学環境ツーリズム学部に着任

■所属学会・研究会
日本魚類学会(編集委員 2007〜)
日本生態学会
日本動物行動学会
千曲川流域学会(理事 2008〜)
The International Society for Behavioral Ecology
日本人間行動進化学会
信州理科教育研究会
日本理科教育学会
日本環境教育学会

■趣味
魚釣り、フットサル、テニスなど

これまでの研究・現在の研究&担当授業

■これまでの研究
愛媛大学〜大阪市立大学
・河川性ハゼ科魚類クロヨシノボリのメスの配偶者選択に関する研究

滋賀大学〜京都大学
・琵琶湖水系に生息するハゼ科魚類の生活史・配偶システム・遺伝子解析に関する研究
・河川魚類群集の共存機構に関する研究
・奄美大島の河川に生息する絶滅危惧魚類に関する研究

■現在の研究
・魚類の性的二形の進化に雄性ホルモンの免疫抑制効果を通じた性淘汰が果たす役割の解明(平成19年度科学研究費補助金(若手B)採択)
・河川改修が河川生態系に及ぼす影響に関する研究
・小規模水域が里山生態系の再生にもたらす効果の検証(平成22年度長野大学研究助成金(基礎)採択)
・魚類における雌の二次性徴形質の進化機構の解明(平成24年度科学研究費補助金(基盤研究C)採択)

■担当している授業
生態学(ビデオシラバスをご覧頂けます)
・環境科学
・自然再生論など

水環境学ゼミナールのテーマ

水環境学ゼミナールのテーマは、「淡水における生態系サービスの持続的利用のための取り組みについて考える」です。

 人は川や湖沼などの淡水域から様々な恵み(生態系サービス)を享受してきました。近年、人の社会活動による生態系の改変のために、淡水の生態系サービスは悪化の一途をたどっています。

 水環境学ゼミナールでは、長野県内を流れる河川や湖沼の生態系および生態系サービスの現状や、生態系サービスの伝統的な利用方法などについてフィールドワーク(野外調査)を中心とした調査を行い、淡水生態系から得られる恵みを利用する様々な利害関係者と協同して、地域単位で生態系サービスを持続的に利用するための具体的な方策について考えていきます。

最近のゼミ&コミ体での学生たち(と私)

最近のゼミナール&コミュニティ体験での学生たち(と私)の様子を「長大ブログ」でお知らせします! 

〜長大ブログ〜
「高橋大輔ゼミナール」はこちらから

※2010年12月以前の活動記録は下に記しています。
→近々、長大ブログに移動する予定です。

外来魚ブラックバスの試食会を行いました

2010年11月14日に、上田市柳町自治会館で外来魚ブラックバスの試食会を、専門ゼミ生たちが行いました(試食会の目的などについては本ホームページ中程の「11/14に柳町自治会館でブラックバスの試食会を行います」をご覧下さい)。

試食会にはたくさんの方が訪れ、ブラックバスという魚の美味しさを知ってもらうことができました。当日の模様は、信濃毎日新聞にも取り上げて頂きました。

試食会の時に皆様に回答頂いたアンケートを、現在、ゼミ生たちが集計・分析しています。アンケート結果については、また後日ホームページ上でお伝えします。

試食&アンケートにご協力頂いた方々、また、いつもブラックバスを提供して頂いている上小漁協ならびに更埴漁協の方々、そして試食会の会場として自治会館を快くお貸しくださった柳町自治会の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

試食会当日の様子。多くの方に試食して頂きました。

調理をしている学生たち。試食会で回答頂いたアンケートをもとに、ブラックバス料理の更なる改良を目指します!

