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知的財産を活用した地域企業との商品化プロジェクト

知財(特許)を活用した地元企業との商品化プロジェクト

特許技術を活用し、森俊也ゼミ生と地域企業とが協働で商品や事業を開発するプロジェクト。富士通株式会社が開放する特許技術をもとに、顧客の使用状況・使用場面を想定しながら学生が新たな商品を考案します。その考案したものについて、学生と地域にある中小企業とが協働で、商品の特徴や独自性、市場性、採算性などを検討し、試作およびテストマーケティングを行い、商品化・事業化を目指すプロジェクトです。


 これまで「企業イノベーションプロジェクト」を展開してきた森俊也ゼミでは、同プロジェクトの参画依頼を受け、特許技術の特性を踏まえつつ、顧客の使用状況・使用場面を想定しながら新たなコンセプトを定義し、それをもとにこれまで顧客が味わったことのない商品の開発を目指しています。地元の中小企業と協働で進めていく同プロジェクト。森ゼミ生は、商品の特性や価格、広報、流通(販売チャネル)等の検討はもとより、市場性、採算、実現可能性といった根拠も必要となるため、商品の考案後は、ヒアリングやアンケート、中小企業の方との相談会を実施し、当該商品の妥当性・新規性・有用性を検討することになります。また、これらの成果をアイディア発表会で発表するとともに、全国大会で発表するという成果発表の機会も段階的に設定されており、学生にとって大変有意義な機会となっています。

知財を活用した商品の試作に向けて協力企業様へ訪問しました(平成30年4月25日、27日)

システムプランの関野会長、南波常務に同社の事業概要ならびにコアコンピタンスについてうかがいました。

システムプランが金融機関向けに展開している手形振分け機械とその組み込みソフトウェアについて解説いただき、同社の技術力について説明いただきました。

アルカディアの松井社長、春原専務に会社の経営理念、マネジメント、事業展開の特徴、人づくりについてうかがいました。

アルカディアの技術力・事業力を松井社長よりうかがいました。

話を聞きながらこれからの試作に向けてのポイントを確認します。

生産設備を確認させていただきながら、今後の試作に向けての実現可能性を探ります。

JPEの工藤社長、大澤常務に会社の概要をおうかがいし、設計から開発、生産といった社内の全体についてご案内をいただきました。

お客様の要望をもとにオンリーワンの商品を開発しています。

同社が保有する3Dプリンターや

力を入れている生産設備をご説明いただきました。

工藤社長には、会社の経営方針、事業展開の特徴、主たる商品について熱く解説をいただきました。

商品開発のイロハについてもご説明をいただきました。これ以降の試作について期待の持てるとても有意義な会合となりました。

知財を活用した商品の試作に向けて協力企業様と会合をもちました(平成30年3月13日)

森ゼミのこの度の2チームの取組みに興味・関心をお寄せいただいた企業様と今後の試作品の制作、販売予測の策定、さらには事業化の見通しの決定に向けて会合を持ちました。

両チームともに、試作のための仕様・方法の確認や、今後の価格設定ならびにコスト計算、販売の具体的な経路などについて議論し、今後、さらに調整をしていくことになりました。

4月25日にウェアラブルチームは、システムプラン様、アルカディア様に訪問し、4月27日に芳香発散チームは、JPE様に訪問し、その後、試作品の制作へと段を進めていくことを予定しています。

芳香発散技術チームのワークショップの様子。JPE様、石森様、上田信用金庫様にご参加いただきました。

ウェアラブルチームのワークショップの様子。システムプラン様、アルカディア様、長野エーシーエス様、上田信用金庫様にご参加いただきました。

知財活用スチューデントアワード(2017年度)に森ゼミの2チームが出場しました(平成30年3月5日)

 森ゼミ生の2チームは、長野地域の代表として、2017年度「知財活用スチューデントアワード」において発表する機会をえることができました。それぞれの地域で選出された11チームが東京にある信用金庫会館京橋別館に集結し、これまで検討して成果やアイディアを報告し、審査員よりコメントをいただきました。

 審査員からは、以下のようにコメントをいただくとともに、非常に高い評価をいただくことができました。今後においては、地元の中小企業様と事業の具体化に向けてさらに協働を進めていきます。

・2つのチームともに筋道・論理がしっかりしている。技術の特性の理解→その技術の何をどのようにつかう のか→その技術に関連した業界や市場の課題は何か→類似品の課題は何か→顧客にどのような価値を展開 するのか→販売チャネルや市場性の根拠にかかるヒアリング、といった事業化に向けての流れがしっかり とつくられている。

・ドライヤーについてはもうすでにこれが限界かと思っていたが、この商品は新たな価値を創造している。 世界中にその顧客はいる。
・自分もよくプレゼンをするので、ぜひこのウェアラブル商品を使ってみたい。
・商品デザインについては、プロかと思うほどのレベルである。
・価格の妥当性についてはさらにつめてもらいたい。

森ゼミ「あまてらす あじゅ子」チームの報告です

報告後、今後に向けての建設的なコメントを頂戴しました

森ゼミ「Wearable Go」チームの報告です

両チームともに、新たな価値や用途を創造した点、オリジナルなデザイン、商品開発の流れ等について評価をいただきました

皆さんに支えられてここまで来ることができました。これからさらに頑張っていきます!