11/14に柳町自治会館でブラックバスの試食会を行います

2010年11月14日AM10:00〜PM13:00にかけて、上田市柳町自治会館で外来魚ブラックバスの試食会を、専門ゼミ生が行います。

 ブラックバスは北米原産の淡水魚で、日本ではスポーツフィッシングの対象魚として有名です。肉食性魚類であるブラックバスは、移入した水域の水棲生物の捕食してしまうため、本種による日本の淡水生態系の悪化が、全国的に懸念されています。

 実は、ブラックバスは、本来は食用を目的として連れて来られた美味しい魚です。私のゼミでは、ブラックバスを美味しく食べる料理法を研究している学生たちがいます。彼らは、ブラックバスが美味しいことが世に広まれば、たくさんの人がブラックバスを食糧として利用するようになり、それが本種の駆除活動の促進につながるのではないかと考えています。

 11月14日の試食会では、これまで研究してきたレシピの1つが公開されます(レシピは下部よりダウンロードできます)。どんなお味なのかは参加してみてのお楽しみです。ちなみに、これまでのゼミ内での試食会では、どのブラックバス料理も、ゼミ生たちは完食だったことを申し添えておきます。

 それでは、当日はたくさんの方のご来場をお待ち致しております。

ブラックバスのレシピ


2010年度 第3回アユカケ調査を行いました

夜間の胃内容採集風景。暗闇の中での作業です。

2010年10月23日に、第3回のアユカケ調査を、新潟の糸魚川白嶺高校の生徒たちと一緒に行いました。

前回と同様、今回も胃内容がからっぽのアユカケがほとんどでした。まさか霞(かすみ)を食べて生活しているわけではないでしょうから、調査を行っている時間帯(10時〜14時くらい)とアユカケが餌を食べている時間帯とが、ずれていることが考えられます。おそらく、お仲間のカジカと同様に、夜間に主に活動しているのでしょう。

「アユカケは夜間に餌を食べている」という予想を検証するために、今回は夜間(20時〜22時)にも調査を行いました(調査は教員と大学生で行いました)。

すると、アユカケの胃内容から、コカゲロウの幼虫やアユなどたくさんの餌生物を見ることができました。やはり、アユカケは夜間に活発に摂餌を行うようです。驚いたことに、自分と同じくらいの大きさのアユを食べていたアユカケもいました。

比較的食べる餌が似ているヨシノボリ類とアユカケが、同じ場所で共存できる理由の1つは、ヨシノボリは昼行性、アユカケは夜行性と、活動時間帯を違えることで、お互いに競争を避けることができているからではないかと考えています。

コカゲロウなどたくさんの水生昆虫が胃の中から見つかりました。

自分の身体と同じくらいの大きさのアユも胃の中から見つかりました。アユはくるりと丸まって胃の中に入っていました。

昼間の採集風景です。水もかなり冷たくなってきました。

少し見づらいですが、産卵のために遡上してきたサケの写真です。さすが新潟の川です。

佐久鯉のとりあげに参加しました

佐久鯉が育てられている水田です。
通常の水田よりも水深は深く、
畦の部分はコイに崩されないような
工夫がされています。

2010年10月20日に、佐久市の水田で育てられた佐久鯉の取り上げ作業に、コミュニティ体験の学生と一緒に参加しました。

佐久では古くから水田養鯉(水田で稲と一緒に鯉を育てる養魚法)が盛んに行われてきました。佐久の冷たく清純な水環境で育てられた佐久鯉は、とても味が良く(私は特に刺身が大好きです)、最近は地域ブランドの1つとして県内外で注目されてています(佐久鯉の詳細はこちらから)。

今回は、春から水田で育てられてきた鯉の当歳魚を、水田から取り上げて、冬の間に飼育する越冬池へ移す作業を行いました。

慣れない引き網の作業で少し苦労していた学生たちも、取り上げられた大量の鯉を見て感動していたようです。

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AO入試の入学前学習を行いました

林内で調査をしているAO入試
合格者の高校生。天気も良く、
楽しく調査を行うことができました。

2010年10月17日に、今年のAO入試合格者を対象とした、入学前学習を、長野大学が所有する「AUN長野大学恵みの森」で行いました。

環境ツーリズム学部では、AO入試に合格した高校生は、自分の興味や関心に合わせたテーマを与えられます。そして、大学に入学するまでの半年ほどの間、指導担当の教員と一緒に、それぞれのテーマに沿った調査を行い、その結果をレポートにまとめてもらいます。入学前のプチ・ゼミナール体験のようなものです。

私が指導を担当している高校生は、人の活動が森の生物多様性にどのような影響を及ぼすのかに興味を持って、野外調査や文献調査を行っています。今回は、管理が放棄されている林と、適切に管理が行われている林において、林床の動植物相にどのような違いが見られるのかを、調べてみました。

まだデータ整理が済んでいませんが、管理放棄された林は、林内が暗く、林床に生えている植物の種類も乏しいことが、一目で分かりました。

また調査結果についてはこのページで紹介していきたいと思います。

上田 道と川の駅 秋祭り2010でアンケート調査を行いました

アンケートを行った学生(真ん中の
白いシャツの人物)の後ろ姿。
ウェブに載るのはちょっと恥ずかし
かったようですので、後ろ姿のみです。

2010年10月10日に「上田 道と川の駅 秋祭り2010」に、専門ゼミの学生と一緒に参加してきました。私は、この施設の運営に関わっている「上田 道と川の駅の整備連絡協議会」の「教育・文化、情報部会」の部会長をしています。道と川の駅の施設内の交流スペースに、部会の活動について説明したパネルを展示していますので、お近くにお寄りの際はぜひご覧下さい。

例年、この秋祭りには地域の方がたくさん訪れますので、アンケート調査を行うのにはまたとない良い機会です。私の専門ゼミには、外来魚であるオオクチバス(ブラックバス)の食用化に関する調査研究を行っている学生がいるのですが、この秋祭りで、ブラックバスに関する地域の方々の意識を知るためのアンケート調査を行いました。

アンケート調査にご協力頂いた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

上田道と川の駅の入り口正面の写真です。施設横では、きのこ汁や長野県だけでなく全国的に林業や農業に被害を出しているシカの肉を使ったハンバーガーなどが販売されており、たくさんのお客さんで賑わった秋祭りでした。

教育・文化、情報部会のパネルです。この施設を拠点に、千曲川流域の豊かな自然をフィールドにした教育活動を、地域の小中高校と一緒に展開していきたいと考えています。

中央水産研究所で稲刈りを行いました

2010年10月6日にコミュニティ体験の授業として、中央水産研究所で稲刈りを行いました。この研究所では稲田養魚(イネと魚を同時に育てる農法&養魚法)に関する実験を行っています。

今回は、今年の6月に学生たちが植えた稲の刈り取りと稲穂かけの作業を行いました。最初はペース良く作業を進めていた学生たちですが、強い日差しの中、少しずつ疲れの色が見え始め、最後はかなりばててしまったようです(私も同様)。

今回学生たちが刈り取った稲は、これから研究所の研究員の方によって分析される予定です。魚を放した水田と放されなかった水田とで、稲の生長などにどのような違いがあったのか、また結果が分かり次第お知らせします。

見事に穂が実りました。稲刈りスタートです。

かけられた稲穂たち。なかなかのハードワークでした。


国際行動生態学会に出席しました

発表風景。今回は
ポスターでの発表です。

2010年9月25日〜10月2日にかけてオーストラリア・パースで開催された、第13回 国際行動生態学会(13th International Behavioral Ecology Congress)に参加してきました(国際行動生態学会の詳細については
こちらから)。

最新の行動生態学の研究発表を聞き、たくさんの刺激を受けるとともに、この学問分野の今後のメインストリームがどんなものになるのかを知ることができました。国際学会への参加はやはり有意義です。

私は、これまで行ってきた淡水魚のオイカワにおける異性に対するメスの好みと雄性ホルモンおよび免疫機能に関する研究について発表を行いました。ほ乳類の研究者など、魚以外を研究対象としている人から有益なコメントを頂くことができました。

学会が開かれたパースは自然も街並みもとても美しい場所でした。また、他の大陸と地理的に隔離されてから長い歴史を持つオーストラリアならではのユニークな動植物を見ることができ大変楽しめました。