地元の中小企業の方に向けたアイディアプレゼンテーションおよびワークショップの実施(平成30年1月20日)

 1月18日に続き、20日に地元の中小企業の経営者の皆様に、アイディアプレゼンテーションを行うとともに、参加いただいた企業の皆様とワークショップを実施しました。これから本取組みを具体的に展開するにあたり、市場性や採算、プロモーションや販売拠点、ものづくりの際にどういった点を気を付けていくのか、さらに、他の用途はどうしていくのかなど、多彩な意見交換がなされました。

 企業様からは実施にあたり、意欲的なご意見・ご示唆をいただくことができ、これからこの取組みにおいてどのようなことを気を付けながら進めていくのかというポイントが明らかとなる有意義な会となりました。

 これ以降は、企業様と協働で本取組みを進めていくとともに、試作品の検討や、市場性の調査、採算の検討、販売先やプロモーション方法の検討などを重ねていくことになります。

 また、森ゼミの2チームは、3月5日に開かれる「知財活用スチューデントアワード」の長野地方の代表として出場することも決まり、これから同アワードへの発表に向けても準備を進めていくことになります。

富士通の広瀬部長様より、この度の特許技術の特徴の紹介です。

県のよろず支援拠点の渡辺様よりワークショップの趣旨の説明です

いただいたご意見をリーダーがまとめます。

この度考案した商品の特徴をしっかりとアピールします。

ワークショップの様子(ウェアラブルチーム)

ワークショップの様子(芳香発散チーム)

地元中小企業の方に向けてのアイディアプレゼンテーション(平成30年1月18日)

 昨年12月においては、これからどのような企業とタッグを組んで、協働で事業を進めていくべきかについて2回の会合を持ちました。平成30年1月18日には、地元の優良企業であり、ここまで先鋭的な取組みをされてきた、株式会社プレスト様、株式会社JPE様をお迎えし、アイディアプレゼンテーションを行うとともに、今後、事業を具体的に展開していく上でのポイントの教授をいただきました。

機能やパフォーマンスを高めるために、操作性を意識したボタンの配置にしています。

両チームともに、ヒアリング・アンケートを含めて、商品の概要をつめてきました。商品のデザインも含めて、価格設定、チャネル等についても、今後協働で検討していきます。

地元中小企業との協働に向けた打ち合わせ(平成29年12月15日、25日)

 前回の発表会の際のビジネス相談等を踏まえて、地元の企業との具体的な協働に向けて、中小企業家同友会、県よろず支援拠点、上田信金、富士通、長野大学の関係者が、12月15日および25日に、打ち合わせの機会をもちました。

 地元企業がさらに盛り上がり、今後の飛躍等を考えた際に、知財を活用した取組みや出口・販売チャネルを開発していくことが極めて重要になってきます。このような新たな展開を中小企業等が図っていくことにより、これまでにない新たな事業・商品の開発につながったり、販売先の開拓につながったりと、さまざまな効果が考えられます。

 会のメンバーにおいて、このような点を共有するとともに、どのような企業との協働を考え、それらの企業との協働を具体的に進めていく際のポイントなどについて確認しました。また、これらの事業を主体的に進めていこうとする企業を明らかにするうえで、関心を寄せていただけそうな企業とのワークショップの実施など、具体化に向けていくつか確認しました。

 このようなワークショップを経て、協働する企業を特定し、商品化・事業化を一歩ずつ進めていきたいと考えています。

アイディアプレゼンテーションの開催(平成29年11月17日)

 開放された特許(休眠特許)を活用し、産学官金で取組むこのプロジェクト。今年8月から同プロジェクトに参画してきた森ゼミ生は、川崎市にある富士通の研究所に赴き、それぞれの特許の特性を踏まえつつ、それらの特許を活かし、顧客がこれまで味わったことのない商品づくりに向けて、皆で知恵を出し合ってきました。