また、パースの人たちが、こちらがびっくりするくらい親切だったことも付け加えておこうと思います。

ロットネスト島の海岸。パースからフェリーで1時間半の距離にあります。海の透明度の高さに圧倒されました。

有袋類の一種、クウォッカ。カンガルーやワラビーの仲間です。背の高さは30cmほどで、ロットネスト島のいたるところで見ることができました。お腹の袋から子どもが覗いています。

2010年度 第二回アユカケ調査を行いました

  2010年8月28日に、新潟の糸魚川白嶺高校の生徒と合同で、本年度第二回目のアユカケ調査を行いました。
  今回の調査では、前回ほとんど見られなかったシマウキゴリが採集されました。
  また、6月の調査と同様に、今回もほとんどのアユカケが空胃だったのですが、ヘビトンボの幼虫を食べていたアユカケを1匹捕まえることができました。ヨシノボリなどに比べてアユカケは身体も口も大きいので、より大型の水生昆虫を食べるのかもしれません。
 次回の調査は10月下旬の予定です。

アユカケの写真。大型のものは20cmを超えます。

アユカケの胃内容をはき出させているゼミ生。ピペットの扱いもかなり上手になりました。

入門・専門ゼミ生たちが生物分類技能検定に合格しました!

  環境ツーリズム学部の学生12名が、財団法人自然環境研究センターの実施する「生物分類技能検定」4級に挑戦し、9名が合格しました。

  生物分類技能検定は、生物に関心を持つ人を対象に、分類の知識向上を目的とし、野生生物自然環境の調査・保全を担う人材を育てるとともに、動物分類学や植物分類学の発展に寄与しようとするものです。さらに、野生生物調査に関わる生物技術者の育成と、自然環境調査の精度向上への貢献をめざすことを目的としています(詳しくはこちら)。
 
  生物分類技能検定1級、2級の登録者は、環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められているほか、林野庁や地方自治体などの自然環境に関わる調査・保全業務等の入札資格としても取り入れられています。

  私のゼミからは、見事5名が合格です。日頃のゼミ活動で、水生昆虫や魚類を調べていたことも、今回の合格に役立ったのではないかと思います。合格した学生たちは「来年は3級の合格を目指したい」とのこと。今後もサポートしていきたいと思います。

上田駅前でアンケート調査を行いました

アンケートをお願いする学生たち

  2010年7月9日に上田駅前でゼミ生たちがアンケート調査を行いました。このアンケート調査は、河川環境に対する地域住民の意識を知り、河川環境の保全に役立てることをねらいとしています。アンケート項目は、川で遊んだ経験や川魚の種類を尋ねるものなど多岐にわたります。
  街角でアンケートを行うことは初めてで、最初は緊張の面持ちだったゼミ生たちも、しばらくするとしっかりとアンケートを行うことができるようになっていました。次回のゼミではアンケートの集計と結果の考察を行う予定です。アンケート結果の概要は後日このページで紹介したいと思います。
  アンケートに回答下さった皆様、また、駅前でのアンケート調査の実施を快く許可して下さったJR上田駅の職員の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

西大滝ダムの見学にいってきました

2010年6月28日に、コミュニティ体験の授業で、西大滝ダムの見学に行ってきました。西大滝ダムは千曲川に設置されている発電用(東京電力)のダムです。

見学では、東京電力の職員の方から、ダムの構造や発電の仕組み、また河川環境への配慮に関するお話しを伺いました。

この西大滝ダムは、人の暮らしに欠かすことのできない電気を産み出す反面、サケなどの回遊魚の海と川との行き来を妨げる河川構造物として問題となっています。

西大滝ダムには、回遊魚の移動を妨げないよう魚道が設置されているのですが、今のところあまり機能しているとはいえない現状です。

現在、この魚道の改修工事に関する検討が行われているそうです。これまでの回遊魚の魚道利用に関するデータ等に基づいた「適切な改修」が行われることを期待しています。

西大滝ダムを側面から見た写真。奥に見えるのが魚道です。

職員の方からの説明を聞く学生たち。ダムの構造などについて丁寧に教えて頂きました。

2010年度 第一回アユカケ調査を行いました

  2010年6月12日に、新潟の糸魚川白嶺高校の生徒と合同で、本年度第一回目のアユカケ調査を行いました。今年度の調査は、アユカケを含め川に住む底生魚の胃内容物を調べ、様々な種類の底生魚が同じ場所で共存できるメカニズムとして「食い分け」がどの程度機能しているのかを調べることを目的とします。食い分けとは、食べる餌の種類をお互いに違えることで、餌を巡る種間競争を緩和するという多種共存機構の一つです。
  今回の調査では、底生魚を捕まえてストマックポンプ法で胃内容物を取り出すところまでを行いました。採集できた底生魚は、アユカケやシマヨシノボリなど5種類です。ヨシノボリ類からは比較的たくさんの胃内容物を採取することができたのですが、アユカケでは胃が空の個体が多く見られました。もしかすると、アユカケは夜行性で、今回採集した昼間には夜に食べた餌はすでに消化されてしまっていたのかもしれません。
  次回の調査は8月下旬の予定です。

調査風景。長野大学の魚部の学生たちがティーチングアシスタントとして参加しました。

胃内容をはき出させているところ。ほとんどのアユカケが空胃だったのが意外でした。

中央水産研究所で田植えを行いました

研究員の方と一緒に手植えします。
当日は日差しも強く、なかなか
ハードな体験学習になりました

  2010年6月2日に、コミ体の学生たちと、上田市小牧にある中央水産研究所に田植えに行ってきました。以前にこのページでも紹介したように、この研究所では稲田養魚(イネと魚を同時に育てる農法&養魚法)に関する実験が行われています。
  機械が入らないサイズの田んぼですので、全て手植えです。学生たちのがんばりに、研究所の研究員の方たちも大変喜んでおられました。年々腰と膝への負担がきつくなっていることに老化の兆しを感じるタカハシなのでした。

本年度のイワナ調査がスタートしました

調査予定地の一つ。河畔林に乏しい場所です。
日光を遮り水温上昇を抑制する役割を
果たす河畔林が少ないと、冷水性の魚である
イワナにダメージを与える可能性があります。

  昨年度に引き続き、今年も魚部の学生(何人かは私のゼミ生でもあります)と一緒に、渓流性のサケ科魚類であるイワナの調査を行う予定です。今年は、河畔林の有無とイワナの生息場所の水温との関連性について調査します。
  先日、魚部員たちと調査地の下見&水生昆虫の採集を行いました。今後は、河畔林のある調査区と無い調査区において、データロガーを用いた水温測定やイワナの健康状態などの調査を行う予定です。

産川で水棲生物調査を行いました

今回採集されたコイ。40cm近い大物です!

  2010年5月28日、ゼミ生と一緒に産川で水棲生物調査を行いました。これまでの調査地点と比べ、淵が発達していたせいか、コイやフナなど魚がたくさん捕れました。魚がたくさん捕れると学生のテンションも上がるようです。

今年もアユカケの調査を行います

  昨年度に引き続き、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)の一環として、新潟県の河川でカジカの仲間である「アユカケ」を中心とした底生魚の食性調査を、地元の糸魚川白嶺高校の生徒たちと一緒に行うことになりました。
  SPPとは、小中高校と大学や研究機関が連携して実習などを実施し、児童生徒の科学技術や理科への興味関心などを育てることを目的とした科学技術振興機構の助成事業の一つです(詳しくはこちらから)。
  長野大学生たち(私のゼミ生や魚部員)は、高校生の実習のサポートを行うという立場で、このSPPの取組に参加する予定です。その活動の様子については、随時このページで紹介していきたいと思います。
  