 森ゼミの2つのチームは、芳香発散技術、指先入力ウェアラブルディバイス技術の2つの技術に着目し、それぞれの技術の価値を顧客の潜在的・未知の欲求にいかにマッチさせていくのか、この間、昼夜を問わず検討し、商品づくりを進めてきました。それぞれの技術の有用性や課題も捉えながらの作業となり、作業や検討が止まってしまうこともしばしばでしたが、顧客の使用状況や使用場面を想定し、類似製品との差別化の視点を意識しながらようやく商品の考案に及ぶことができました。このようなプロセスを経て考えてきたスキームについての意見を聞くべく、大学内や企業の方々へアンケート及びヒアリングを実施し、一定の市場性も確認することができました。そして、商品のスキームとともに、価格、販売促進、流通(販売チャネル)等についても根拠をとりながら検討してきました。

 先回の富士通や中小企業家同友会、長野県よろず相談の方々へのプレゼンテーションにおいてご指摘いただいた「使ってみたい!」というコメントを胸に、そこでいただいた課題を克服すべく色々な検討を進めてきました。

 この度は、産業界より、この間ご協力いただいた方々に加えて、経済団体、メーカー、食品加工、サービス、デザイン、情報など様々な企業の経営者及び実務者の方をお迎えし、森ゼミ生が検討してきたものを発表するとともに、これ以降、考案したものの商品化に向けて、ご参集いただいた方々及び関係の方々と協働を進めていくことを確認する会合(アイディアプレゼンテーション)となりました。同会には、同様に検討を進めてきた奥村ゼミのゼミ生の報告もあり、相互の内容を確認する良い機会ともなりました。

 この会合およびビジネス相談会では、森ゼミの2つのチームの取組みに対して、大変好意的なご意見をいただくとともに、「できたら(商品化されたら)買いたい」、「使ってみたい」といった応援の声をいただくことができました。また、これ以降の企業様との試作づくりに向けて検討し、配慮していくべき点についてもご示唆をいただくことができ、大変有益な会合となりました。

【芳香発散技術のチーム】取り上げる技術の特性の紹介の様子

顧客の使用状況・場面を想定した製品の説明を行います

【ウェアラブル技術チーム】まずは、この度の技術の特性や機能の説明です。

表現力を高めるプレゼンテーションに寄与できる商品を考案しました

アンケートやヒアリング結果をふまえて、プレゼンテーションツールとして商品を考案しました。

報告前の様子です。少々緊張気味の中にも笑顔が。これまで皆で頑張ってきました。

富士通研究所(神奈川県川崎市)での技術見学会(平成29年9月21日)

 9月21日、川崎市にある富士通研究所にお邪魔し、特許技術について解説をいただきました。この度、ご対応頂いたのは、富士通の広瀬様(ビジネス開発部長)、渡部様(松本支店長)、松木様(エリア戦略本部)、福永様(松本支店)。ご丁寧に説明をいただき、有難うございました

広瀬部長より、芳香発散技術について解説をいただきました。

こちらはウェアラブル技術。基本的な動作についても確認させていただきました。

富士通様、中小企業家同友会様、県よろず支援拠点様への発表会兼相談会(平成29年9月14日)

 これまで森ゼミでは、2チームには別れながらも、共通のテンプレート(ものづくりを考えていく上で、顧客にしてほしい思い」を基礎にした企画書テンプレート)を作成し、それを基礎にしながら、このプロジェクトを進めてきました。

また、特許技術の特性や課題をとらえながら、特性を生かし、しかも課題についてはそれを逆手にとらえながら具体的な展開を考えてきました。

これまで多くの企業が品質や機能を中心に追いかけ、世の中には良質な商品・サービスがたくさん存在しています。ただ、これは、万人に向けてよいものづくりを考えていて、この顧客がこのシーンでこう使うのでこの顧客にとってこう有難いというものづくりにはなっていない傾向にあったと言えます。

この度、着目した特許技術を生かそうとすると、どうしても品質や機能を高めていく発想となってしまい、そうすると、これまでの世の中に存在する既存の代替品を顧客は利用してしまうことから(消臭や香りにに関する様々な商品があったり、コミュニケーションディバイスがスマホ、パソコン、タブレット等で済んでしまったり)、当該の技術の特性や課題を踏まえつつ(特性を生かし、課題を逆手にとり)、この状況・場面でこのお客様にこう使ってもらうとお客様はこう嬉しい!というものを考えてきました。

これらの検討や考案したものを関係の方に発表し、今後の相談にのっていただくために、9月14日に富士通様、中小企業家同友会様、長野県よろず支援拠点様のご協力を得て、発表会・相談会を実施しました。

この度、森ゼミ生が着目した特許技術および商品案は以下の通りです。
1)森ゼミAチーム(芳香剤発散技術:小物やアクセサリーなどの携行品に香りをつける技術で、薄型ながら香りの発散しやすい点が特長)
 →この技術を用いて、入浴後のあのシーンに着目した、ほのかな香りを楽しみ、リラックスしてもらえるような商品