2010年5月27日に行われた予備調査で採集された底生魚たち。目当てのアユカケをはじめ、シマヨシノボリやウキゴリなどが採集されました。

ストマックポンプ法によって胃内容物をはき出させます。魚を解剖しなくても(つまり殺さなくても)、何を食べているのか調べることができます。

須川湖で水棲生物調査を行いました

採集(餌釣りによる)されたブルーギル。
20cm強の大物です。

  2010年5月21日に入門・専門ゼミ生と須川湖で水棲生物調査を行いました。かつてはワカサギが泳いでいたこの湖も、現在は外来種であるブルーギルやブラックバス(オオクチバス)が数多く生息するようになっています。案の定、今回の調査ではこれらの外来種が捕獲されました。

URBIO2010へ参加しました

プレゼンの様子

  2010年5月18日〜24日にかけて名古屋で開催された「Urban Biodiversity & Design 2010 (URBIO2010) 」という国際会議に参加&発表してきました。URBIO2010は日本やアジアの都市における生物多様性を軸に検討&情報発信を行うことを目的とした会議です(URBIO2010の詳細はこちらから)。
  今回は、昨年度の専門ゼミ学生と共同で行った長野大学の敷地内にある里山林(AUN長野大学恵みの森)に掘られたため池が里山の生物多様性や生態系サービスの改善にもたらす効果について発表を行いました。
  国際会議ですので、プレゼンは英語で行います。が、思いの外、外国からの参加者が少なく、日本語での説明が多くなってしまったのが残念でした。

尾根川で水棲生物調査を行いました

ヘビトンボの幼虫です。
今回たくさん採集されました。

  2010年5月14日に入門・専門ゼミ生と尾根川で水棲生物調査を行いました。去年までのデータと比べると、ヘビトンボの幼虫がたくさん採集されました。水質階級Iのヘビトンボがたくさん採れたということは、尾根川の水質は改善される方向に向かっている?今後も継続的に調査をしていく予定です。

千曲川の伝統漁法「つけば漁」を体験しました

  2010年5月11日にコミュニティ体験の学生と一緒に、千曲川の伝統漁法であるつけば漁に参加しました。つけば漁は、ウグイという魚を専門に捕獲する漁です。ウグイはこぶし大の大きさの石がころがる瀬に集団で産卵するという習性を持つのですが、この産卵習性を利用し、ウグイが卵を産みたくなる場所を川の中に作り(これをつけばと呼びます)、おびき寄せられたウグイを一網打尽にします。
  ここ数年は少し不漁だったのですが、今回はたくさんのウグイを捕獲することができました。お世話になった漁師の方もほくほく顔でした。

つけばの遠景です。

はじめて体験するつけば漁に学生たちも興味津々

捕獲されたウグイ。大漁です!

つけばの石にはたくさんのウグイの卵も見られました。

せせらぎサイエンスへ参加しました

  2010年5月9日にコミュニティ体験の学生と一緒に、武石川で行われているせせらぎサイエンスという河川調査活動に参加してきました(せせらぎサイエンスについてはこちらも参照)。せせらぎサイエンスは、身近な河川などで、水棲生物や水質の状況について調査を行うことにより、水に親しみながら同時に水に対する意識を高めることを目的とした活動で、長野県のさまざまな水域で実施されています。身近な河川にこれほど多くの水生昆虫が生息していることに、驚きを隠せない学生たちなのでした。

せせらぎサイエンスの主催者の方からの事前説明

調査風景。とにかく水生昆虫を採集します!

採集された水生昆虫を分類している様子。採集された水生昆虫の種類から武石川の水質を判定します。

例年通り、武石川は水質階級I(きれいな水)という判定結果が出ました。

2010年度のゼミ調査がはじまりました

  4/23に2010年度最初のゼミ調査がスタートしました。この日は長野大学の裏手を流れる三郎川で、水棲生物の採集と水質調査を行いました。淵では主にドジョウ、瀬ではコカゲロウの幼虫などが採集されました。昨年までに比べると、ヘビトンボの幼虫(水質判定指標生物の一種できれいな水に生息する)がとても少ないことが気になります。
  今年の夏には、長野大学周辺の河川の生物相リストや水質判定結果など、ここ3年間の調査結果を今年度の結果と併せて、このサイトにアップしたいと考えています。

例年に比べて水温が低く(10度!)ちょっとつらいスタートでした

コカゲロウの幼虫やドジョウなどが採集できました

千曲川流域学会年次大会に参加しました

  2010年3月13日に別所温泉で開催された第3回千曲川流域学会年次大会にゼミ生や魚部員と一緒に参加してきました(千曲川流域学会についてはこちらを参照下さい)。
  午前中はトークセッション(小規模のシンポジウムのようなものです)が行われ、その1つの「千曲川・信濃川のサケの遡上から流域の環境を考える」でコーディネーターを担当しました。このトークセッションが長野と新潟が協働して千曲川−信濃川の自然を再生する第一歩になればと思います。
  午後からは大会参加者によるポスター発表が行われ、私のゼミ生や魚部員たちが参加者へ自分たちの調査研究の成果を説明しました。学外で地域の人たちに話を聞いてもらうとても良い機会となったかと思います。

トークセッションで話をしているところ。

学生たちが発表準備をしている様子。パネルに自分たちが作ったポスターを貼り付けています。

ポスターを見ている参加者の人たちです。

地域の人から有益なコメントももらいました。今後の研究に活かしていきたいと思います。

「信濃川のサケ復活と市民環境放流」シンポジウムに参加しました

  2009年12月5日に、NPO法人「新潟水辺の会」が主催のシンポジウム「信濃川のサケ復活と市民環境放流」に、パネリストとして参加してきました(会場:ホテルディアモント新潟)。新潟水辺の会は、会員相互の協力や広範な人々との協働によって、水辺に関わる自然や歴史などを探り、水辺の再生や利活用を通じて、地域内外の水辺の環境改善やまちづくりに寄与することを目的とした団体です。
  今回のシンポジウムでは、最近、注目が集まっている信濃川ー千曲川のサケの遡上をテーマに、漁協など地域のステークホルダーの方を交えながら、今後の課題と展望について活発な討論が行われました。
  これまで新潟の方たちとなかなか交流することができていませんでしたので、今回のシンポジウムは大変良い機会となりました。同行した学生も大変刺激を受けたようです。今後も、長野と新潟が協働して、川と人との関係性を再生できるように、様々な取り組みを行っていきたいと思います。

※今回のシンポジウムに関する新聞記事はこちらから

パネリストとして発言しているところ。川の生態系の再生には、サケだけではなくアユなどの他の回遊魚も自由に行き来できる川が必要となります。

西大滝ダムの魚道の調査を行いました

入門・専門ゼミナールの活動として、2009年10月10日〜11日に西大滝ダムの魚道の調査を行いました。
  西大滝ダムは千曲川に設置されている発電用のダムです。このダムの建設に伴い、千曲川のサケの漁獲量が激減したことから、サケのような回遊魚の遡上に大きな障害となっていることが危惧されています。
  現在、西大滝ダムにはこのような回遊魚の河川内の移動を妨げないように魚道が設置されているのですが、その効果はあまり詳しく分かっていません。
  そこで、今回、ゼミ生たちと一緒にサケの魚道利用に関する調査を行いました。西大滝ダムの魚道のサケの利用についての調査は、現在、新潟水辺の会や高水漁協の方が精力的に行っているのですが、彼らの調査は主に昼間のデータのみですので、新潟水辺の会との打ち合わせの結果、私たちは夜間の調査を担当することになりました。基本的にサケの遡上は昼間に見られるのですが、しばしば夜間の遡上も観察されています。
  今回は、17時から翌朝の7時まで懐中電灯と双眼鏡を使って魚道を観察したのですが、結局、サケの遡上は1個体も観察することができませんでした。残念。
  わずか1日のデータですので、まだはっきりとしたことはわかりませんが、今後も継続的にサケの遡上調査を行い、より良い魚道の開発に役立てていきたいと思います。