2)森ゼミBチーム(指先で文字入力が可能なウェアラブルデバイス技術:センサと通信機能を内蔵したデバイスを装着し、指の動きと操作を紐づける技術)
 →この技術を用いて、プレゼンの際の諸課題を克服し、コミュニケーションを促進させる商品

それぞれの発表後、フロアーの皆様より、市場性、売上・利益の可能性、技術的な課題、競争優位性などにかかるコメントを頂戴しました。また、多くの方より、「事業化・商品化が楽しみです」というコメントを頂戴するとともに、価値の再定義をしていたり、プレゼンテーションの姿勢や内容がよかったりしている点をご評価いただきました。

今後は、これらの課題をさらに検討しつつ、地元の中小企業様にこれらの企画や商品・事業案を提起していくことになります。協働で取り組ませていただく企業様を特定し、協働で試作をつくり、商品化・事業化する見込みを立てて、来年3月に開催を予定している全国大会に向けて準備を進めていきます。

富士通の広瀬様には、当該技術との整合性や商品の有用性についてコメントを頂戴しました。

プレゼンテーションの様子

森ゼミ内発表会【技術の整合性、顧客にして欲しい思い、類似品との違い、実現可能性】(平成29年9月5日)

 森ゼミでは、芳香発散技術を活用した製品企画チームと、動きなどを表現可能なウェアラブル技術を活用する製品企画チームが商品の考案につとめています。

 それぞれの技術の特徴やどこまで何ができるのか、さらに何が難しいのかを富士通の方にお尋ねしつつ、それぞれの技術を活用した方向を考えていく際の代替品・類似品などについても探り、しかもそれらの類似品ではなく、自分たちが考案した商品を使用してもらうためにはどのような価値を展開すべきかについて主眼をおきながら考えてきました。

9月4日は、これまで検討してきたものについて報告し、以下の4つの基準をもとにコメントを受け、ブラッシュアップすることを目的として会を開きました。
(1)該当する特許技術をしっかりと使用しているのか。生かされているのか。
(2)これまでの商品では味わえない感覚が味わえているのか。
(3)これまで類似の製品はどうか。あえて顧客はそれを手にとりそうか。どれくらい手にとりそうか。
(4)つくれそうか。できそうか。中小企業との協働がうまれそうか(どういった中小企業と)。

 このような視点でコメントがあり、そもそもそれが必要か。顧客は手にとりそうか。これであれば顧客は代替品に流れるのではないか。実際にできそうか。といった疑問が提起され、今後どのような点を検討すべきかについて確認しました。相互に牽制があり、今後の方向性も確認することができ、とても有意義な発表会となりました。

森俊也ゼミが「知財活用プロジェクト」の取組みを始動しました(平成29年6月28日)

知財活用プロジェクト」キックオフ会議の様子

 「知財活用プロジェクト」のキックオフ会議が6月28日に本学で開催されました。知財活用プロジェクトは、企業が保有する特許のうち、活用されていない休眠特許を学生のアイディアによってビジネスに活かす産学連携の取組みです。 

 富士通がスポンサー企業になり、特許技術の製品化には地元中小企業が、事業計画策定や資金提供には全国各地の地元信用金庫がかかわっており、開放特許を活用したビジネスプランの全国大会も開催されています。

 開放されている特許のうち、森ゼミ(1年生から4年生で構成)では、2つの特許(①芳香発散技術、②指先で文字入力が可能なウェアラブルデバイス技術)に着目し、この特許を踏まえて、産学連携で社会に有用な商品を開発すべく取組みをスタートさせました。
 今後、森ゼミでは、当該技術の特性を踏まえて、使用状況や使用場面を考えながら目的やその目的を踏まえた価値を定義し、商品構想を練っていくことになります。それぞれの技術において、これまで香りや臭い、コミュニケーションツールといった類似製品や代替製品があり、それらとの違いを明確にし、なぜ、この製品を使いたくなるのかを明確にしていくことも必要になります。それらの検討の末、商品構想を具体化し、このような機能で、デザインでというものを考案していくことになります。また、市場性や実現可能性もあるかどうかも着目し、この製品を顧客が手にとりたくなるかどうかの客観的なデータを整理しつつ、この製品をどのように作り、どの程度の価格をつけ、どのような広報をし、どこで流すのかも検討していくことにもなります。

 このような検討を経て、商品企画書としてまとめ、富士通及び地元の中小企業に提示し、その後、中小企業と商品の試作等を作成し、商品化という流れになります。

学生による質疑の様子

富士通による特許紹介の様子