魚道に集まるカワウの群れ。魚道は魚食性の鳥にとって格好の餌場になっているようです。

夜通しの観察です

テントで仮眠

中央水産研究所で稲刈りを行いました

コミュニティ体験の活動として、2009年10月15日に、上田市小牧にある中央水産研究所に稲刈りに行ってきました。
  「水産研究所」で「水の恵みに関するコミ体」の学生が「稲刈り」?何かおかしな感じがするかもしれませんが、これにはきちんとわけがあります。
  この研究所では、実験水田にフナを放流して、イネの生育状況や水田の生物相などを調べる実験が行われています。水田養魚は、米を作りながら水産資源として利用可能なフナも育てることができますし、フナの排泄物がイネの肥料となるので化学肥料などを投与する必要がなくなります。また、水田でフナを育てるためには農薬を使うことができないので、環境負荷を押さえることにつながるとともに、無農薬・減農薬米の証となり、通常の米よりも付加価値がついて高価格で取引されるなどのメリットがあります。
  このような理由により、最近、この水田養魚に注目が集まっているのですが(有名な佐久鯉なども水田養魚の一種ですね)、中央水産研究所では、まさにこの水田養魚のメリットに関する様々な検証が行われているわけです。
  今回のコミュニティ体験では、水田養魚の実験のお手伝いとして稲刈り&稲穂かけに参加し、研究員の方から実験内容やこれまでの実験結果についてお話しを伺いました。
  稲刈りと稲穂かけは結構な重労働だったのですが、研究所で行われている実験に関われたこと、そして研究員の方から貴重なお話しが伺えたとても有意義な体験活動でした。

稲の束ね方についての説明を受けています

研究所の人と刈った稲を束ねています

うまく稲穂をかけることができました

研究員の方からの実験に関する説明

千曲川の水制工の調査を行いました

  入門・専門ゼミ活動の一環として、2009年10月23日に千曲川の水制工周辺の水棲生物相調査を行いました。
  水制とは洪水を防ぐために川の流れを緩める工事の一つです。川の流れに垂直になるように、岸辺から川に向かって細長い建造物を設置することで水の流れを遅くします。
  これまで、水制はコンクリートなどで造られることが多かったのですが、従来のものには水制自体に隙間が全く無く、魚や水生昆虫などが生息場所として利用しにくいものでした。
  この問題点を解決するために、現在、千曲川では、巨石を組み合わせて造った隙間のある水制が、いくつかの場所に設置されています。この水制の隙間が、特に魚の稚魚や小型の水生昆虫の隠れ場として機能することを期待しているわけです。
  今回、この巨石水制が水棲生物の生息場所として実際に機能をしているのかどうかを知るために、千曲川の大正橋上流に設置されている巨石水制において、水棲生物調査を行いました。
  その結果、ウグイなどの稚魚を採集することができました。稚魚は遊泳能力に乏しいため、水の緩やかな付近に集まる傾向があります。巨石水制の周りは流れが緩やかなため、これらの稚魚を見ることができたのだと思います。
  今回の調査では、巨石水制が稚魚の生息場所として利用されていることは分かりましたが、従来の隙間の無い水制と比べて、より良いものとなっているかどうかは不明です。今後は、隙間の無い水制や水制が設置されていない場所などと比較したり、水制内の隙間を水棲生物がどのように利用しているのかなどを調べることで、巨石水制の有効性についてより詳しく検討していきたいと思います。

巨石水制の上流部分での生物採集

下流側での採集です

「魚部」はじめました

  福岡県立北九州高校の「魚部」に触発され、長野大学環境ツーリズム学部の学生が「魚部」をつくりました。私はこのサークルの顧問をしています。
  このサークルでは、長野県内外の川や湖の生態系の現状を、楽しみながら調べることを目的としています。現在の活動状況は以下の通りです。
■上田市の神川水系および武石川水系におけるイワナの食性と河畔植生との関係について調査
■新潟県木浦川での幻の魚「アユカケ」の実態調査
■魚を捕る様々な方法(釣り含む)を体験

  活動状況の一部は、2011年10/22〜10/23に開催される長野大学祭(リンク先は長野大学祭実行委員会のブログページです)で発表予定ですので、興味のある方はぜひ大学祭にお越しください。

※ 魚部ー活動日記ー(魚部員によるブログです)はこちらから
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